あらすじいつもの駅。いつもの地下鉄。そこは脱出不能の地獄と化した。男子高校生・志隅と幼なじみの睦月が乗っていた地下鉄が急停車し、謎の獣が現れ、乗客を襲い始める。仲間たちの許を離れ、地上への出口を求めて探索を続ける志隅。一方、睦月たちも、はぐれてしまった志隅を捜して暗黒の迷宮を進む。次々と犠牲になる人々。バケモノは1匹じゃない。間近に迫る獣を前に、志隅はヤツらの弱点を発見する!
地下鉄が脱線、停止してしまったものの車両の中にいた人々は外から巨大なクマのような謎の生物たちに襲われ…というよくある話。 というと失礼だけど、このパターンももはや王道と言えるぐらい浸透してきたようで慣れてしまうと結構好きで読んでしまう。 ハカイジュウを思い出させるような展開に加え一緒に逃げる乗り合わせた乗客たちの仲の悪い(他人だから当たり前だけど)感じがダメだこりゃ感を増幅させ、3巻の時点でいじめられっ子だったはずの主人公が最も勇ましく見えてくる。 幼馴染の睦月ちゃんがひどい目にあわないといいなと思うのだが、そもそもこんなストーリーでひどい目にあわないわけがないよね。合掌。