あらすじ黒いノートから故郷を守れ! 「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を日々実現中の天道輝(24)は、親孝行というミッションのために実家の農村に帰省。そこで大学の同級生→ニートの日暮莞太に再会するが、彼もまた仲間と100のリストを消化しているところだった。ただしその基本方針は、何も与えてくれなかった社会に対する復讐… 村人が築いたささやかな平安を壊すのが目的のヒグラシを、アキラは止められるのか? 「嫌いな奴をゾンビにする」「社会をめちゃめちゃに壊す」… 黒いノートから故郷を守れ!
ブラック企業で死んだような生活をしていた主人公。 ある日謎の感染によってゾンビだらけの世界になってしまい、そこで絶望するどころか、会社にいかなくてよくなった解放感で、これまでできなかったことをやっていこうという話。 荒廃した世界の中で、なんとも前向きな話。 ただ、自分もいつ死ぬかわからない状況になったら、将来とか老後とか考えずに今何をしたいかを優先するんだろうなと思うと納得できる。 ゾンビに襲われる描写もあるが、そういったパニックホラー的な話よりも、それ以上に「生きること」にフォーカスしている感じが良い。 主人公のブラック企業から解放だけでなく、友人のケンチョは本当はお笑い芸人になりたかったとか、 ヒロイン・三日月閑も、厳しい父親の教えから、やりたいことよりもやるべきことを優先されて生きてきたことからの解放も描かれたり、登場人物何かしら縛られていた環境や過去から脱却は、読んでいて気持ちが良い。 人間何かしら不自由だったり、制約があるなかで生きてますからね。 こんな世界にならないと、やりたいことを思いっきりできないのは弱冠悲しいが、だからそ登場人物たちが生き生きしている様がイイ。 読んでいて元気になる作品です。 アニメや実写化などメディア展開も華々しい作品なので、そちらもチェックしたくなりました。