いい意味じゃない方のカオス…。読みながらもしかしてこれは失敗作なんじゃないだろうかと思ったけど、後書きでも最初の構想から大幅に路線変更することになってしまったと語られていた。でもネットで評判を調べると「伊藤潤二の新作が読める喜び☆5」という意見が多いですね。その気持ちも分かるけど。天髪様より自殺虫の話の方がシンプルに気持ち悪くて面白かったです。
あとがきを読んで知ったのですが、作者が初めてLINEマンガで連載したものをまとめた短編集らしいです。LINEマンガで連載したことによって何が今までと変わるかというと、紙の雑誌と違い電子ではページ数の制限がない。それにより、ネーム制作時にページ数に合わせて内容を削ったりする必要がなく、胸躍ったとのこと。 だからといってものすごく長いものが出来上がっているわけでもないですが、そういう意味ではこれまでの中でものびのびと描かれた作品ということになるのかなと思いました。 ただあとがきのなかでも言及されていますが、好きなページ数でのびのびと描いたら面白くなるのかというと、そうとも限らないですよね。漫画って難しい。すごい伊藤潤二オタクみたいな人が読んだらなにか思うところがあるのかは気になります。個人的には4編全部面白かったですけど。 面白いというか、伊藤潤二作品を読んでて常々思うのは「読みやすい」ということ。この短編集とかとくに、表紙があまりキャッチーじゃないので表紙だけ見て買う人ってそんなに多くないのかなと勝手に思ってます。だけど、実際に読むとその読みやすさに驚きます。 最後の「まどろみ」がいちばん好きです。
表題の地獄星レミナは謎の星を発見して娘の名前である「レミナ」をつけたりと微笑ましい感じだったが動きを確認していたら星側が見られていることに気づいて地球に向かってくるという感じで話が始まる。この辺に関してはなんとなく面白いなと思うぐらいだったが「地獄星レミナ」が地球に来たあたりから最高に面白くなる。星が地球を見る描写や地球を舐めた後の壮大な表現とかがむちゃくちゃ好き。
アイズナー賞受賞作品ということで読んでみました。表題作の地獄星レミナと億万ぼっち、どちらも救いがなくて謎だらけで「え!ここでおわりなの…」という終わり方なのが印象的だった。 恐ろしい内容に反して、レミナの舞台がいかにも昔の人が考えた未来の世界なのがほっこりする。AppleWatchみたいな端末がいい。逃げる最中ずっとファイマーマンズキャリーで運ばれてるところもじわじわきた。 億万ぼっちはみんなが家の中でさえソーシャルディスタンスしてて今の時代を先取りしてるなと思った。集合遺体にはなりたくない…
※ネタバレを含むクチコミです。
怖くないです。むしろ笑えます。〇〇すると溶けるって発想もすごいです。 主人公の邪悪な妹・ちずみに片思いされちゃった智人くんがかわいそうでしたが、ドロドロに溶けてビン詰めされた人間達が軟禁された智人くんを助けるシーンがなんとなくメルヘンで好きでした。
ホラー漫画家 伊藤潤二の猫漫画エッセイ。 伊藤潤二は好きで他のはほとんど読んでいるがこれは読んでいなかったので今回読んだ。伊藤潤二と同居人と猫の共同生活のエッセイで猫の可愛さと不気味さを十二分にでていた 個人的には伊藤潤二が寝る際に猫を撫でていたと思ったら毛布だった話が最高だった。終わり方が双一シリーズの感じがした
回を重ねるごとにむちゃくちゃになってそれと重なるように秀一の諦めの加速していく。 最初の頃はまだなんとかしようとがんばっていくが途中からなんでも「うずまき」のしていきだんだん投げやりな感じになのがいい。 あとヒトマイマイと魚の目はトラウマレベルの内容
本屋のネコ特集棚でなんとなく立ち読みして即買いした、いまのところ自分の中では猫マンガのトップに君臨し続ける一冊です。 絵は著者の普段のタッチを変えておらず、そんな恐ろしく猫を描くな!と言いたくなりますが、文句を言いながらもせっせとお世話する著者の姿に猫への愛情がじんわりじっとりと伝わってきます。同居人との猫に懐かれ度を競うなど大人げないバトルは本当に笑えます。 猫を飼うって大変なんだな、ということを一冊通して学びました。わたしは猫アレルギーなので猫飼いにはなれないのですが、飼ったらネタの宝庫なんだろうなと羨ましくなります。 以前、この画像のコマがプリントされたTシャツを見つけたとき、買うかどうか本当に悩んだけど買わなかった。でも未だに後悔してるので次見つけらた買おうと思ってます。
いい意味じゃない方のカオス…。読みながらもしかしてこれは失敗作なんじゃないだろうかと思ったけど、後書きでも最初の構想から大幅に路線変更することになってしまったと語られていた。でもネットで評判を調べると「伊藤潤二の新作が読める喜び☆5」という意見が多いですね。その気持ちも分かるけど。天髪様より自殺虫の話の方がシンプルに気持ち悪くて面白かったです。