あらすじ【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録!】「優しい嘘はやがて、私を絞め殺す。」母親のために、亡くなった姉・楓のふりをし続ける相川 薫は、その秘密を幼馴染の千三涼と分かち合ってきた。しかし薫が憧憬の念を抱く清水零花と、強引だがどこか憎めない早乙女 千秋との出会いが、薫と千三との信頼関係を揺るがし、それぞれの秘密が暴かれていく――。愛がほしくて、嘘つきになった四人の痛すぎるほど一途なセクシャル・ラブストーリー、怒涛の第2巻!
綺麗な絵と「真綿のように優しい秘密」というワードに惹きつけられた。 秘密自体よりも何故秘密を抱えなければならなかったのか、背景が悲しくて優しくてどうしようもなくて、読み続ける理由になった。 和装の美女、関西弁の幼なじみ、人気女性モデル、ピンチを救うイケメン。 キャラクターが強くてわかりやすい4人だからこそ、周囲の人間からは彼らの苦しみや葛藤、千三の言葉を借りれば「えげつない秘密」なんてものは見えにくいのかもしれない。 みんなそれぞれ地獄があって、他人からはわからないように武装して生きている。 そんな地獄捨てちゃえよって安易なことを言うのではなく、真綿のように包み込んで一緒に泣いてくれる優しい作品だと思う。