あらすじ

たくさんの花がそれぞれの美しさで咲くように。いけばなを学ぶ個性豊かな生徒たちと5つの花が織りなす物語。専門学校いけばな芸術コース1年生、15名。夢や不安をいっぱいに抱えても、「花を生ける」ことで、生きることに大切ななにかに気づいていく。
百花日和(1)

たくさんの花がそれぞれの美しさで咲くように。いけばなを学ぶ個性豊かな生徒たちと5つの花が織りなす物語。専門学校いけばな芸術コース1年生、15名。夢や不安をいっぱいに抱えても、「花を生ける」ことで、生きることに大切ななにかに気づいていく。

百花日和(2)

専門学校いけばな芸術コースで学ぶ南たちも、もう二年生。卒業、就職、夢が飛び立つ季節を前に、それぞれが自分の生き方を決めていく。朝顔、イチョウ、水仙、カラー、スイートピ―と、目の前の花と向き合いながら……。話題のいけばなコミック第2巻!

百花日和(3)

研究生として、専門学校でいけばなを学ぶ南。そこで経験する、後輩の指導、初めての花展、進路選び、そして恋……。百花が結ぶ様々な出会いを通じて、迎える新たな旅立ち――。南の選ぶ未来は? そして恋の行方は!? 話題のいけばなストーリー、ついに完結!!

百花日和

華道に生きる「道」を見つける

百花日和 埜納タオ 槙佑子
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

専門学校いけばな芸術コースの学生達は、2年間でそれぞれ、花に関する職を見つけて羽ばたいていく。そんな中、頑張り屋の南侑生だけは、何かに迷っていた。彼女の進む道とは……? ----- 全3巻のうち2巻を使って、クラスの面々が躓き、悩み、それでも前を向いて、花を生けることと進路に取り組んでいく、群像劇が繰り広げられる。 専門学校や大学に通ったことのある人なら、クラスメイトの描写は、こんな適当な奴もいたなぁ、などとリアルに感じられるだろう。 花の仕事のリアルも描かれて面白く、立ち向かう生徒達の、元気でわちゃわちゃした雰囲気で進行していく1、2巻。 3巻になり、南が皆とは違う進路を選ぶと、次第に雰囲気が変わる。 人に道を示し、体現してみせる立場を目指す南。いつもドタバタしていた彼女が、次第に迷いを捨て、凛とした雰囲気を醸し出すようになると、途端に画面が引き締まる。 更に高め合う存在に出会うと、交わす言葉の志の高さと共に、見開きがぐんぐん詩的になっていく。 感性はあれど不器用な人が、人より少し遠回りでも、確かな「道」を歩き出すまでを紡いでいくこの作品。 特に3巻は、見開きが平安絵巻のように流麗!その美しさは連載中(2019年現在)の『夜明けの図書館』でも健在!