大日自動車総務部総務課の山口六平太は一見、うだつの上がらないサラリーマン。だが、本当はどんな難問も解決するスーパーマンだ。とぼけた顔とたばこクルッの秘技を持つ六平太。今日も何でも引き受けます!総務という会社の要に所属する六平太の姿を通し、どこにでもある日本の会社社会の姿を描いた、サラリーマン傑作マンガ!!
販売の社員3人が、釣りにでかけて遭難してしまった。救助に駆け付ける有馬係長と六平太だったが、口の悪い有馬係長は、漁業共同組合の人、警察官など周囲の人とことごとくケンカを始めてしまう…。
経費削減のため、社内のトイレットペーパーの質を落とした総務部だったが、いつもは温厚な砂子販売部長が抗議にやってくる。たかが、トイレットペーパーというなかれ、実は砂子部長には人にはいえない事情があった…。
人事異動で、「恐怖の桃ちゃん」こと宮本桃子が総務にやってくることに。テキパキ仕事をこなす桃子に総務のメンバーはたじたじ。頭ガチガチのおもしろ味のない女と評価を下す有馬係長だったが…。
営業一課の久米が忘年会に参加しないので、補助金のひとり分をもらいたいと総務にやって来る。久米はその金をスキーに行く足しにしたいというのだが…。
社長の様子がおかしい。どうやら、昨晩大株主の金森老人と口論したようだ。庶民の気持ちを忘れた社長に、金森老人が喝を入れたのが原因らしい。社長改善の大役を老人に任された六平太だったが…。
大日自動車創設期の写真を見る総務課の面々。今度の社内報のテーマは「大日イズム」、そのために大日の過去を振り返るために六平太が社長から借りたのがその写真だった。
社員名簿の写真があまりに古いので、撮り直そうということになった。だが、女性社員は古い写真のままでいいという。そこで、メイクアップアーチストを会社に呼ぶことにした。モデル第1号は総務部の村木。いつもさえない彼の変身ぶりが見もので…。
1階ロビーの応接コーナーが暗いという苦情が出た。隣のビルの影になってしまうからだ。展示コーナーを移動させれば、なんとかなりそうだが、その担当はうるさいことで有名な販促部長の山本だった。
クリスマスシーズン到来。六平太は久米から譲り受けた、フランス料理店とホテルの予約を片岡に譲る。ところが、イヴ当日、片岡は仕事を申し付けられ、待ち合わせ場所に遅れてしまう。
近頃、桃子女史の感情の起伏が激しい。恋愛か、もしかしたら不倫か、と盛り上がる総務課。そんな折り、社内で不倫スキャンダルが勃発した。不倫の張本人である双方から話を聞く、六平太と桃子。どうやら、男が精算を望んでいるようで…。
片岡と伊達の結婚式が迫っている。伊達の父親は仙台で大病院を営む名士。それだけに片岡のことをあまり気に入ってないようだ。しかも結婚式当日、ホテルのミスで式が挙げられなくなってしまい、父親の不機嫌は頂点に…。
横山多摩工場長が会議で、退職すると言い出した。横山にまだまだ頑張って欲しいと願う六平太は、思い止まるように説得にでかけるが、それが却って仇となってしまい…。
片岡と伊達の子どもが生まれる日が近づいて、なかなか落ち着かない片岡。伊達は実家の病院で出産することになり、仙台に戻ることに。そして、ついに女の子が誕生する。
大株主の金森老人が大学を受験したいといいだした。社長から「なんとかしてやってくれ」と頼まれた六平太だったが、老人に学力テストをしてみたところ、点数は0に等しかった。合格発表日、老人はもちろん不合格だったのだが…。
有馬係長が異動するとの噂が流れた。異動先はカムチャッカとも、イースター島ともいわれ、有馬は不安になるばかり。思い切って、人事部長を訪ねた有馬だったが、発表まで教えるわけにはいかないと言われる。
大日自動車のロビーギャラリーで社員展を開くことになった。だが、なかなか作品が集まらない。六平太は画家である社長秘書の吉沢の父親に絵の極意を習おうとするが…。
年度末になり、予算を消費しようとサークルやクラブの活動が急激にさかんになりだした。なかには業務に差し障りのある社員もいるという投書を受けた総務部は…。
コーヒーの出前デモンストレーションが営業一課で行なわれた。しかし、多量にコーヒーメーカーを使ったため、ブレーカーがおちてしまう。しかも、その業者は総務に無許可でデモンストレーションしていたのだった。
「エレベーターの透き間から大事なイヤリングを落としてしまった」と女性社員から相談を受けた総務課。さっそく、エレベーターを止めることになったのだが…。
嫌われ者のお局様・和田厚子が「土いじり同好会」に参加することになった。先に同好会に入っていた、彼女の部下で犬猿の仲である聖子はここぞとばかりに厚子をいじめるが…。
有馬係長が知り合いに頼んで、映画会が催されることになった。映画会当日、「昨日は何で誰も来なかったのか!?」という連絡が!どうやら有馬は1日、日程を間違えていたらしい…。
突然、松山支社に転勤になった六平太。しかし、社員たちの士気は低く、社内のムードも悪い様子。同じ総務課の山口によれば、出入りの業者はすべて副支社長のコネクションだという。そこで六平太は…。
いつも有馬係長に豚よばわりされている村木。一見、愚鈍のように見える彼なのだが、じつは親から家業を次いでほしいといわれ、会社を辞めるかどうか悩んでいたのだった…。
結婚退職した女子社員の代わりに、派遣社員がやってきた。しかし彼女は「派遣」ということを意識し過ぎ、次第に社内での人間関係がギクシャクしてくる。心配になった六平太は彼女を屋上に呼び出すが…。
大日自動車社員の石塚は、最近やたらと休みが多い。早速有馬が呼び出して理由を問いただすのだが、彼はなかなか理由を話そうとしない。そこで六平太がさりげなく助け船を出すと…。
あの変わり者の片岡がなんと仲人を務めることになった。結婚するのは後輩の久米。会社の社長を父に持つ久米が選んだ相手、小宮悦子は普通のOL。自分が選んだ相手と結婚させようとしていた久米の母親は…。
場所は東北、杜の都・仙台になぜか転勤になってしまった六平太が任されたのは、会社の独身寮・青葉寮の寮長だった。この青葉寮は、今まで何人もの寮長を追い出してきたクセの強い連中が占拠しており…。
ある休日のこと。久しぶりに叔父の家を訪れていた六平太は、のんびりと眠っていた。そこへ自分を呼ぶ叔父の声が。なんと嫁に行っていた叔父夫婦の娘・千春が子どもを連れて、家を飛び出してきてしまったというのだ。
同期の娘が援助交際していることを知ってしまった社員が、父親である同期にどうやって話したらいいのかと六平太に相談してきた。六平太は父親にではなくその娘に話しかけてみてはどうかと提案する。
良かった点 ・会社とはこういうものなのかというのがなんとなく理解できる要素になってた ・営業の緒方/片岡/久米がいい 総評 ・初期のころは会社内でのトラブルを六平太がいい感じで解決していたが、後半は六平太が絡むとなんかすべてうまくいく感じになって、ちょっとゴルゴ13っぽくなっていた。
六平太、良い人!!
ビッグコミック 2018年第4号に掲載された総務部総務課 山口六平太の1話限りの特別編。高井研一郎さんがなくなったので、原作は林律雄さんでイタコ漫画家の田中圭一さんがになりきって描いた作品。 こういうのはだいたい違和感があって好きじゃないんだけど、ほとんど違和感なく読めたし、今まであいまいだった部分が最後に回収されていた。 総務部総務課 山口六平太をずっと見てきた人にとっては好き嫌いはあるかもしれないが、俺にとってはすごいよかった。
良かった点 ・会社とはこういうものなのかというのがなんとなく理解できる要素になってた ・営業の緒方/片岡/久米がいい 総評 ・初期のころは会社内でのトラブルを六平太がいい感じで解決していたが、後半は六平太が絡むとなんかすべてうまくいく感じになって、ちょっとゴルゴ13っぽくなっていた。