あらすじ

捜査一課“A級未決事件捜査特別室”(通称・A別館)とは、ある事件がきっかけで自宅から出られなくなった氷室(ひむろ)警視ただ1人だけの部署。そこへ婦人警官・彩木(あやき)くるみは転属された。彼女は携帯電話で指令を受け、外出できない氷室の手足となって捜査をする。前代未聞の捜査スタイルで事件に挑むくるみの初仕事は、謎のピエロがひき起こす連続殺人。彼女は何もわからぬまま、氷室の言葉だけを頼りに捜査をするが、ピエロによる連続殺人は止まらない。果たしてくるみは、事件を解決することができるのか!?
リモート 1巻

捜査一課“A級未決事件捜査特別室”(通称・A別館)とは、ある事件がきっかけで自宅から出られなくなった氷室(ひむろ)警視ただ1人だけの部署。そこへ婦人警官・彩木(あやき)くるみは転属された。彼女は携帯電話で指令を受け、外出できない氷室の手足となって捜査をする。前代未聞の捜査スタイルで事件に挑むくるみの初仕事は、謎のピエロがひき起こす連続殺人。彼女は何もわからぬまま、氷室の言葉だけを頼りに捜査をするが、ピエロによる連続殺人は止まらない。果たしてくるみは、事件を解決することができるのか!?

リモート(2)

捜査一課“A級未決事件捜査特別室”(通称・A別館)に転属された婦人警官・彩木(あやき)くるみ。彼女は携帯電話で指示を受け、自宅から出られない氷室(ひむろ)警視の手足となって、ピエロ連続殺人事件を解決した。ほっとしたのもつかの間、今度は昼下がりのカフェで爆破事件が発生!!間一髪、難を逃れたくるみは、氷室警視の指示で事件のカギとなる松濤学院高等学校に向かった。彼女は「女子高生」になりすまし、潜入捜査を開始するが……!?

リモート(3)

捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)の氷室警視の指示で、松濤学院高等学校に女子高生コスプレで潜入した婦人警官・彩木(あやき)くるみ。学園は謎の爆破魔「チキン」によってパニック状態となっていた!怪しいのは、くるみが潜入している3年A組のクラスメイト?学院を探るうち、この事件の裏に隠された忌まわしい過去の事件が浮かび上がる――。追い詰められた状況の中、くるみは爆破を阻止することができるのか!?

リモート(4)

捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)の婦人警官・彩木(あやき)くるみに下った今度の指令は、超おぼっちゃまのボディーガード。わがままなおこちゃま相手の警備にうんざりのくるみだったが、彼女にしかできない方法で事件は無事解決した。その働きを(しぶしぶ)認められて、愛する彼・伸吾と休暇旅行に来たくるみ。しかし宿泊先で、伸吾の元カノと遭遇。しかも彼女はストーカーに命を狙われていた。ほっておけないくるみは彼女をかくまうが、隣の部屋では最悪の事態が起こっていた……。

リモート(5)

愛する彼・伸吾と休暇旅行に来た、捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)の婦人警官・彩木(あやき)くるみは、宿泊先で殺人事件に遭遇。しかも伸吾に殺人容疑がかけられてしまった!上司・氷室警視に助けを求めたくるみは、抜群のチームワークで事件を解決したが、いつもどおりの冷静な氷室の態度に、なぜか複雑な気持ちになる。そんななか、新たな事件勃発。氷室の優秀なブレインであるボブに、暗殺者の容疑がかかった。彼を信じているくるみは、必死になって真相を探るが……!?

リモート(6)

首を切断された女の全裸死体が発見された!殺人現場は覗きが売りの新型風俗店。事件を担当することになった彩木(あやき)くるみに、捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)の上司・氷室警視の仰天ミッションがくだされる。「フーゾク嬢になってもらいたい!!」驚くくるみに、氷室はさらなる衝撃の事実を明かす。首なし死体は、くるみの高校時代の後輩だというのだ。くるみはフーゾク嬢になりすまし、風俗店への潜入捜査を開始するが――!?

リモート(7)

捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)所属の婦人警官・彩木(あやき)くるみが、フーゾク嬢に扮して真犯人に迫る!!その事件のせいで後輩を失った傷心のくるみを元気づけようと、恋人の伸吾は彼女を山奥の温泉に誘う。秘湯に向かう途中、サバイバルナイフが車のタイヤに刺さり、パンクするというアクシデントに見舞われてしまう。そのナイフには、なぜか大量の血がべっとりと……。くるみは、またもや血なまぐさい事件に巻き込まれてしまった!!

リモート(8)

「山小屋の殺人鬼」事件を無事解決した、捜査一課「A級未決事件捜査特別室」(通称・A別館)の彩木(あやき)くるみは、恋人・伸吾と旅を続けていた。辿り着いた山奥の秘湯の名は血ノ池温泉!そこで、有名文学賞の選考に絡んだ殺人事件が起こった!!上司・氷室の指示だけでなく、自分の推理で無事犯人を探り当てたくるみ。氷室警視の温かい励ましの言葉に、彼女は刑事としての自信を深めていった。そんなくるみにまたしても難事件が。今度の舞台は「幽霊ビル」!?

リモート(9)

放置されたままの幽霊ビルで、殺人が起こるという予告が!さっそく調査に向かった彩木(あやき)くるみは、怪しげな5人組と遭遇。間もなく、女性の死体を発見する。暗闇の中に巧妙に仕掛けられたトリックをくるみは暴けるのか!?そして、くるみがどんどん刑事として優秀になり、あせり始めた恋人の伸吾。早いとこ既成事実を作りたい彼は、二人で住む家を探し始めた。紹介された物件は、森の中に建つ古い一軒家。そこで遺産がらみの殺人事件が……。

リモート(10)

A別館の仕事にやりがいを感じ始めていた彩木(あやき)くるみだが、延び延びになっていた伸吾との結婚式が、とうとう3週間後に決まった。幸せいっぱいなはずのくるみは、なぜか浮かない顔。一方、氷室のもとに1通の手紙が届いた。差出人は「SNAIL(スネイル)」――。氷室を引きこもりにさせた1年前の“事件”の張本人!!氷室を苦しめ続ける「SNAIL」の正体とは?すべての真相が、今明かされる!!愛する人の命を奪ったあの事件から1年。氷室とくるみの最後の闘いが始まる!!

リモート

リモートされるのが鉄人28号ではなく、かよわい女性だったら

リモート 天樹征丸 こしばてつや
名無し

遠隔操作(リモート)は戦闘等の危険な活動には有効だ。 操縦者が負傷したり死ぬ危険がない。 操縦されるほうも通常は鉄人28号のようなマシーンだから 痛みも恐怖も感じず、それらに左右されることもなく 操縦者の意図通りの行動が行える。 壊れたら修理すればいいし、修理不能なら捨てて 新しいマシーンを投入すれば良い。 マシーンなら痛みや恐怖や死は関係ないのだから。 だが操縦される側が鉄人ではなく、かよわい女性だったら? 鋼の体も拳も心もなく、個人として意思を持ち、 傷つけば血が流れ痛みも死の恐怖も感じる人間だったら? そして操縦する側のほうがマシーンのように冷徹だったら? 寿退社寸前だった婦人警官・彩木くるみは 急遽、結婚資金を貯めるために仕事を続けることに。 新たに与えられた任務は 地下室に引きこもって一歩も出てこない イケメンで感情の一部が麻痺した 氷室警視正のお世話係。 身の回りの世話くらいかと思っていたら 連絡役とか捜査のアシスタントどころか 劇場型犯罪や密室殺人、大統領テロの現場に 体を張って「飛び込まさせられる」ことになってしまった。 マシーンとは違い体は生身で、 マシーンとは違い自分自身の意思を持ち、 マシーンとは違い痛みや怒りや恐怖心も感じる、 21歳の女の子が マシーンのように冷徹な上司からの 携帯電話での指示だけを頼りに 犯罪者に立ち向かうことになってしまった。 腰かけ仕事が命がけ仕事になってしまったくるみが 葛藤のすえに辿り着いた境地は・・