独特の世界観と、卓球シーンの描き方、スピード感を敢えて静止した感じで描くっていうところが特に良いです。 とにかく作品の内容がよく、引き込まれます。映画も見たけど、やっぱりマンガのほうが細かいので映画を見た方にもおすすめできます!! 卓球に興味なかったけど、気になるし、卓球がしたくなります。
我らの、窪塚洋介が主演をやるという事で映画から入り、漫画に行き着きました。(このパターンの人多そう) カット割とか絵にすごいセンスを感じます。 卓球ってスクールカーストの底辺の人たちのスポーツだと思っていましたが、この漫画のおかげで、卓球にスポットライトが当たるようになったと思います。 稲中卓球部と並んで、卓球漫画の代表作だと思います。
マンガ家マンガ&編集者マンガが大好きなので、オススメされたこちらを世田谷線内で読みました! 序盤、全然違うっちゃ違うのですが、少し編集王と共通して通底する何かを感じました。まぁ同じ編集マンガなのでそうなのかもしれませんが、絵柄も違うっちゃ違うのですが、何か共通するものを感じたり。 ただ、表面的な作風は全然違いますね、編集王はシリアスなテーマ等も扱いつつ、基本的にはふざけるのですが(狂気の天才でおなじみの晴海先生の作品が「対パンダ」とか)、こちらは時折ギャグは交えますが、軸足は陰鬱なムード側です。 わたし基本的に陰キャで暗い男ですので、こういうムードは自分の気持ちともピッタリ合います。まだ2巻で、このマンガはまだ描ききっていないと思うので、まだ続くと思うので、先が楽しみです! あとこれはできたらでいいのでのお願いなのですが、単行本がかなりの高級品になっているので、もう少し手加減した値段設定にしてもらえると、よりありがたいです。出版社の方、よろしくお願いします。無理なら大丈夫です。
『鉄コン筋クリート』やスポーツ漫画の大傑作『ピンポン』を送り出した 漫画界の生きるレジェンド松本大洋待望の最新作 物語は主人公塩沢が30年務めた出版社を退職し漫画編集者として引退したところから始まり、彼が辞めたことで起こる周りの担当作家や編集者達の変化を丁寧に描写していきます。 私が個人的に松本大洋作品前作で通底して素晴らしいと思う点は『人間の暗い部分弱い部分を逃げずに描写するところ』で、例えば大傑作『ピンポン』でも類稀な才能を持ちながら高い壁にぶつかり一度は卓球から逃げ出してしまうペコという場面で自尊心が打ち砕かれた人間の脆さをしっかりと描写しています。 もちろん今作でもそう言った要素が見事に描かれており 例えば、一度は大ヒットを生み出しながらも長い漫画家生活の中で情熱が擦り切れてしまったベテラン作家長作が様々な葛藤を抱えながらもう一度奮起して漫画に向き合う姿が情感たっぷりに描写されており、 私個人としては「もしかしたらそう言った描写に関してはこれまでの作品の中でも一番なんじゃ?」と思っています。 というのも、今作は漫画に関わる人々というおそらく松本先生から見て最も身近なところに生きる人々を書いているので、人間描写がこれまで以上に切実感とリアルさを持っているのではないかと思います。 ここからは読んだ人向けですが、長作が爆音で包まれるパチンコ屋の中で涙を流すシーンには思わずこちらも涙を流してしまいました。
漫画編集者の塩澤さんが、会社を辞めることから物語は始まる。 色々なものにこだわりがありそうな塩澤さん。 住んでいる部屋も、話し相手の九官鳥も、持っている漫画本も、テープで補強している眼鏡も? 自分の理想の漫画本を作るために、奔走しているところで、色々な漫画家の先生が登場する。 皆さん、個性的でそれぞれの悩みの中で漫画家という職業に真っ直ぐに向きあっているからこその各々の苦渋の決断により、辞めてしまったり、迎合して続けていたり、生活環境が変わって続けることが困難になったり・・・。 これから、物語が広がっていきそうで楽しみです。 そして、猫騒動で、青木君と林さんの関係も変わってきそう♬ 一巻読了。
男子の男子のみの世界で、私は、女子なのでよく分かりませんが、きっと皆がたむろして、度胸試し的なことをやってそれで、強さを競ったり、自分の位置を確認したり、仲間外れにしたり、割と分かりやすい勝負で決着がついていたのでは?!と推測ですが、思ったりしました。 確かに、大人になったら体験できない事の数々ですが、その体験があったから今があるってことも無いような気もします。
高校生の頃、音楽やファッションが好きで流行に敏感、世間で一般的に人気があるものとはちょっと違った趣味の人達(大抵は兄姉がいる)は、ちょっとした落書きで絶対こんな感じの絵を描いていた。後になってあれは全部松本大洋の影響だったんだなと気付いた。 序盤は話の全貌が見えず、抽象的で詩的な会話や戦いが続く。世界観や語り口に2000年代前半の空気感が凝縮されていて、懐かしいような恥ずかしいような不思議な気持ちになる。何度も読み返さないと内容が入ってこないのだが、それが苦ではなく、むしろもっと理解したいと思える。こういう作品が描けて、『Sunny』や『東京ヒゴロ』みたいな作品も描けるのがすごい(『ピンポン』はまだ読んでない)。
私は松本大洋といえば天才だと思っているし、鉄コン筋クリートはヴィレヴァンの始祖みたいな作品だと思っているし、ピンポンの実写化は悪くなかったと思っている一般人です。 そんな一般人的に、漫画家という生き物は漫画を最も愛しているものであろうと勝手に思っているのですが、きっとこれは松本大洋が漫画を通して漫画というものをどう愛しているか、どう思っているかを語ってくれているんだと思います。 細野不二彦の自伝的まんが道の連載開始と聞いて久しぶりに手にとったビッグコミックオリジナル増刊で、実に8話ぶりに「東京ヒゴロ」を思い出し、早く単行本出ないかなとワクワクしながら閉じました(間の話読んでなかったので)
※ネタバレを含むクチコミです。
独特の世界観と、卓球シーンの描き方、スピード感を敢えて静止した感じで描くっていうところが特に良いです。 とにかく作品の内容がよく、引き込まれます。映画も見たけど、やっぱりマンガのほうが細かいので映画を見た方にもおすすめできます!! 卓球に興味なかったけど、気になるし、卓球がしたくなります。