あらすじ(デジタル限定カラー版!)逃げ回っていたモノと向き合う覚悟を決めた夾は、父親のもとを訪れる。母親を殺したことを認めろと迫る父に夾は!? 一方、十二支の呪いが一人また一人と解けてゆく中で、紅野を刺し、透の事故に居合わせた慊人にも変化が!?
草摩家にまつわる呪いの話が主軸となっているがオカルト一辺倒ではなく、主人公の女子高生・本田透が登場人物をことごとく救っていく話。人にはそれぞれ事情があり、それぞれの抱える悩みをまるごと受け入れようとする透には、登場人物のみならず読者までもが救われ、癒やされる。聖人のような透にも、暗い感情やたった一人を想う気持ちがあるというのもまた一興。