あらすじ市場へ買い出しに来ていた春子さんと偶然会ったミツは、いっしょに「おいしいたまご」を探すことに。たまご好きなタマチにありかを教えてもらおうと家へ出向くと、そこには玉緒さんというタマチのおばあちゃんが!すぐに打ち解けた面々は、自然と亡くなったミツの父と玉緒の主人の話題になり…。仁さんの欠勤から思わぬ形で現場責任者となったミツ。初めてのことに奮い立つも、そのことを快く思わない同僚が少なからず存在して…?少年・ミツの物語、第5集。
どこか懐かしさを感じさせるタイトルだなあと、読み始める前は思ったりもしました。読み始めて、岩岡先生の優しさと激しさを感じました。 柔らかなタッチで描かれる登場人物は、皆自分の職務に誇りを持ち、日々を懸命に生きています(それは劇中で影を下ろす人物でさえも)。 この作品は、全うに生きること、仕事というのは誰かと繋がっていること、社会にいる人間は決して一人ではないということを教えてくれます。 SFとしても、人間賛歌としても素晴らしい。未読の方は是非読んで欲しい作品の一つです。