猫飼いではないけど、猫に関するコミックエッセイはかなり好き。 本作は今まで読んだ中でもダントツで猫が可愛くないんだけど、猫飼いあるあるはふんだんに描かれているんじゃないかと思います。 猫に限らないところでいうとペットを思って歌う歌が何曲もあるのは多くの人に身に覚えがあるはず。ただ、わざわざ作詞作曲を行っているわけではないのでいま歌えと言われても歌えるものではなく、ペットを前にすると自動的に口から出ているものなのである。このマンガで描かれているように、歌自体に意味など無くただ名前を連呼したり、とにかく可愛いという感情がメロディにのって口から出ているだけ。そういうものなんです。
この作品を読む前にいがらしみきお先生の「Sink」と「羊の木」を読んだので、コメディっぽいけど途中から怖い話になるんじゃないかとヒヤヒヤしながら読んでましたが、怖い話ではありませんでした。読後に先生のインタビューを読んだら連載前に担当さんから「限定された場所でのファンタジーを描いて欲しい」と提案されて描いたとおっしゃていたのでなるほどな〜と思いました。これはファンタジーですね。そうと分かると松尾スズキ監督の映画がめっちゃ観たくなってきました。私は前半の雪かきしたら屋根が抜けちゃった場面で大笑いしました。
まずは1巻を読んでみて。 このシュールさがクスッときた人は2巻を読もう. なかなか理解できない場合は、読むのを諦めよう。 そういう漫画です。 僕は学生時代はダメでした・・・・ 面白さがわからなかったです。 でも色々な笑いに触れて、大人になってから読むと、シュールさが理解できるようになりました。
元受刑者11人の社会復帰の支援と地域復興を目的として、高齢化と人口減少が進んだ町が受け入れを決めましたが、このことを知っているのは市長と旧知の友人の計3人だけという極秘プロジェクトだったのです…! 1巻に収録されてる山上たつひこ先生といがらしみきお先生の対談で、山上先生のおっしゃった「元受刑者と市民の生理、皮膚感覚とのせめぎ合い」についての部分と、いがらし先生がより興味を持たれた「幸福のDNAと不幸のDNAの話」の両方が作品を読み解く上での大事なポイントになってると思いました。 元受刑者も中々の凶悪犯揃いなのですが、最後に教育委員長が起こした事件はびっくりしましたね。善良な人だと思ってたから尚更ドン引きしました。でも炎上したトラックが海に落ちたのを目撃したイジメられっ子が「生きてたらこんなすごいものが見られるんだ」と感動していたのには笑いました。
バスケ部のエースで勉強もよくできる自慢の息子。しかしガールフレンドのストーカーから刺されたことがきっかけで何かがおかしくなっていく…サスペンスホラーです。いわゆる「狐憑き」って今で言うと精神的な病気だったんじゃないかってよく聞きますが『Sink』は逆で、世の中で起きる事件や事故は全て「彼ら」が原因だという話です。読み終わった直後はあんまり怖くなかったな〜と思ったんですが、なんて感想書こうかなと考えていて「彼ら」には血筋が関係するという点に気づいた途端にジワジワと怖くなってきました。血筋って逃れられないじゃんね…。ばーちゃんの東北訛りがホラー感を増し増しにさせてました。
好きなミュージシャンがおすすめしていたので読んでみました。 ぼのぼのという名前のラッコの子どもが、生活する日々のことが綴られています。 シマリスくんがいじめられるのはどうしてか?わからない。考えさせられます…。
とても可愛くて癒される漫画を読んでいるような気がしている。でも本質はそういうことじゃない気もしている。 ぼのぼのってどういう漫画なんだろう。幼い頃にはじめて読んでから今に至るまで、全然理解できていないまま。 最近改めて感じたぼのぼのすげえなポイントは、時間経過の遅さ。 4コマの中で構図が変わらないどころか、ページをめくってもめくっても動きがない。 こちらの時空まで歪めてしまうようなゆっくりさに、癒されるときもあれば心掻き乱されることもある。何も起こらないからこそ過剰なくらいに余白を想像してしまう。 読み終わっても、ページを閉じてもぼのぼのの世界は5分も進んでいないような気がする。悠久の時に置いていかれるような気がする。 ぼのぼのを読むと 「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」 という有名な問いを思い出すことがある。ぼのぼのならなんて答えるんだろう。
※ネタバレを含むクチコミです。
ごく普通の小学生男子・和田広彦くんの視点を通して日常を描いた作品。一般的な子どもの多くが経験するであろう、素朴な体験が散りばめられている。大人の読者であれば何かしら共感する部分があるが、「ぼのぼの」のように、子どもと一緒に楽しめるマンガかというと、子どもには少し退屈な内容かもしれない。やはり、少年時代を振り返りたい大人の読者向けのような気がする。淡々とふつうの話が続く中、本の後半に差し掛かって、コロナ禍の世の中を作品に取り入れるという大胆な路線変更が入る。普通ではなくなった世界を逆手に取り、ふつうのきもちとは何かを問い直した意欲作だ。
やっぱ町おこしには無理があるって。一回なんかあっただけで悪い話題で持ち切りになるというのに、ヤバい受刑者を迎え入れる街が上手くいく気がしないもん。。。 起きるハプニング(受刑者の住民たちのトラブルという名のサガのようなもの)はゾッとするし、怖い。恐ろしい。 世の中本当にいろんな人間がいると思うけど、他人っていうのは軽く想像を飛び越えてくる。そんな中でもとびきりイカれたやつらを更生させようというのは、やっぱり、ねえ? と、思ったけど最後まで手を止めるところがない。山上たつひこも凄いんだと思うが、なんだかんだやっぱりいがらしみきおは凄い。
猫飼いではないけど、猫に関するコミックエッセイはかなり好き。 本作は今まで読んだ中でもダントツで猫が可愛くないんだけど、猫飼いあるあるはふんだんに描かれているんじゃないかと思います。 猫に限らないところでいうとペットを思って歌う歌が何曲もあるのは多くの人に身に覚えがあるはず。ただ、わざわざ作詞作曲を行っているわけではないのでいま歌えと言われても歌えるものではなく、ペットを前にすると自動的に口から出ているものなのである。このマンガで描かれているように、歌自体に意味など無くただ名前を連呼したり、とにかく可愛いという感情がメロディにのって口から出ているだけ。そういうものなんです。