あらすじ

夏休み後半。しまむらの安達に対する想いは少しずつ変化していき――。女子高生二人の日常が、ほんの少し動き出す。待望のコミカライズ第6巻登場!!
安達としまむら(1)

入間人間が書く電撃文庫の大人気作品『安達としまむら』。TVアニメ化決定の本作を新鋭・柚原もけがコミカライズ!女子校生2人のゆる~い日常をご堪能ください。

安達としまむら(2)

日を追うごとにしまむらへの想いを募らせてゆく安達と、そういう彼女の気持ちなんてどこ吹く風なしまむら。はたから見れば仲良しな二人だけれど、安達はもっともっとしまむらとの距離を詰めたくて。運命のホワイト・クリスマスに、ふたりは何を願い、何を為すのか――?2020年10月よりTVアニメ放送の話題作『安達としまむら』(著:入間人間)を柚原もけが繊細な筆致と感情表現で描写するコミカライズ、待望の第2巻登場!!

安達としまむら(3)

2月14日、バレンタインデー。乙女にとっての一大イベントを10日後に控えた安達は、しまむらに最高のチョコレートをプレゼントするべく迷いに迷っていた。一方、しまむらのもとには予想外の珍客が現れて――?入間人間が贈る電撃文庫の大人気シリーズ『安達としまむら』を柚原もけが繊細な筆致と感情表現で描写するコミカライズ、想い深まる第3巻!巻末には入間人間書き下ろし小説『樽見としまむら0.00000000000000000』も収録♪

安達としまむら(4)

高校2年生に進級した安達としまむら。めでたく同じクラスになったけれど、早速新しいコミュニティに馴染むしまむらの様子が、安達はどうも気に入らないみたい。知り合いと友達、友達と親友。親友と、それ以上の関係っていったいなにが違うんだろう――おうちにお泊まりして、同じ布団で寝ることだったりするのかな?TVアニメ化&既刊続々重版の『安達としまむら』(著:入間人間・電撃文庫刊)を柚原もけが繊細な筆致と豊かな感情表現で描写するコミカライズ、第4巻リリース!!

安達としまむら(5)

高校2年生の夏休みを迎えた安達としまむら。この長期休暇を利用して、しまむらとますます距離を詰めたい――そんな風に考えていた安達だけれど、夏祭りで屋台のバイトをしていたら知らない女と楽しげに歩いているしまむらを見つけてしまう。「なんでなの、あの子は誰? どうして教えてくれなかったの――?」しまむらへの想いがあふれて止まらない安達がとった行動は……!?話題のエピソード「しまむらの刃」を収録のコミカライズ第5巻登場!!

安達としまむら(6)

夏休み後半。しまむらの安達に対する想いは少しずつ変化していき――。女子高生二人の日常が、ほんの少し動き出す。待望のコミカライズ第6巻登場!!

安達としまむら

片恋/独白/不器用な距離感

安達としまむら 入間人間 のん 柚原もけ
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

まず、妙に硬いモノローグが、何か面白いなぁと思ったのである。 それは、まるで外国映画の字幕の様にぎこちない文体で、女の子達が共にいて・少し会話し・表情を変えるコマを繋ぐ様に流れ、作品の心地良いリズムになっている。そしてそれは、不器用な女の子達の物語と、妙にマッチしている。 人間関係が酷く苦手な安達と、そこまでではないけれどそれなりに人付き合いが面倒なしまむら。体育館の二階のスペースで授業を共にサボる二人は、緩く一緒にいられる関係だった。 けれども安達は、しまむらに恋をする。 不器用すぎる安達の片恋。よく分からない安達の言動を、戸惑いつつやんわりと受け止めるしまむら。息苦しさと優しさの同居。多少の奇妙な話はありながら、それよりも細かく生真面目に語られる心情に、しっかり心を掴まれてしまう。 私が読みたいのは、変わった話や恋の駆け引きではない。私は難しい人の心、それがどうしようもなく動く瞬間が読みたいのだ……だから言葉を尽くした心情描写の後に、安達がふと漏らす「しまむら……」の一言、これだけで頭でっかちなモノローグが吹き飛ぶ程の衝撃に、思わずあぁ……と声が漏れてしまうのだった。