労働系女子マンガ論! 第7回 『東京ラブストーリー』柴門ふみ 〜「カンチ、セックスしよ!」の向こう側にあるもの(前編) | タバブックス
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『東京ラブストーリー』と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、なんといっても「カンチ、セックスしよう!」というセリフですよね。ドラマの内容は知らなくても、このセリフだけは知っているという人も多いのではないでしょうか。 カンチこと永尾完治(織田裕二)と赤名リカ(鈴木保奈美)の恋愛を描いたドラマ『東京ラブストーリー』は、フジテレビ「月9」枠のいわゆる「トレンディドラマ」として、1991年1月から3月まで放映されていました。このドラマ観たさにさっさと帰宅する女性が続出したので、月曜の夜は「東京の街からOLが消える」と言われたりもしました。最近のテレビドラマではTBS『半沢直樹』が大ヒットして、日曜の夜はみんなテレビに釘付けだったようですが、こちらは幅広い世代をターゲットにして最高視聴率42.2%。対する『東京ラブストーリー』は若い女性をターゲットにして最高視聴率32.3%……こうしてくらべてみると、『東京ラブストーリー』がいかに凄いドラマだったかが分かると思います。