あらすじ

一色学の注文に応じて現れた理想の女。まるで本当の友人や恋人同士のように会話がはずみ、契約で知り合った女であることを忘れてしまいそうになる日々。底知れぬ欲望の果てには、いったい何が待っているのだろうか……。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)
レクイエム(1)

一色学(いっしきまなぶ)はどこにでもいる平凡なサラリーマン。ある日、彼は広大なネットの世界で奇妙なサイトを見つける。メフィストフェレスを冠するそのサイトで、誘われるがまま魂の契約を交わす学。翌日、メフィストフェレスのもとからやってきた女との邂逅で、彼の日常は一変するのだった。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)

レクイエム(2)

一色学はメフィストフェレスの巧みな言葉に誘惑され、自分の中に潜んでいた欲望を再認識した。比類なく美しい女の肉体にのめり込み、平凡な日常から抜け出して妖しい世界へと踏み込んでいく学。しかし、超えてはならない一線を超えてしまったとき、彼の身に危険が……。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)

レクイエム(3)

一色学の注文に応じて現れた理想の女。まるで本当の友人や恋人同士のように会話がはずみ、契約で知り合った女であることを忘れてしまいそうになる日々。底知れぬ欲望の果てには、いったい何が待っているのだろうか……。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)

レクイエム(4)

老人を見れば老いに恐怖し、子供を見れば過ぎた時間を後悔する。若くもなく年寄りでもない、そんな中高年となった頃に男と女は出会った。男は仕事の帰りに、女は祝い事の帰りに。電車事故で足止めをくらった二人はお互いの内に奇妙な既視感を抱き手を取り合う。手をつなぎ触れ合ううちに、忘れかけていた情動がゆっくりと二人の中に蘇っていく。中高年の男と女に贈る、三山のぼる傑作情話。「薫ゆる秋」ほか、漫画家、原作者、アシスタントが想いを綴るラストメモリアルも同時掲載。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)

レクイエム(5)

故、三山のぼる氏が急逝される直前まで執筆していた、未完の作品。そのラストページは正に魂まで吸い取られるような怪しさと恐怖に満ちている。読む者は決して黄泉の道に足を踏み入れぬよう気を引き締められよ……。(※三山のぼる・メモリアル未収録作品集「レクイエム」を分冊しています)