あらすじ【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録】愛がほしくて嘘つきになった四人の一途なセクシャル・ラブストーリー、感動の終幕。千秋の秘密を知った薫は、自分がかくしごとばかりもつことに心を痛める。薫は自分も秘密を千秋に打ち明けようか逡巡していたところ、零花に暴露されてしまう。零花、千三の思惑に巻き込まれ、薫と千秋はそれぞれに自分の秘密と向き合うことになり…?
綺麗な絵と「真綿のように優しい秘密」というワードに惹きつけられた。 秘密自体よりも何故秘密を抱えなければならなかったのか、背景が悲しくて優しくてどうしようもなくて、読み続ける理由になった。 和装の美女、関西弁の幼なじみ、人気女性モデル、ピンチを救うイケメン。 キャラクターが強くてわかりやすい4人だからこそ、周囲の人間からは彼らの苦しみや葛藤、千三の言葉を借りれば「えげつない秘密」なんてものは見えにくいのかもしれない。 みんなそれぞれ地獄があって、他人からはわからないように武装して生きている。 そんな地獄捨てちゃえよって安易なことを言うのではなく、真綿のように包み込んで一緒に泣いてくれる優しい作品だと思う。