中村先生のご芳名は知っていたのですが、BLの先生だと思っていたので、なかなか手に取る機会がなく、今回が初となりました。 まず思ったのが、話の完成度が高いです。ちょっとミステリものの感じがする不思議体験記です。BLとかって大体上下巻か1巻だと思うのですが、そのせいでしょうか、この話の完成度は、ちゃんと書く前から全部の話がまとまって書いてる感じだと思います。話を書いてるってことですね。 連載ものだとどうしてもやりながらみたいなところもあるので、そこはしょうがないのですが、これは連載ではなかったんですかね?? 改めてやっぱりわたしは話が好きだということがわかったので、こういう連載っぽくない数巻完結ものを今後しばらくは攻めていこうと思いました。 中村先生、気づかせて下すってありがとうございました。 本作は、面白い話が好きな方におすすめです。
表紙買い。絵から漂う色香がすごい。 一番最初のページから引き込まれる 謎の死を遂げた朱と入れ替わるように、朱の双子の妹と名乗る桜が、作家の前に現れるも、彼女の正体は一切不明という凄く面白い展開。 2巻という短い巻数の中で驚くくらい物語が進み、後半の展開には鳥肌がたちました(笑)
中村先生が長編GLを描かれるのは初とのことで読んでみたけど、ま~~~~~ずっと画が綺麗。美しすぎる。みんな美人で眼福。 少女特有の儚さとか繊細さとかすべてしっかり描かれている。しんどいけど二人から目が離せない、離したくない。そんな感じ。 やっぱ中村明日美子先生の作品の空気というかなんというか、好きだ~~~。
出版業界にいると、ふとしたときになんかよくわかんないけど美味しいお菓子にありつけるときがあるんですよね。どうやったらこんな美味しいものを知ることができるんだ…と不思議でした。個人的にはお菓子系よりもご飯・おかず系に惹かれます。で、大体がパッケージも凝っててギフトにぴったりで、自分よりも人にあげる時用に覚えとこうとするんだけど、結局人に上げる機会なんて来ない。この漫画はそういうおとりよせグルメの情報元として非常に役立つ1冊ですが、ノンストップハイテンションギャグも魅力の一つです。中村明日美子先生のイメージがいい意味でひっくり返りました。漫画と小説のハーフ&ハーフみたいな構成も面白いです。 続きが読みたい気がしますけど、やっぱり完結してるのかな…?
かずまこを先生の『純水ルミネッセンス』に掲載の『楽園まで、あと…』に登場する二次創作の元ネタが、この『おはよう楽園くん(仮)』。BLである。 『楽園』誌のマスコットである楽園くん(仮)。単行本の全編通じて、姿をしっかり描写されるのは彼だけである。楽園くん(仮)の「カワイイ」所がたっぷりと、美しい描線で描かれる。エロスは仄かでグロくないのはありがたい。 中村明日美子先生の絵が好きな方は、買って間違い無いのだが、『純水ルミネッセンス』読者の方にはここ迄の説明で、疑問点があるだろう。 楽園くん(仮)しか出ていないなら「視点くん(仮)」はどこに行った? これはもうネタバレになるので、読んでみていただいて、この作品がいかに楽園くん(仮)の為にあるか、そしていかに楽園くん(仮)が「観察される」対象であるか。その描き方の妙を面白がっていただきたい。 この描かれ方を見れば、いかに「視×楽」が正統であるか、分かるはず! これを読めば『楽園まで、あと…』が三倍面白くなる!……本当にこの『楽園』って雑誌は、面白いですね!
※ネタバレを含むクチコミです。
BLファンなら読んだことないんじゃないの?というレベルの認知度で、今更レビュー?という気もしますが。。。 絵柄の美しさもありますが、中村明日美子さんのすごいところは、漫画でありながら「行間を読ませる」ところです。 コマの余白にまで、物語を感じる事ができる漫画を描かれます。 演出が本当に上手いです。 同級生シリーズは、これ以外に三冊スピンオフ作品が出てますが、本編のこちらは現在もOPERAで連載中になります。 残念ながら次号で最終回との事で、まだ終わってもないのに、終わると知って泣きました。 いよいよか、と。 草壁と利人の二人が色んな困難を乗り越えながら、愛を育んでいく物語です。 簡潔に言いますと。 ただ、この二人の困難は大袈裟なものじゃありません。普通に生きていたら、誰にでもある、ちょっとした引っかかりだったりするのです。 そういった日常の延長線上に描かれる物語ですので、まるで自分の身近で起こった事のように、感じられます。 誰もが通る道だからこそ難しい、そんな青春時代を美しく再現しています。 未読であれば、男女問わず読んで頂きたい、そんな漫画でございます。
オシャレで不思議なアニメだなーと思って観てたピングドラムと似た空気。原作が幾原邦彦さんということで先入観があることは否めないんだけど。 女の子がしっかり女の子でエロくて可愛いし、どこを切り取っても絵になるしさすが中村明日美子先生。 ストーリーは不思議だけど全てを語ってくれないところもまたいいのだ。
全然知らなかった、ノーチェックだった。 2020年になって2012年のお宝を見つけたという気持ちで晴れやかな新年を迎えられそうです。 中村明日美子「同級生」からのスピンオフ、と言っていいと思う。 本作は同じ学校の教師として「同級生」が「卒業生」として巣立っていくのを見守っていた原先生がソラノという新入生に出会ってしまうところから始まる。 始まりは読めばわかるけどかなり強引なものの、原先生もソラノもよきなのでよきなのです。 すべてよき。
Aが1巻でBが2巻。短編集だけどAのキャラや物語が引き続きBにも出てくる。 読み手の心を動かすのがすごい上手いな。 美しいものが好きなオトナの為のおとぎ話って感じでとっても贅沢だ。 死の床にいる娘にそっくりな人形を造るように依頼された人形師の話が一番グッときた。 球体関節人形とか興味でてきちゃったなぁ…
中村先生のご芳名は知っていたのですが、BLの先生だと思っていたので、なかなか手に取る機会がなく、今回が初となりました。 まず思ったのが、話の完成度が高いです。ちょっとミステリものの感じがする不思議体験記です。BLとかって大体上下巻か1巻だと思うのですが、そのせいでしょうか、この話の完成度は、ちゃんと書く前から全部の話がまとまって書いてる感じだと思います。話を書いてるってことですね。 連載ものだとどうしてもやりながらみたいなところもあるので、そこはしょうがないのですが、これは連載ではなかったんですかね?? 改めてやっぱりわたしは話が好きだということがわかったので、こういう連載っぽくない数巻完結ものを今後しばらくは攻めていこうと思いました。 中村先生、気づかせて下すってありがとうございました。 本作は、面白い話が好きな方におすすめです。