あらすじ「ありがとう、私に魔法みたいな時間をくれて…」八雲との関係性に決着をつけたはじめは、レイモンドが主宰するM:TGの世界大会「千年大祝祭」に参加することに。はじめと慧美の未来を左右する最終戦争が幕を開ける――。M:TGと人生に向き合う第十六幕。
「オナニーマスター黒沢」以来横田卓馬先生のファンなので、マジック・ザ・ギャザリングやったこと無いけど読みました。 時は98年、「中二病」という言葉がまだ無い時代。オタクで秀才の主人公の少年と、隠れオタクで才色兼備のヒロインの少女が、MTGを通じてクラスメイト達には秘密の交流をする話です。 あらすじからして既に尊みで胸いっぱいなのですが、冒頭の意味深長な彼女のセリフに始まり、放課後の神社、夕暮れをバックに自転車の二人乗り、などなどベタなシチュエーションにいちいちグッとくる。90年代懐かしのネタも豊富にぶっ込んでくるので、30~40代のとくにMTGにハマってた人なんかにはたまらないのではないでしょうか。