あらすじ

記憶を取り戻した魔道士マドゥライは、ベナレスと同等の力をつけるには「鬼眼五将の行」が必要だと八雲に教えた。「鬼眼五将の行」とは三只眼強化の法。失敗すれば二人は二度と会えないかもしれない――。八雲を残してパイは旅立った。一方、八雲はヴィシュヌ神復活阻止のため、パルジャニアへ向かう。復活してしまったヴィシュヌ神は三只眼なのか、その正体は!?
3×3EYES 1巻

藤井八雲の元へある日現れた少女・パイ。チベットから来た彼女は伝説の妖怪「三只眼」の唯一の生き残りだった。「人間になりたい」と言う彼女の話を、最初は信じなかった八雲だが、パイの力で命を助けられ、不死身の身体となる。不老不死となった八雲は、額に第3の眼を持つパイと共に、人間になる方法を探して旅立つ――!!壮大なスケールで描く冒険伝奇ロマン大作!

3×3EYES 2巻

香港から無事日本へ帰ってきた八雲とパイ。八雲は久しぶりに元の生活をとり戻し、学校の仲間たちにも再会した。しかし、不死身の身体になった八雲を目の当たりにした仲間たちは、八雲を敬遠した。「もう一度、人間になりたい――。」日本を出る決意を固めた八雲だったが、不老不死の秘密を狙って襲ってきた妖怪に、仲間の夏子が身体を乗っ取られてしまう。

3×3EYES 3巻

妖怪たちが「鬼眼王」なる闇の王を復活させようとしていることを知ったパイは、鬼眼王の「无(ウー)」ベナレスのもとに単身乗り込み、戻ってこなかった。パイを探し出し、二人で人間に戻る日を夢見て、八雲は旅に出た。そして4年の月日が流れた――。パイは記憶を失い、能力を封印されて、日本で引き取られ高校へ通っていた。八雲はついにパイを見つけたが…!?

3×3EYES(4)

ついに再会した八雲とパイだったが、パイは記憶を失っていた。八雲に自分が人間ではなく、妖怪であることを聞かされ、混乱するパイ。しかし、不老不死を求める妖魔たちが次々と彼女を襲うに至って彼の言葉を信じざるをえなくなる。そしてパイは、八雲と共に記憶を取り戻す旅に出る。その先に彼女と八雲の予想をはるかに超える衝撃の真実が待っているとも知らず…。

3×3EYES(5)

八雲とパイは三只眼の故郷を探すため、その鍵となる香炉を求めて中国へ向かう。同じく香炉を探す古美術窃盗のマクドナルドと共に、香炉を手に入れた八雲とパイだったが、天帝の下界の都「昆侖」の場所がわからず、手がかりを探していた。聖地を守る者たちに捕えられた八雲らだったが、パイが三只眼とわかり、僧院長は死の間際、パイに聖地に関する情報を伝える。

3×3EYES(6)

鬼眼王やベナレスの脅威もなくなり、パイとの新しい生活を夢見て調理師学校へ通う八雲。再び八雲の元へ現れたパイは、封印が解かれ、東京湾の上に出来てしまった穴をふさぐためにやってきたと言う。穴をあけた「聖地への鍵」を探す手伝いを頼まれた八雲だったが、その矢先、再びパイは八雲の元から姿を消してしまう。今度会う時は人間になってから、と書置きを残して…。

3×3EYES(7)

パイは、鬼眼王が滅んでも人間にならない限り、不老不死を望む妖魔たちに追われ続け、普通の生活はできないと八雲に告げる。折しも、東京湾上空にあった昆侖を何者かが開き、巨大妖魔「太歳」が東京を混乱に陥れていた。事件は解決したものの、再び友人を巻き込んでしまった八雲はパイと共に旅立った。ところが、八雲たちの乗った飛行機が憑魔一族に襲われて…!?

3×3EYES(8)

八雲たちを襲って飛行機を墜落させた憑魔一族は、はるか昔、三只眼から不老不死の術を得て子孫を残していた。しかし、三百年前に三只眼が絶滅してしまい、庇護を必要としている彼らは、三只眼唯一の生き残りであるパイを探していた。憑魔一族に捕えられ、リンド共和国へ連れ去られたパイ。パイを追って憑魔一族王の宮殿へ向かった八雲は、隙をついてパイと逃げ出した。

3×3EYES(9)

憑魔の件が一段落し、妖撃社から妖怪退治の仕事を請け負った八雲はマレーシアへ飛んだ。仕事を依頼した日本企業では、大型トラックを一撃で破壊されるなど、死亡者が相次いでおり、日本人ばかりを狙った残虐な犯行に頭を悩ませていた。雨の日に外に出るなと訴える現地の少女・プティ。日本人を襲っている妖怪の正体は、日本人に殺され、恨みを持った彼女の姉だった。

3×3EYES(10)

人間になる方法を探し、世界中を旅した八雲とパイ。その旅もいよいよ終わる時がきた。憑魔一族の協力により聖魔石のかけらが発見できたのだ。聖魔石から残存思念を呼び出せば、人化の法もわかるはず。そう考えていた八雲は、人間になって日本へ帰り、パイと二人で暮らす事を夢見ていた。しかし、鬼眼王の残存思念は三只眼の意識を捕らえ、深い眠りにつかせてしまう。

3×3EYES(11)

鬼眼王の残存思念により、深い眠りについてしまったパイ。八雲とハーンはパイを救うため、パイの精神世界にダイブする。そこは、三只眼吽迦羅一族が繁栄し、鬼眼王が絶大な権力をもって君臨する「聖地」の情景だった。八雲は、300年前の聖地で、パイを捜し出し、現実世界に連れ帰ろうとする。聖魔たちの世紀で、八雲が見る真実の歴史と「人化の法」の正体とは!?

3×3EYES(12)

300年前の聖地で、三只眼が三人いないと「人化の法」は行えないという事実が判明する。パイの他にあと二人の三只眼が生存するだろうか――。衝撃を受ける八雲たちの前に、倒したはずのベナレスが現れ、鬼眼王の健在を顕らかにした。黄さんが死に、妖激社は倒産。部下たちも消えた。東京へ戻って来た八雲とパイはベナレスの情報を得るための手がかり、綾小路葉子に接触する。

3×3EYES(13)

綾小路葉子は「化蛇」の記憶まで取り戻し、力を制御することに成功した。しかし、到底力が及ばない八雲にベナレスの居場所は教えられないと言う。その昔、ベナレスを封じた魔道士がイギリスにいると知り、イギリスに飛んだパイと八雲。魔道士マドゥライを継ぐ人間を捜し、二人が向かったロンドンでは、手首だけを残し焼死するという謎の連続人体発火事件が起こっていた。

3×3EYES(14)

八雲とパイは、ロンドンで魔道士マドゥライの末裔の娘、マリアと出会えた。しかし、マリアの父コネリーは記憶を封印されていて、八雲の話に耳を貸そうとしない。コネリーが経営する非合法の賭博場、勝ったら情報を提供する条件で、異種格闘技のリングに上がった八雲。しかし、戦いの最中、コネリーはベナレスの九頭龍将の一人、スパズグによって襲われてしまう!!

3×3EYES(15)

記憶を取り戻した魔道士マドゥライは、ベナレスと同等の力をつけるには「鬼眼五将の行」が必要だと八雲に教えた。「鬼眼五将の行」とは三只眼強化の法。失敗すれば二人は二度と会えないかもしれない――。八雲を残してパイは旅立った。一方、八雲はヴィシュヌ神復活阻止のため、パルジャニアへ向かう。復活してしまったヴィシュヌ神は三只眼なのか、その正体は!?

3×3EYES(16)

鬼眼五将の行を行うパイは、水将の力の霊を手に入れる寸前で失敗し、水将の塚守に命を救われる。しかし、猛毒の水が体内に入ってしまったコネリーの命を救うため、パイは塚守の息子・ココと結婚の約束をしてしまう。コネリーのプログラムを終えた八雲は二人の元へ向かい、連れて逃げようとするが、パイは約束は破れないと言う。八雲はパイを置いて去ってしまうが…!?

3×3EYES(17)

ココの助けで、パイは水将の力の霊を手に入れることができた。しかし、八雲に変化は少なく、五将の力が衰えていることがわかる。原因は、鬼眼の生命力の低下とともに衰弱したベナレスが、膨大な精気を吸収しているためだった。「ベナレスを叩くなら今だ!」乗り込もうとする八雲たちの前にベナレスの一番弟子ガルガが現れる。互角に闘っているかに見えたコネリーは…!?

3×3EYES(18)

コネリーの最期の力を借り、強敵ガルガを大地に封じ込んだ八雲たちは、ベナレスの元へ向かう。一方、残されたハーンと葉子はスパズグに捕えられてしまう。スパズグは葉子を人質にとり、飲んだ者が術を使用できなくなる「呪文破壊文(スペルウィルス)」の錠剤を八雲に飲ませるようハーンに命じた。薬を飲まされた八雲はベナレスを前に術が使えなくなってしまう!!

3×3EYES(19)

呪文破壊文に冒され、術の制御が不可能な状態で、八雲は「光牙」の乱裂を利用してベナレスに攻撃し、ついに勝った。目指すは鬼眼王、と先を急ぐ八雲たちの前に倒したはずのベナレスが再び現れる。パイたちを逃がし一人残った八雲だったが、力が復活したベナレスと闘えば勝ち目はない。八雲はかつて誰も帰って来た事がない亜空間「縛妖陣」へ放り込まれてしまう!?

3×3EYES(20)

かつて聖地を破壊寸前まで追いつめたベナレスの力を前に、八雲はすべての術を出し尽くしたが、通じなかった。絶対絶命で最後に呼び出した獣魔・哭蛹(クーヨン)は術の効力を無にする特殊能力を持っていた。土壇場で助かった八雲たちは月面からの脱出に成功する。しかし、ベナレスは東京へ現れ、東京にいる人間全員を人質にとって、八雲をおびき出そうとしていた。

3×3EYES(21)

東京へ現れたベナレスの手下たちは八雲をおびき出そうとしていたが、八雲たちが東京へ現れては、鬼眼王を倒す手立てを失ってしまう、ハーンや葉子たちは力をあわせて対抗していた。しかし、仲間のピンチを知っていた八雲たちは東京へ現れる。八雲に残された時間は24時間。一日では何の対策もたてられない。八雲の秘策、この世界を救うたった一つの方法とは…!?

3×3EYES(22)

八雲は亜空間に三人目の三只眼を探しに行く決意を固め、パイの思念体と共に旅立った。亜空間で球城「アマラ」に辿り着いた八雲。内部が空洞のアマラでは、中心近くに選ばれた者だけの国があった。アマラにいるらしいアンダカ(暗闇)の女神が三只眼ではないかと八雲は考える。侵入者としてアマラの評議会に追われる八雲だったが、現れた長老には逆に歓迎される。

3×3EYES(23)

その昔、アンダカに迷い込んだウシャスと不死人はアマラを創り上げた。アンダカの女神「ウシャス」と、ウシャスの怒りに触れ封じられたもう一人の女神「ラートリー」を探し、八雲たちはアマラの地下世界・奈落迦へと向かう。ウシャスを守る「アマラの使い」を倒した八雲たちの前に无が現れた!「アマラ」と名乗った无は八雲の話に耳を貸さずに攻撃をしてきた。

3×3EYES(24)

アマラはウシャスの无が亜空間で主を守るため、自らの肉体を大地としたのがはじまりだった。孤独に耐えかね自ら神民を創ったウシャスだったが、死体からの複製で新たな神民を創っていたアマラでは、複製に次ぐ複製で滅びの一途を辿っていた。ラートリーにウシャスに語りかけてもらうため、封印の扉を開く鍵を見つけたパイは、呪鍵を発動させようとするが…!?

3×3EYES(25)

封印の扉を開く呪鍵が発動し、ついにラートリーの封印が解けた。しかし、ラートリーを再び封印するため、アマラ自身が奈落迦に降りてきて、八雲たちを襲う。ラートリーはウシャスを呼び続けるが、反応はないまま、八雲たちはアマラの攻撃に耐えていた。八雲がアマラの弱点である法鎧を攻撃すると、ガフが八雲を攻撃してきた。ガフはアマラの手下だったのか…!?

3×3EYES(26)

ついに姿を現したウシャス。ウシャスとラートリーは和解し、アマラの街は活気を取り戻した。神民達は初めて目の当たりにする二人の想像主に沸き返る。八雲はウシャスとラートリーに鬼眼王復活の阻止に協力してもらおうと考えていたが、ベナレスは八雲が三人目の三只眼を見つけた事を察知していて、アマラを東京へ引き戻し、八雲一人をアンダカへ置き去りに…!?

3×3EYES(27)

アンダカに取り残された八雲だったが、アマラの思念体に助けられ、ベナレスの呪的命綱をたどって元の世界へ戻ることが出来た。ベナレスはパイを岩城島に幽閉し「人化の法」の準備を進めていた。東京湾の底へ沈んだアマラを探す八雲だったが、すでにベナレスの手下がウシャスを連れ去ろうとしていた。ラートリーは体調のすぐれぬウシャスの代わりに自ら囮となる。

3×3EYES(28)

シヴァはウシャスの息子だった。自分の息子が忌み嫌う鬼眼王になっていたことにショックを受けるウシャスだったが、シヴァを助けたいと願う。ウシャスとアマラは八雲と共に聖地へと向かう。パイとウシャスが揃い、このままでは人化の法が行われてしまう!八雲はシヴァを倒そうとするが、ウシャスは人化の法に臨む、と言い出す。鬼眼王は復活してしまうのか!?

3×3EYES(29)

ついに始まってしまった人化の法を、もはや止めることはできない。ウシャスはたとえシヴァが死ぬ事になろうとも、シヴァに入り込んだ破壊神達を追い払い、自らが鬼眼王になろうとする。しかし、シヴァに操られているパイにウシャスは攻撃され、このままでは人化の法が完遂してしまう!パイをかばって自らを盾に邪法を阻止しようとする八雲をベナレスが襲う!

3×3EYES(30)

人化の法が完遂する直前、三只眼の複製であるラートリーは身代わりとなってパイを救った。ウシャスとラートリーの精で劣化した体を補い復調してしまったシヴァ、もはや八雲たちに勝ち目は無いと思われたが、ラートリーが加わった事で人化の法は不完全だった。崩れて粉々になっていく鬼眼王だったが、まだ死んではいない。八雲たちの元へ再び鬼眼王の手下が現れる。