あらすじ

父がのこした手帖に導かれ、食の冒険へとおもむく朔良(さくら)。終電の向こう側には、彼女の知らない世界が広がっていたーー「ハタの刺身にまんさくの花 特別純米生原酒」「ローストチキンに志賀高原IPA」「赤鶏塩ユッケに水神 純米大辛口」、「ホッピーにもつ焼き」「カツオの藁焼きに酔鯨 特別純米酒」……今宵も深夜にひとり、舌鼓を打つ
月夜のグルメ 1

月明かりが照らす深夜に「食の冒険」へとおもむく朔良(さくら)。父が残した一冊の手帖を携え、さまざまな店を巡る彼女が出会うお酒と食事の奥深い世界。そして、初めて知る父の面影――。原案は『阿修羅ガール』、『好き好き大好き超愛してる。』、『NECK』といった唯一無二の世界観で、読者を魅了する小説家の舞城王太郎。漫画は繊細なタッチに定評があり、グルメ漫画を中心に、作品を発表してきた奥西チエが担当。『孤独のグルメ』完結から4年。『週刊SPA!』が新たにおくる本格グルメ漫画!

月夜のグルメ 2

父がのこした手帖に導かれ、食の冒険へとおもむく朔良(さくら)。終電の向こう側には、彼女の知らない世界が広がっていたーー「ハタの刺身にまんさくの花 特別純米生原酒」「ローストチキンに志賀高原IPA」「赤鶏塩ユッケに水神 純米大辛口」、「ホッピーにもつ焼き」「カツオの藁焼きに酔鯨 特別純米酒」……今宵も深夜にひとり、舌鼓を打つ

月夜のグルメ

鉛筆画のぬくもりが優しい、新感覚グルメ漫画

月夜のグルメ 舞城王太郎 奥西チエ
nyae
nyae

全編、おそらく鉛筆で描かれているために騒々しい客の声も心地の良い賑わいに感じられる今まであまり読んだことがないタイプのグルメ漫画。 主人公の朔良は週末の夜遅く、亡くなった父が残した手帳に記されているお店をひとりで巡っている。子供の頃は多忙で一緒にいる時間が少なかったが、父の足跡をたどり思い出を共有することで、空いてしまった隙間を埋めている。 遅い時間帯の食事はカロリーの面で気になるが、できるだけ父の記録したものは注文するのがポリシー。 専門用語や、わからない食材の名前などは店員に聞き、食事の内容によって飲むお酒も変える。とくに朔良はお酒の飲みっぷりがよく、気持ちがいい。 1人で飲んでいる人間はほとんどいない店に、躊躇なく入っていけるのがすごい。そういうの憧れるけど難しいよなー… 料理や店の雰囲気の描写に説得力があるから、絶対にモデルにしている店があるはずなのに、情報が一切載っていないのもこの本の特徴。 ただ、両国にある店の回でとても印象的な名前のメニューが出てきたので検索したところ、すぐにヒットした。笑 こうやって自分で調べれば朔良が行った店には行けるのでは、と思う。 ポスト孤独のグルメ的なコメントがあるけど、これもドラマ化とかするのかな〜