あらすじコイテンの合戦の勝利でモンゴル高原の各部族はテムジンとトオリル・ハーンの支配下に置かれることになった。そして、両軍でアルタイ山脈を越え、トルコ系遊牧民ナイマン族を襲撃する事になったのだが、トオリルに下ったジャムカの策謀によりお互いの疑心暗鬼を深めてしまう。しかし、トオリル陣の危機にテムジンが援軍を送った事で、トオリル・ハーンは友好を深める事を決める。ところがトオリル・ハーンの息子・サングンが納得せず…。※秋田書店刊ハードカバー版を分冊しています。
チンギスハーンといえば、北海道名物の料理名にもなってるほど日本ではお馴染みなので、知らない人はいないと思いますが、かの有名はモンゴル帝国を築いた方です。 個人的に空前絶後のチンギスハーンブームがきているため、こちらも読みました。中学生の頃、近所の本屋にハードカバー版が置いてあって、当時も少しチンギスに傾倒していた私は1巻を購入したのですが、その後2巻がその本屋に入荷されることはなく(売れ行きが微妙だったのでしょうか・・・)、続きが気になっていたという因縁があります。 今はそういう点では、24時間いつでも欲しくなった瞬間にポチりできるので、いい時代になったものですね。 さて、マンガの感想ですが、横山三国志の読み味と同じく、すごくシンプルに、いい意味で尖ったところなく、ストーリーを紡いでいただけるので、大きな筋のところがスッと入ってきました。 欲を申せば、三国志や水滸伝などのように、超主要人物以外にも個性的なキャラとかが出てきて欲しかったのですが、それは横山先生の取材の怠慢というよりは、そもそもモンゴルには紙とがなかったようなので、三国志とかと違って記録や資料に乏しいことが原因なのかもしれません。 今読んでいる北方謙三のチンギス紀は、逆に誰が誰だかわからなくなるほどキャラが出てきますが、多分に創作の部分もあるとのことです。