あらすじ

徳川VS島津、勃発。ついに義弘と出会いを果たし、共に語り合った慶次。しかし、その裏では薩摩を狙っている家康の陰謀が蠢き始めていた。それをいち早く察知した示現流の使い手、東郷重位は、弟子の夕月と共に徳川の船へと乗り込むが…。
前田慶次 かぶき旅 1巻

関ケ原の戦から一年、日ノ本は泰平の世になりつつあった。これまで数々のいくさ場に漢花を咲かせてきた前田慶次が、そんな世で大人しくしているはずもなく、戦国の風を求め、鎮西(九州)へと旅立つのであった――。生粋のいくさ人が魅せる、最後の大傾奇!前田慶次の“戦国武将”を巡る旅、開幕!!

前田慶次 かぶき旅 2巻

いくさ無き世でいくさの風求め、かぶき者・前田慶次が向かったのは、鎮西(九州)肥後。そこは武将・加藤清正を始め、戦国を生きた強者達が集う地であった。肥後の空気を満喫する慶次だったが、そんな中、奇妙な剣を使う南蛮人が、肥後の民と諍いを起こしたとの情報が。公正な裁きをもたらすため、慶次が提案したのは、南蛮人と日ノ本の代表者による「御前試合」で―――!? 慶次の周囲に大きな「いくさ」の気配が立ち込める!

前田慶次 かぶき旅 3巻

御前仕合は立花宗茂の圧勝で幕を閉じる。しかし一方で、キリシタンの更なる陰謀が動き始めていた。噂を聞きつけた慶次は、新たな仲間を加え、渦中である地・天草に向かう。そこで出逢うのは、無類の剣豪 “佐々木小次郎” をはじめとするキリシタン剣豪で!? 事態は、九州全土を巻き込んだ “いくさ” へ。

前田慶次 かぶき旅 4巻

慶次達の前に立ちはだかる佐々木小次郎は、兵法者として挑んだ兵庫助を圧倒する。とどめを刺されるかという窮地を救ったのは、兵庫助の付き人である左兵衛だった。咆哮一つで敵を圧倒する左兵衛に、慶次はかつて関ケ原を戦った強者の名を口にする――。

前田慶次 かぶき旅 5巻

遂に始まるキリシタンとの決闘。しかし、敵は五百の大軍を連れ、戦争を仕掛けてきた。孤島へと追い込まれた慶次たち。不敵に笑うかぶき者が、劣勢を覆す奇策を打ち出す!!関ケ原以来の「いくさ」が描かれる第5巻!!

前田慶次 かぶき旅 6巻

キリシタンとの大いくさ、遂に決着ーー。キリシタンの大軍を退け遂にガルシアを追い詰めるも、ガルシアの纏う頑強な鎧と怪力の前に磨き上げた技が通じず為すすべがない兵法者たち。そこに、地面を揺るがすほどの慶次の咆哮が轟き、雷轟電撃の一太刀が繰り出される…。

前田慶次 かぶき旅 7巻

新章、開幕!様々な強者に出会った肥後熊本を出立し、慶次が次に向かうは戦乱の遺恨が未だ残る薩摩。慶次は関ケ原にて家康の肝を冷やした男、【鬼島津】こと島津義弘に出会うため、まずは密貿易の拠点「坊津」へと進路を取る。そこで慶次は、示現流を扱う女剣士と出会う。

前田慶次 かぶき旅 8巻

戦乱の遺恨が未だ残る薩摩にて、慶次は関ケ原で家康の肝を冷やした男、【鬼島津】こと島津義弘に出会うため、義弘が家臣・中馬大蔵に案内され帖佐へと向かう。帖佐へ降り立ってそうそう、御家流剣法指南役・東新之丞に夕月が因縁をつけられる…。

前田慶次 かぶき旅 9巻

徳川VS島津、勃発。ついに義弘と出会いを果たし、共に語り合った慶次。しかし、その裏では薩摩を狙っている家康の陰謀が蠢き始めていた。それをいち早く察知した示現流の使い手、東郷重位は、弟子の夕月と共に徳川の船へと乗り込むが…。

前田慶次 かぶき旅 10巻

福岡篇、開幕!!島津義弘と語りあった薩摩を立ち、慶次が次に向かったのは「黒田八虎」が一人・後藤又兵衛がいる筑前!しかしそこに、かつてキリシタンの金を賭けて対峙した黒田如水が現れ…。福岡・筑前に、新たないくさの風が吹きすさぶ!!

前田慶次 かぶき旅 11巻

黒田如水の実子で関ケ原東軍勝利の立役者・黒田長政。しかし、その名声とは真逆で、裏では悪虐を尽くしていた。城井城の城主・城井鎮房もまた、長政の卑劣な騙し討ちで、一族郎党を皆殺しにされていたのだ。長政の非道の数々を耳にした慶次は、長政家臣の後藤又兵衛らと共に、きつい仕置きを下す!!

前田慶次 かぶき旅 12巻

黒田長政への天誅を終え、次に慶次が向かったのは豊前!慶次の目的は、今はなき絶世の美女・細川ガラシャに出会うことだという…。しかし、豊前にはガラシャの夫であり“天下一の短気者”と称される細川忠興が治めていた…。

前田慶次 かぶき旅 13巻

細川忠興に呼び出され、騙し討ちが目的とわかっていながら登城した慶次。忠興と、闇に潜む伊賀の忍びの鬼鴉が、慶次の命を狙う! そして明らかになる細川ガラシャの鮮やかな死の真相。戦国一の美女と、彼女に惚れた漢たちの激情と切ない想いが語られる!!

前田慶次 かぶき旅 14巻

莫逆の友・奥村助右衛門と再会した慶次。ふたりの次なる目的地は、関ヶ原の戦いで西軍を敗北させた真の裏切り者・吉川広家の領国である周防岩国。道中で出会った出雲座の若葉大夫の誘いで旅籠へ寄ることとなった慶次一行。そこで慶次が披露した小唄に誘われ現れたのは、偶然にも広家であった。すぐに意気投合した慶次と広家。関ヶ原の戦いでなぜ広家は西軍を裏切ったのか?広家の寂寞の想いが明かされるーー。

前田慶次 かぶき旅 15巻

関ヶ原の戦いで西軍を敗北に導いた張本人・吉川広家と出会った慶次。広家は、毛利家存続のために徳川に内通したのだが、その遺恨は大きく、毛利家に疎まれ続けていた。そんなある日、吉川家の小姓・弥三郎が毛利家の直臣・田所綱政に斬り殺される事件が発生。ことの次第を聞きつけた毛利秀元まで現れ、事態は毛利家を揺るがす大いくさに発展!! 慶次は吉川家の助太刀として参戦するのだが…。周防岩国編完結。慶次、松風と共にいざ出陣!!

前田慶次 かぶき旅 16巻

関ケ原の戦いにおいて、東軍の勝利を決定づけた大裏切りをみせた天下一の不忠者・小早川秀詮に、その別れた女房である毛利の姫・古満姫を一目逢わせるため、備前へと向かった慶次一行。備前の地で明らかになる、秀吉の血筋への執念に翻弄され続けた小早川秀詮の悲しき人生。そして、日本軍総大将として赴いた異国・朝鮮の地での秀詮による一世一代の大傾きが秀詮の口から語られるーー。

前田慶次 かぶき旅 17巻

悲運の天才武将・小早川秀詮に、その元女房・古満姫は最期の別れを告げることができるのか──。そして、慶次は関ケ原の戦いで東軍の先鋒として大きな武功をあげた豪傑・福島正則に呼び出され、安芸広島へ。力比べと称し、慶次は福島と腕相撲をすることになり…!? 織田信長、豊臣秀吉…天下人の背中を見て”武”の道を歩んできた福島正則の人生が慶次に語られる。