あらすじ

売れ残り2歳馬キンタ。道営より中央目指し、いざ始動!!馬産に懸ける人々を描く人情ドラマ!喜怒哀楽は馬とともに――。小柄ながらもズバ抜けたバネを持つキンタで、函館2歳S(ステークス)を目指す二階堂達。道営からの挑戦にこだわる二階堂は、この若駒を団厩舎(きゅうしゃ)に預けたが、キンタはダートが超苦手。果たしてキンタは、骨折休養中のミカヅキオーの代わりに、二階堂ファームを支える星になるのか?
ウイニング・チケット(1)

日本競馬界に衝撃!!当たり馬券を完全伝授!?天才的な相場眼を武器に、競馬界で活躍する馬商・二階堂駿(にかいどう・しゅん)。仕事は順風満帆だった。だが、無念の死を遂げた父の敵(かたき)を一瞥(いちべつ)したその瞬間から、激動の人生が再び幕を開けた――!!

ウイニング・チケット(2)

馬の見方、教えます!競馬関係者騒然!!出し惜しみ一切なし!!馬券的中の近道はこれだ!!二階堂駿(にかいどう・しゅん)の父を死に追いやったウイニング・スタッド。日本競馬界を喰い物にしようと企(たくら)む、その巨大な組織に対抗すべく、二階堂は馬商の地位を捨て、ある賭けに出る――!!

ウイニング・チケット(3)

1頭のボロ馬が、まだ見ぬ明日を切り拓く!!見据えるその先にあるもの、それは頂点(ダービー)――。ウイニング・スタッドの期待馬ディーバックに対抗するため、二階堂駿(にかいどう・しゅん)はミカヅキオーに希望を託した。だが、脚元が弱く、デビューは絶望的。それでも、わずかな可能性を信じて二階堂達の奮闘が始まった――。

ウイニング・チケット(4)

ROADTOダービー!!地方から中央へ!一生に一度の挑戦が始まる!!ミカヅキオーで日本ダービーを目指す二階堂駿(にかいどう・しゅん)たち。だが、デビューの前に立ちはだかるのは「前例」という名の分厚い壁。この絶体絶命の状況で調教師・団(だん)が奔走する!新たな道を切り拓くために!!

ウイニング・チケット(5)

ミカヅキオーに乗るのは誰だ!?主戦争奪戦、過熱ッ!!ミカヅキオーで日本ダービーを目指す二階堂駿(にかいどう・しゅん)たちの次なる課題。それはミカヅキオーの主戦選び。候補に挙がったのは道営のリーディングジョッキー・山崎と昨年1勝の見習い騎手・木戸。主戦を賭けた熾烈な勝負が今、始まる――!!

ウイニング・チケット(6)

ダービー出走権、獲得なるか!?頂(いただき)を目指す地方馬の挑戦!日本ダービーを目指す二階堂駿(にかいどう・しゅん)たち。ミカヅキオーの主戦は木戸に決定。だが、通算30勝の木戸は、JRAのGI騎乗資格を満たしていない。必要なのはあと1勝……。負けたら即乗り替わりという重圧の中、背水の陣でJRAに乗り込む――!!

ウイニング・チケット(7)

日本一まで、あとひとつ!ダービー出走権、ついに獲得!!世代最強の称号は誰にも渡さない!!数々の苦難を乗り越え、ついに念願の日本ダービー出走権を獲得した二階堂達。弱点だったミカヅキオーの左回りにも改善の兆しが見え始め、スタッフのムードも最高潮に!世代最強の称号を勝ち取るため、強豪ひしめく大舞台へ、いざ!!

ウイニング・チケット(8)

華やかなレースの舞台裏――知られざる競馬の現実がそこに!念願の日本ダービーを直前に控えアクシデントに襲われたミカヅキオー。命は取りとめたものの、重度の骨折で出走断念。なんとか気持ちを切り替えた二階堂達は、自らの手で坂路を作るという過酷な挑戦を始めた――。

ウイニング・チケット(9)

売れ残り2歳馬キンタ。道営より中央目指し、いざ始動!!馬産に懸ける人々を描く人情ドラマ!喜怒哀楽は馬とともに――。小柄ながらもズバ抜けたバネを持つキンタで、函館2歳S(ステークス)を目指す二階堂達。道営からの挑戦にこだわる二階堂は、この若駒を団厩舎(きゅうしゃ)に預けたが、キンタはダートが超苦手。果たしてキンタは、骨折休養中のミカヅキオーの代わりに、二階堂ファームを支える星になるのか?

ウイニング・チケット(10)

売れ残り2歳馬キンタ。道営より中央目指し、いざ始動!!馬産に懸ける人々を描く人情ドラマ!喜怒哀楽は馬とともに――。小柄ながらもズバ抜けたバネを持つキンタで、函館2歳S(ステークス)を目指す二階堂達。道営からの挑戦にこだわる二階堂は、この若駒を団厩舎(きゅうしゃ)に預けたが、キンタはダートが超苦手。果たしてキンタは、骨折休養中のミカヅキオーの代わりに、二階堂ファームを支える星になるのか?

ウイニング・チケット(11)

500万下の虎幸(トラコー)こと、虎谷の恩返しで、ついに二階堂ファームに坂路が完成。ミカヅキオーも順調に快復をみせ、いよいよ調教を再開することになった。だが二階堂が調教担当に指名したのは、骨折させた張本人の虎谷の息子・翔だった!しかしミカヅキオーは翔に怯え、調教どころの話ではない!果たして翔はミカヅキオーに許してもらえ、調教が出来るようになるのか?

ウイニング・チケット(12)

熱海(あたみ)と二階堂(にかいどう)の、2歳馬頂点をめぐる因縁の戦いは、虎谷(とらたに)の愛馬ヨシムネの骨折・薬殺処分をもたらした。愛馬を亡くした虎谷は馬主をやめると言い出したが、二階堂はキンタを共同で持ってほしいと頼む。朝日杯へ向け順調に勝ち続けるキンタ。一方ミカヅキオーは、京都アンドロメダS(ステークス)でついに復帰戦を迎える……。

ウイニング・チケット(13)

2歳馬チャンピオンを決める朝日杯FS(フューチュリティステークス)。このレースで2強と呼ばれるキンタとブラボーライバルが、ついに直接対決を迎えた。素質では2歳馬No.1のキンタだが、ブラボーライバルに乗るのは、パワー競馬で一、二を争う腕の白木(しらき)……。そこで二階堂(にかいどう)が木戸(きど)に授けた作戦とは?――勝ち取れ!2歳王者の称号!!決戦の朝日杯FS、いざスタート!

ウイニング・チケット(14)

ミカヅキオーとキンタの同日重賞奪取を目指し、邁進する二階堂(にかいどう)ファーム。だがウイニング・スタッドに勤めていた連中が全員解雇されたことを知った二階堂は、佐伯(さえき)と2人で偵察に出かける。そこで見た若駒に衝撃を受けた二階堂は、反対を押し切って「昼夜放牧」を始めようとするが……。

ウイニング・チケット(15)

昼夜放牧を経験したミカヅキオーとキンタ。その成長に自信を持った二階堂(にかいどう)は、同日開催の阪神大賞典とスプリングS(ステークス)に、次の目標を定めた。ライバル・ディーバックも出走する阪神大賞典、完全復活を狙うミカヅキオーの鞍上には、中央競馬の騎手・白木(しらき)を据えた。クラシック制覇に向けてスプリングSから皐月賞を狙うキンタには木戸(きど)が乗る。果たして同日重賞勝利なるか!?

ウイニング・チケット(16)

皐月賞馬キンタ、青葉賞馬ニュートンジョン。地方所属馬の2頭が日本ダービー出場を決めた。相馬眼を持つ二階堂(にかいどう)の目にはっきり映るキンタとニュートンジョンの圧倒的な力の差。「99%勝てない……」そう思う二階堂を変えたのは、ミカヅキオーが挑む天皇賞のレース!!ついに決着、3歳馬の頂点。優駿の誉れを受けるのは!?

ウイニング・チケット(17)

地方所属馬同士の対決になった日本ダービーは、完璧な仕上がり、圧倒的な実力を持つニュートンジョンが逃げ切った。だが半馬身差まで追い上げたキンタの末脚に場内は熱狂につつまれる。追い上げた二階堂(にかいどう)陣営の実力を認め、たたえるエドワードとギルバート調教師。だがエドワードが次に出した挑戦状は、二階堂たちの想像を超越するものだった……。日本中の生産者に衝撃が走る!!

ウイニング・チケット(18)

「エドワードが始めたセレクトセールのため、自分達の馬が売れないのでは……」。7月の馬市を目の前にして、二階堂ら日高の生産者を不安が覆っていた。それを払拭するため、地方競馬の調教師・団が二階堂に提案したのは、なんと中央競馬進出だった!そしてGI無冠のミカヅキオーが、最強馬を決めるドリームレース・宝塚記念に挑む!馬も白木騎手も万全の態勢で、春の天皇賞2着のリベンジを狙うが……。

ウイニング・チケット(19)

強豪馬激突のドリームレース・宝塚記念に挑むミカヅキオーと白木のコンビ。だが白木は、練習中の事故で骨折してしまう。そこで彼が代打に推したのは、かつては天才と呼ばれたGIジョッキー・植木。レース中の事故で大スランプに陥ってから勝ち星に恵まれない彼を、なぜか二階堂はミカヅキオーに乗せることを決める。植木も引退を賭けてレースに挑むが、落ち目のロートルジョッキーの植木で、本当に勝てるのか!?

ウイニング・チケット(20)

春のグランプリ・宝塚記念を勝ったミカヅキオー。その全弟がセリに出されることになった。すると話題と期待を集めてセリ市会場は超満員に。名馬の素質を持つミカヅキオーの全弟を目の前にして、セリ市では二階堂や虎谷、エドワードらが火花を散らしていた。予算をオーバーしてもこの仔を落とそうとする二階堂とエドワード。だが思わぬ伏兵が現れる……。

ウイニング・チケット(21)

二階堂ファームの期待の2歳馬5頭がいよいよデビューした。期待通りの走りを見せるチビザグレイトと、期待以上の走りを見せるスーパーイチマル。そんななかJRAコスモス賞の出走権を懸けてチビとイチマルはターフチャレンジ2に挑戦した。なぜか二階堂はイチマルの鞍上を木戸、チビの鞍上を白木に乗り替えさせる。そしてゴール直前、猛烈な勢いでまくってきたのは……。「日本で一番泣ける馬物語」ついに第一部完結!