あらすじ

ふたりの“関係”――それは、秘め事ばかりの恋愛風景。“売れなかったアイドル”という過去に目をふせるばかりだった宮下雪乃(みやした・ゆきの)。そんな彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していた岩井節子(いわい・せつこ)。ふたりは出会い、体を重ね、それから恋に落ちた。求められる喜びに全身をあずける雪乃と、雪乃を求めることで素直になれる節子――そしてふたりは、ふたりでいることにおぼれていく。
オクターヴ 1巻
“売れなかったアイドル”という過去から好奇の目と中傷にさらされ、高校生活に自らピリオドを打った宮下雪乃(みやした・ゆきの)。ひとりの女として見てほしい。誰かに求められたい――。そう願いながら孤独な日々を送る彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していたという女性――岩井節子(いわい・せつこ)。そしてふたりは距離を狭め、肌に触れ合い、恋に落ちる。――それは、秘め事ばかりの恋愛風景。
オクターヴ(2)
ふたりの“関係”――それは、秘め事ばかりの恋愛風景。“売れなかったアイドル”という過去に目をふせるばかりだった宮下雪乃(みやした・ゆきの)。そんな彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していた岩井節子(いわい・せつこ)。ふたりは出会い、体を重ね、それから恋に落ちた。求められる喜びに全身をあずける雪乃と、雪乃を求めることで素直になれる節子――そしてふたりは、ふたりでいることにおぼれていく。
オクターヴ(3)
恋した相手は同性だった。私は、それから、異性を知った。――誰かから愛されたい。そう願っていた宮下雪乃(みやした・ゆきの)。そんな彼女を見つけた、岩井節子(いわい・せつこ)。ふたりは出会い、体を重ね、それから恋に落ちた。異性を知らない雪乃と、異性との過去を持つ節子。そしてすれちがってしまった夜、ふたりの“関係”に落ちた影――それは、決して消し去ることのできない“経験”。
オクターヴ(4)
わたしたちは、わたしたちのもの。出会いは偶然だった。宮下雪乃(みやした・ゆきの)と岩井節子(いわい・せつこ)、ふたりの恋愛風景は、いつしか“約束”となって色を変える。――秘め事から始まったふたりの恋愛風景は、ある日雪乃の前に現れた“女性”に、そして雪乃を想う“異性”の出現に、いつしか色を変えていく――たとえ望んでいなくても。
オクターヴ(5)
求めて、初めて、距離を知った。――誰かから愛されたい。そう願っていた宮下雪乃(みやした・ゆきの)。そんな彼女を見つけた、岩井節子(いわい・せつこ)。体を重ねることから始まった、ふたりの恋。おぼれるように求め合う日々はいつしか色を変え、ふたりはふたりの未来を思い描く。そして芽生えたすれちがいに、かたくなになる心――。自分の願いは、誰よりも自分がわかっているはずなのに。
オクターヴ(6)
出会ったあの日も、すれちがった夜も、共にする今日も、いつだってまだ途中の私たち。――息を潜めて、からだを重ねて、それからずっとずっと恋をしてきたふたり。求め合いながら、許し合いながら、時にすれ違いながら、流れゆく季節を見つめながら、宮下雪乃(みやした・ゆきの)と岩井節子(いわい・せつこ)の恋愛風景に最終章が訪れる。ふたりぼっちの日々から、見えない道の先にある“心”を信じて――ひだまりに足をとめる。
イベリスの花嫁

イベリスの花嫁

結婚直前、こんな甘い誘惑が待ってるとは… それは、ウェディングプランナー最大の禁忌。結婚を目前にしながらも、自身の花嫁姿にピンとこないウェディングプランナー・柏井美月(かしわいみつき)。いつまでも人の式ばかり考えてしまう彼女の前に現れた、美しき花嫁・都築七海(つづきななみ)。彼氏と笑い合う姿に「きっと良い式になる」 そう思ったのも束の間、七海の本性を覗き見てしまい…!? 恋愛の最終局面で“幸せのあり方”を問う。禁断のウェディングストーリーが幕を開ける――
ガレット

ガレット

2017年2月創刊「百合コミック誌ガレット」マンガ、イラスト、写真など様々なジャンルの百合を集めた自主制作百合コミック誌です。『ガレット』創刊号- デザートにもメインにも。そんな美味しく甘い百合 -表紙・pen連載巻頭カラー・橘田いずみ+百乃モト「リバティ」センターカラー・寄田みゆき「ピリアーとエロスのあいだ」・袴田めら「ふわふわ・ふたしか・夢みたい」短期連載・竹宮ジン「八重桜シンパシー」・やとさきはる「二人のアルカディア」・浜野りんご「CottonCandy」読み切り・明日部結衣「あのこの花が欲しい」・天野しゅにんた「冬馬くん」・宇野ジニア「もくようび」・大朋めがね「視線」・菅田うり「ゆるりふわり~ゆめのなか~」・四ツ原フリコ「セックスしないと出られない百合」PHOTO・高橋みのりILLUSTRATION・数佳スペシャルゲスト・陽デザイン・Blankieいとう・ミズアコ
すずめすずなり

すずめすずなり

駅徒歩10分。コンビニに近し。築10年の木造アパート。単身者(男女不問)に最適。――ただし、入居条件がひとつ。「朝6時半からの朝食に出席できること」以上。そんなコーポ白百合に入居した会社員・橋本修二郎と十人十色の住人たちが織り成す1K賃貸グラフィティ。性格は皆それぞれ、中年男から女子中学生まで世代もばらばら。だけど、みんな同じ屋根の下。
こたつやみかん

こたつやみかん

無口で内気な坂井日菜子(さかい・ひなこ)と、才色兼備の転校生・有川真帆(ありかわ・まほ)。寄席でバッタリ出会ったふたりは、これからの高校生活を充実させるため「落語研究同好会(通称「落研(おちけん)」)」の創設を誓う!さっそく勧誘の声をかけたのは、イケメンで知られる梶浦悠太(かじうら・ゆうた)。実はこの男、理屈ガチガチの落語ヲタ。落語への愛情で負けてたまるか!私たちの思う“面白い”を伝えるため、全力の毎日が始まった!!学業より芸道のハイスクール落研コメディ!
オクターヴ
愛されたい私と一瞬の裏切り
オクターヴ 秋山はる
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
一人の十代の「女性」の葛藤と自己確立の為の、繊細なドラマである本作。軸が無くフラつく人の苦しみに心寄せたいと思う方には是非、手にとって欲しい作品です。 ★★★★★ アイドルになりたかった主人公・雪乃。彼女が欲しかったのは「皆んなに見られる」事でした。 誰も自分を見てくれない都会で、自分を見つけてくれた節子と恋人になった雪乃。しかし「皆んなに見られたい」欲望、節子が自分以外を見るかもしれない嫉妬、男性への嫌悪と好奇心、はっきりしない性指向と外からの視線……百合好きに嫌われる例の「裏切り」のシーンは、雪乃の歪みと捉えれば、私も心を寄せられる。 全てに好かれたかった雪乃。しかしかつて信頼していた人の心は、ほんの少し時を置き・場所を隔てて全く別物の様に変化し、一瞬で雪乃を裏切る。 一方、例のシーンを含め、雪乃と節子の心も、ほんの数コマで簡単に変化する様子が何度も描かれる。では雪乃を裏切った人達と、節子との違いは何だったのか。危うげな雪乃と節子の関係はどう変わっていくのか。……そこは是非、作品を読んで確かめて下さい。 描かれる人間模様、雪乃の心模様に苦しさを覚える事も多い作品です。しかしそれ故に自己の頼りなさ、どうやって人は心を保って歩き続けるのか、という事を我が事の様に考えさせられる……やっぱり名著だと思います。