あらすじ

タウン誌の編集長である小池(こいけ)女史から、お酒のコラムを依頼された松ちゃんだが、その力量試しにライオンハートというカルヴァドスを見つける課題を与えられる。そして『BARレモン・ハート』のマスターに助けを求めた松ちゃんは、獅子心王つまりライオンハートといわれていたリチャード1世と、カルヴァドスを調べるというヒントをもらい……!?
BARレモン・ハート 1
『ダメおやじ』でお馴染みの大ベテラン・古谷三敏の長期連載作品にして、代表作。置いてない酒はないと豪語するマスターが経営するBARレモン・ハート。やってくるお客のリクエストに応えて、毎回一つのお酒を取り上げ、マスター得意の薀蓄(うんちく)が語られます。バーマンを志す者はこっそりこの漫画を読んで勉強しているとか。読んで楽しく酒の知識を得られる酒漫画の決定版的作品です。
BARレモン・ハート 2
心優しき男たちが夜毎集う酒場、『BARレモン・ハート』。名人マスターの人を見る目は酒を見る目。マスターの薦めるカクテルは人生のブレンド。酒ウンチクと人生模様を語る大人のための、酒、グルメコミックス。
BARレモン・ハート 3
常連の松ちゃんがおみやげに持ってきた「笹の川ほろ酔」。この酒を時代劇の格好をして飲みたいと言う松ちゃんに賛同したマスターは、コスプレして店の雰囲気も時代劇にする。社長は殿様に、サラリーマンの黒田(くろだ)は勘定役、経理の三田(みた)さんは腰元になって、すっかりノリノリの『BARレモン・ハート』。そこへメガネさんが……!?
BARレモン・ハート 4
今宵の『BARレモン・ハート』は、個性的なお客様がやたらと訪れる。バーで酒を飲むのもママに聞かなければ決断できない大学生、根性曲がりでひねくれた会社員、とても優しい小学校の先生、女性にモテない松ちゃん、そして謎多きメガネさん。名人マスターは、お客様の個性にぴったりのボトルを出してくれます!さて、あなたにはどんなボトルが!?
BARレモン・ハート 5
迷い鳥の飛べない九官鳥・キューちゃんと『BARレモン・ハート』にやってきた松ちゃん。そしてウォッカを飲んだキューちゃんは「ウメー!」と一声、松ちゃんの好きなウイスキーのウーロン割は蹴飛ばして拒絶、どうやらキューちゃんは酒の味がわかるらしい。メガネさんの提案で、酒オンチの松ちゃんはなぜかキューちゃん相手に、旨い酒を当てる勝負を……!?
BARレモン・ハート 6
鯉のぼりを見てしあわせな家庭を作りたいと考えていた松ちゃんだったが、その時に通り過ぎたグラマー美女に妄想する姿を他の人に見られて、逃げるように『BARレモン・ハート』へ。そこでマスターから端午の節句のウンチクを聞いた松ちゃんは、女除けのショーブ湯につかってしまったことにショックを。そんな松ちゃんにマスターが出したお酒は……!?
BARレモン・ハート 7
うすら寒い雨の日、松ちゃんとメガネさん、そしてマスターだけしかいない『BARレモン・ハート』は、なんだかシラケ気味。こんな時にどんな酒を飲めばいい?と尋ねた松ちゃんに、マスターが差し出したのは、店のマスコットボトルであるレモンハート・ゴールデンラム。雨とシラケに、このお酒?と思う松ちゃんは、マスターのウンチクを聞いて……!?
BARレモン・ハート 8
初めまして、『BARレモン・ハート』の化粧室のカガミです。お店に来たお客様は、私の前に立つと素晴らしい表情をなさるんです。そんな表情を見るのが楽しみで、カガミに生まれてきてよかったと思ってます。今夜はお店に、明るくて素敵なキャリアウーマンのマリコさんがいらっしゃってます。でも私の前に立ったマリコさんは意外な表情を……!?
BARレモン・ハート 9
『BARレモン・ハート』にやってきた美人バレリーナ・静香(しずか)。ライバルと思っていた人が結婚であっさりやめてしまったことで、バレリーナを辞めて郷里に帰る決心をしたと話す静香に、マスターは特別なカクテルを作る。そしてマスターは、そのベースとなるお酒・ボルスの珍しいボトルを差し出して、それを見た静香は……!?
BARレモン・ハート 10
ウイスキーのウーロン茶割しか頼まない酒オンチの松ちゃんが、まともなカクテルを注文してビックリするマスターとメガネさん。注文したカクテルはマンハッタン、それは松ちゃんが今度デートするニューヨーク帰りの彼女が好きなカクテルらしい。そこで、デートの時にマンハッタンの知識を披露しようと考えた松ちゃんは、マスターからウンチクを……!?
BARレモン・ハート 11
中年のご婦人からメガネさんに渡してくださいと頼まれ、箱を預かった『BARレモン・ハート』のマスター。箱の中身である、使い古されたコップとポンド札、アンゴスチェラ・ビターズ、そしてプリマス・ジンを見たメガネさんは、ピーター・マッコイという人物を思い出す。ジン&ビターズを飲みながら、メガネさんはピーターとの昔話を語り……!?
BARレモン・ハート 12
教え子の結婚式に呼ばれて東京にやってきた松永(まつなが)先生。今、こうして生きていられるのもマスターのおかげだと話す松永は、大事に持っていたひとなめグラスに高級なウイスキーを入れてもらい、飲み干して涙を浮かべる。その昔、大酒飲みだった松永がドクターストップにかかり、それでも酒を飲もうとする松永のためにマスターが……!?
BARレモン・ハート 13
飲みたいカクテルの名前がわからず、マスターにえんえんとカクテル名を言わせた熊本娘・ハルヨから、お手紙とお酒が届いた。その酒は日本で初めてのみかんブランデー・アランシアXOであり、手紙にはハルヨの好きな古事記の一説が書き添えられていた。古事記に書かれた橘の意味はみかんだと考えたマスターに、松ちゃんはバナナだと言い出して……!?
BARレモン・ハート 14
ホワイトホースの水割りを時間をかけて飲んでいく谷川(たにがわ)。ある日、谷川と二人っきりになったマスターは、谷川から相談される。仕事の都合で田舎から引っ越してきた谷川夫妻だったが、妻の体に異変が起こってしまう。都会での仕事を取るか、妻の体を考えて田舎に帰るかを思い悩む谷川に、マスターはトカイ・アスズ・エッセンシアを出して……!?
BARレモン・ハート 15
町内一のガンコ者であるうどん屋「頑固庵」の親父さんが、息子のタケシと『BARレモン・ハート』にやってきた。タケシにうどんを打たせない、レジじゃなくてそろばん、携帯電話なんてダメ、そんなガンコ親父にピッタリのお酒と言われて、マスターが出したのはグレンモーレンジ1984。その美味すぎる味に、タケシはちっともガンコじゃないと言うのだが……!?
BARレモン・ハート 16
『BARレモン・ハート』でいつもヘネシーを飲む会社社長。その両脇に座っていた若い部下たちは、会社のOA化やノーネクタイ解禁など、会社をたてなおすためにガンコな社長へどんどん意見をしていく。それを聞いていたマスターは、ル・プー、イザンバール、カン・ロマンの3種類のヘネシーを社長に差し出して、ウンチクを語るのだが……!?
BARレモン・ハート 17
『BARレモン・ハート』にやってきた商事会社支店長の山野(やまの)。大の裕次郎ファンである山野は、レモン・ハートにたいていの酒があると聞いて、裕次郎の13回忌に配られたお酒をゆずってほしいと頼み込む。マスターはそのカラ箱を差し出すのだが、山野が語るカイロでの男気あふれる裕次郎の話を知って、そのお酒であるゲノックを飲むことに……!?
BARレモン・ハート 18
大手スーパーの課長職を辞して、小さなデザイン事務所を設立した小泉(こいずみ)は、大学時代からの友人・森田(もりた)から、お祝いに珍しいワインを贈られる。ワインに込められたメッセージを知りたい小泉は、『BARレモン・ハート』のマスターに教えを請う。マスターから、そのワインであるシャトー・グリエのウンチクを聞いた小泉は……!?
BARレモン・ハート 19
タウン誌の編集長である小池(こいけ)女史から、お酒のコラムを依頼された松ちゃんだが、その力量試しにライオンハートというカルヴァドスを見つける課題を与えられる。そして『BARレモン・ハート』のマスターに助けを求めた松ちゃんは、獅子心王つまりライオンハートといわれていたリチャード1世と、カルヴァドスを調べるというヒントをもらい……!?
BARレモン・ハート 20
あいもかわらずウイスキーのウーロン割りを飲む松ちゃんと、スピリッツばかりのメガネさん。それに少し飽きてきたメガネさんは、マスターにニューフェイスのお酒・サマネを紹介してもらう。それはとても珍しいリトアニアのウオトカであったが、リトアニアになじみがない松ちゃんに、マスターは杉原千畝(すぎはら・ちうね)の話をして……!?
BARレモン・ハート 21
『BARレモン・ハート』のマスターは突然やってきた女性から、メガネさんにワインを渡してムラサキと伝えて下さいと頼まれる。メガネさんはそのワインを持ってトイレに駆け込み、強いウオツカ3本を持って、慌てて飛び出していく。ただ事じゃないと考えた松ちゃんは、そのワインのデュペレ・バレッラマイ・ラブのラベルが気になって……!?
BARレモン・ハート 22
獣医の木村(きむら)先生と一緒に、『BARレモン・ハート』へやってきた犬のウェルシュ・コーギー。犬好きの松ちゃんは、コーギーはシッポがないはずなのに、その犬はシッポがあるのを不思議に思う。そこでコーギーのシッポを守る会の副会長である木村は、コーギーは生まれつきシッポが無いのではなく、断尾されることになった経緯を語り……!?
BARレモン・ハート 23
松ちゃんの後輩・竹岡(たけおか)から、和食に合うデザート・ワインを相談された『BARレモン・ハート』のマスター。竹岡がやっている日本料理店「竹笹」は、外国の若い女性客が来るのだがリピーターが少なかった。それで竹岡が唯一のリピーターとなったカトリーヌに聞いたところ、美味しいデザート・ワインがあれば…と教えられたのだった。そこでマスターは……!?
BARレモン・ハート 24
カラオケでは「島育ち」一点張りの岡田(おかだ)専務。『BARレモン・ハート』で川本(かわもと)とビールを飲んでいた岡田は、「島育ち」が好きな本当の理由を語り出す。それを聞いていたマスターは、6つの島のモルトをヴァッティングしたザ・シックス・アイルズをチョイスする。それを味わっていた岡田は、会社での大改革を思い出して……!?
BARレモン・ハート 25
マスターが急用で九州に出かけてしまい、休業となってしまった『BARレモン・ハート』。マスターがなぜ九州に行ったのか、気になっていた松ちゃん達だったが、翌日遅くに戻ってきたマスターから、焼き物を買いに行っていたと知らされる。それは上野焼の特注で作ってもらったファウンテンという容器で、マスターはそこにアブサンを注ぎ……!?
BARレモン・ハート 26
ゴールド・カード会員の為の配布雑誌「エコーズ・オブ・ピース」の樋山和孝編集長に呼ばれた松ちゃんは、日本に帰化したハンガリーの彫刻家・ワグナー・ナンドールの取材を依頼される。翌日の夜、『BARレモン・ハート』で打ち合わせをしている2人の話を聞いていたマスターは、ハンガリーの薬用酒・ウニクムを取り出し……!?
BARレモン・ハート 27
心優しき男たちが夜毎に集う酒場、その名は「レモンハート」。マスターのとっておきのウンチクとハートウォームなエピソードで、あなたを酔わせます。今回登場するお酒は、ヘンドリックス・ジン、カミュ・ジョセフィーヌ、グレンフィデック18年他。
BARレモン・ハート 28
感動のロングセラー・酒コミック!!心優しき男たちが夜毎に集う酒場、その名は「レモンハート」マスターのとっておきのウンチクとハートウォームなエピソードで、あなたを酔わせます。今回登場するお酒は、熊八伝説、タンカレー・ラングプール、ピュア・ゴールド、ジョニーウォーカー・グリーンラベル他
BARレモン・ハート 29
感動のロングセラー・酒コミック!!心優しき男たちが夜毎に集う酒場、その名は「レモンハート」マスターのとっておきのウンチクとハートウォームなエピソードで、あなたを酔わせます。今回登場するお酒は越後武士、リトルミル1975、アルトール、鏡山ほか。
BARレモン・ハート 30
感動のロングセラー・酒コミック!! 心優しき男たちが夜毎に集う酒場、その名は「レモンハート」 マスターのとっておきのウンチクとハートウォームなエピソードで、あなたを酔わせます。今回登場するお酒はアドナムス・ジン、ワイルドターキー・フォーギブン、モヒート、アラン・ロバート・バーンズほか。
漫画家たちの戦争  戦場の現実と正体

漫画家たちの戦争 戦場の現実と正体

原爆、子ども、銃後等のテーマ毎に戦争漫画を収載。手塚治虫、ちばてつや、赤塚不二夫、水木しげる等の巨匠から、『社長 島耕作』の弘兼憲史、『シティハンター』の北条司など第一線の作家、気鋭の若手まで内容も年代も幅広く収録。“こち亀”の秋本治の作品など出版社や掲載誌の枠を超えて収載した奇跡的なシリーズです。今こそ漫画で平和と戦争について考えてみませんか。 激戦地ラバウルで左腕を失った戦場体験のある唯一の現役漫画家・水木しげるが描く本物の戦場/出版社の枠を超え「こち亀」秋本治の作品を収録―― 【収録作品】 水木しげる『白い旗』 手塚治虫『大将軍 森へ行く』 楳図かずお『死者の行進』 古谷三敏『寄席芸人伝 噺家戦記 柳亭円治』(脚本協力・あべ善太) 松本零士『戦場交響曲』 比嘉慂『母について』 白土三平『戦争 その恐怖の記録』 秋本治『5人の軍隊』
試し読み
1936-2021 古谷三敏メモリアルセレクション~そしてまた、BARレモン・ハートで乾杯を~

1936-2021 古谷三敏メモリアルセレクション~そしてまた、BARレモン・ハートで乾杯を~

19歳の若さでデビューし、手塚治虫のアシスタントを経験。のちに赤塚不二夫が設立したフジオ・プロダクションに参加し『ダメおやじ』そして『BARレモン・ハート』などで漫画史に燦然たる偉業を打ち立てた古谷三敏の、画業66年の軌跡を辿る傑作選。北見けんいち(『釣りバカ日誌』)らによる描き下ろしイラスト・エッセイも収録。
ボクの手塚治虫せんせい

ボクの手塚治虫せんせい

手塚治虫の漫画制作の現場を1話8Pのショートで描く。作品では、『BARレモンハート』等で人気の漫画家・古谷三敏が手塚のアシスタントとして過ごした3年程の間に起きた出来事が描かれています。巷に伝わる伝説的エピソードの真偽や、誰にも知られていない話、手塚のプライベートが赤裸々に描かれます。
昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日~十八名の漫画家の記憶~

昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日~十八名の漫画家の記憶~

戦争を知らない世代にむけて、1945年8月15日を18名の漫画家の記憶で振り返る。「この本は、その時代を生き、戦争を肌で感じた我々仲間達の、昭和二十年八月十五日の記録である。戦う日本が平和な日本に生まれ変わったその日、その時、それぞれが何処に居て何を考え、何をしていたか。戦禍をくぐって今日まで生き延びた人々のそれぞれのドラマティックな一日を描いた作品は、その一つ一つが平和な世界への道標のような気がする。我々の趣旨に賛同し、それぞれ、絵や文章を寄せて下さった戦後生まれの方々の作品も加えて、重みのある一冊となったこの「私の八月十五日」。一人でも多くの方に見て頂き、戦争について平和について、あらためて考えて頂ければ幸いだと思う。」(森田拳次、まえがきより)収録作家:小島功、赤塚不二夫、一峰大二、さいとう・たかを、高井研一郎、古谷三敏、花村えい子、牧美也子、北見けんいち、武田京子、ちばてつや、牧野圭一、松本零士、水野英子、森田拳次、里中満智子、バロン吉元、村野守美 ※本書は『昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日』(ミナトレナトス刊)に収録された作品から18名の漫画家の作品を収録しています。
ボクの手塚治虫先生

ボクの手塚治虫先生

昭和34年、古谷三敏のもとに手塚治虫から、アシスタントになりたいのならすぐに上京すべしとの手紙が。その頃の手塚治虫は、ときわ荘を引っ越し、渋谷の初台に住み、20本以上の連載を抱える超多忙なマンガ家だった…!「ダメおやじ」や「BARレモン・ハート」でおなじみの古谷三敏が描く、マンガの神様・手塚治虫のチャーミングなエピソード満載の1冊です!
ダメおやじ

ダメおやじ

やられっぱなしのダメおやじは、「オニババア!!、クソタレダコーッ!!、ヒスおんなーっ!!」と叫ぶ。イビられ続けても懲りないダメおやじは一本ビシッと筋が通っている?おもしろさ抜群のブラックギャグ集大成!古谷三敏の代表作、全39巻。第1巻は30話収録。
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減点パパ

減点パパ

ウンチクまんがの決定版!主人公のパパが、食べ物、酒、風俗、ギャンブル、性にまつわる話、哲学・・・、ありとあらゆるもののウンチクを語る。そして、ここちよいギャグ。『減点パパ』は、ぎこちなくも心優しい男たちに捧げる鎮魂歌である。ウンチクまんがと言えば古谷三敏!第1巻は35話収録。
試し読み
手っちゃん

手っちゃん

手のお化け、手っちゃん。見た目はリアルな手のお化け。でも中身は人間と同じ。最初は驚いていたキヨシ一家もアッと言う間に家族になって…!?手のお化け、手っちゃんとキヨシ一家が巻き起こす珍騒動と家族の愛を描いたほのぼのコメディ!!
マンダム親子

マンダム親子

マンダム・金田は世界一大金持ち。豪邸に住んで、毎日ご馳走を食べて暮らしているけどお金を持ちすぎていることが一番の悩み。時々お金で生き埋めになっています。超大金持ちのマンダム親子が繰り広げるハッピーコメディ。