黒魔術を操る美少女・黒井ミサ。「エコエコアザラク」の呪文が響く時、街で、教室で、何かが起こる……。オカルトミステリーの金字塔がついに登場!
人の心の奥底にある黒き情念に呼応して、彼女はやってくる! 黒井ミサ、呪いの言葉と共に去っていく彼女の後に残るのは、絶望と凶気…。
病気の妹・みどりが急死して悲しみに暮れる塚本加奈子(つかもと・かなこ)は、看護婦達が勝手に埋葬したみどりの遺体を掘り返すが、大量のヘビとともに這い出てきた手を見て気を失う。その後、目覚めた加奈子は、部屋に安置されたみどりの通夜をしていると、遺体のみどりが蛙を食べているのに気付いて悲鳴をあげる。そして部屋に来た看護婦に杭を打たれたみどりは、不気味な姿に変貌して看護婦に噛みつき……!?
身投げを図った少女の腕には、不気味な人面瘡が取り憑いていた。少女を引きとめた愛子だったが、少女は謎の変死を遂げ、人面瘡は愛子の腕に乗り移った。不気味な人面瘡は「チチチ…」と鳴き、次第に愛子の体を乗っ取っていく……。インパクト絶大なタイトルで有名な古賀新一の代表作。表題作のほか、人の生き血を吸うミイラの館を描いた短編「ミイラの影」を収録。
それは姉クリスティ7歳、妹リーナ6歳の、厳しい北欧の冬の出来事。わがままで泣きべそですぐに弱音を吐くリーナは、事あるごとに両親に「今に狼に食われてしまえばいいんだ」と突き放されていた。そして真冬の家の外に放置されたリーナは、狼に襲われて二度と歩けない体になってしまう。それから7年、クリスティはリーナの世話をしつつ、人並みの青春を謳歌していた。しかし長い被介護生活が、リーナの心をすっかり捻じ曲げてしまい…。
母が入院し、いとこの加代が暮らす田舎のおばあちゃんの屋敷でしばらく世話になる事になった健。その家には、毎朝毎晩欠かさずキツネの首にお参りせねばならないと言う古いしきたりがあり…。『悪霊 きつね屋敷』。野猿による被害が酷い農村で、猿に似ているからと虐められている彦一。猿に復讐を果たすため、彦一は猿の気ぐるみを着て猿の群れに潜入するが…。『モンキー彦一』。
蛇を殺せば怖ろしい祟りがある…。蛇に石を投げつけるクラスメイトたちに、美加は半年前の恐るべき出来事を語り出す。それは体育の授業中の事。蛇嫌いの美加は、ふいに視界に飛び込んできた白蛇に驚き、我を忘れて白蛇を殺してしまい…。『呪いのへび教室』。古賀新一の恐怖漫画オムニバス。
ここはフランスのぶどう酒作りが盛んなシャンパーニュ地方。10年前のドライブの帰り道、レミーの父と母は車内にレミーを残し、もう何百年も無人のはずの館で何者かに惨殺され行方不明になった。一人残されたレミーは村の一人暮らしの老人に引き取られ育ったが、老人は父母の手がかりを求めて館に近付こうとするレミーを恐ろしい形相で制止するのだった。しかし老人が他界し、天涯孤独の身になったレミーは…。
その日は何故か人通りが無く、車も一台も通らなかった。友人たちには聞こえていなかったが、さゆりの耳には通りに響く時計の音がこだましていた。そして、一人きりになったところを見知らぬ美しい女に刃物で襲われ、顔に一生消えない傷跡を付けられてしまう。時計の音を発していたのは、間違いなくその女の体だった。復讐を誓うさゆりは、夜中に通りに現れた時計の音を追って、見知らぬ洋館にたどり着くが…。表題作他、短編一本収録。
天井裏に潜む何者かの気配に狂い、次第に壊れてゆく男。果たしてそれは、男が作り出した幻なのか。それとも…。そう、得体の知れない何かが天井裏に…。そして夜になると…。古い平屋のアパートで独り暮らしを始めてからというもの、女学生の真理は異常なまでにツキに恵まれていた。ツいてる真理自身が不安に感じてしまうほどだ。同じく隣室に住む男・サブも、不自然すぎるツキを手にしていた。ある夜サブは、天井裏を歩く何者かの気配に目を覚ますが…。
すっかり遅くなった帰り道。家路を急ぐパパの車が、白い蛇を轢いてしまった。同乗していた娘の昭子は、蛇にトドメを刺そうとするパパを引き止めるが…直後、車は覚えのない細道に迷い込み、タイヤがハマって動かなくなってしまった。パパは町に応援を呼びに行き、昭子は暗い森の中で独りぼっち。するとそこへ、蛇のような細道の向こうから、一人の老婆がやって来た。昭子は老婆に誘われ、森の奥の館に辿り着くが…。
冴子がここのところ毎晩見る夢。それは鬼のような顔をした老婆が地獄の底から助けを求めてくるという奇妙な夢だった。やがて冴子の身に恐ろしい事態が次々と…。かつて冴子の両親の元で使いとして働いていて、冷たい仕打ちを受けた挙句雷に打たれ死んだ老婆の呪いなのではないかと震える一家。墓を掘り返すと何故か死体が若返っていた…。そして冴子の顔に異変が…!?恐怖マンガの巨匠・古賀新一によるショッキングホラー!!
人間の体中にヒルを這わせて悪い血を吸い出す―――。そんな狂気じみた風習が今だ伝えられ続けている神谷家では、医者に見放される程に重い病気を患った女性に容赦なくヒルを与え続ける。治療で全身が腫れあがった女性は恐怖と痛みで錯乱してゆき、ヒルのように変貌した姿で自分の娘達を襲撃するのであった…!!
日本を代表するオカルト・ホラー漫画「エコエコアザラク」の著者、古賀新一が描く、恐怖のホラー長編作品が電子書籍で今蘇る!どこかうす気味悪い病院に入院していた妹のみどりだったが、そこで突然亡くなってしまう。悲しみにくれる姉の加奈子。看護師により、病院の地下室にある死体安置所に運ばれる妹。恐る恐る、妹が眠る地下室に向かった加奈子だったが、そこには妹の死体はすでになく、看護師たちによって埋められてしまっていたのだ。憤慨し、妹の遺体を掘り出そうとしたところ、大量の蛇と人間の腕が出てきて……!?
誕生日を迎えた由美は、クラスメイトを家に招待してパーティーを開催した。しかし、由美と仲の良くない姉・マリはいたずら心で料理の中におもちゃのガマガエルを入れ、知らずに食べた友人のさゆりは錯乱。なんと不気味なことに、おもちゃのハズだったガマガエルが本物にすり替わっていたのだ――――。数日後、お見舞いに行った由美が目にしたのは、まるでガマガエルのような姿に変貌したさゆりの姿だった…。
理香ちゃんのお友達は魔法使いのおばあちゃん。しかし、その正体は人面蜘蛛…。おばあちゃんの操る蜘蛛達が理不尽な悪人達に凄惨な天誅を下していく…
ある日、二人の兄弟が銭湯に行く途中にお寺の力士像に襲われるという事件が発生する。その事件を解決するのはポケットバイクに乗っている少年、ポケバイ刑事。子供ながらに、大人顔負けの推理を披露し事件の本質を見抜く!(収録作「力士像が動く」より)他、難解な事件が多数収録。日本を代表するオカルト・ホラー作家、古賀新一が描くミステリーコミック。
星占いやタロットカード占いが趣味の女子学生のさゆり。そんなさゆりが友人と一緒に学校からの帰宅中、いつも通っている道は自動車は一台も走ってなく人通りが少なく違和感を感じていた。そして友人と別れてしばらくすると「カチコチカチコチ…」と、どこかで聞いたことのある音が徐々に近づいて来ている事に気づき、後ろを向くとそこにいたのは……!! さゆりの身に降りかかる悲劇は何故起きてしまったのか!? 恐怖のホラー作品!!
とある町で夜遅くに女子学生が電話ボックスで通話中、背後から何者かにノックされ振り向くとそこには人間とは到底思えない目つきが鋭い異様な者の影が見えた気がした。少女は見間違いかと思い恐る恐る電話ボックスを出ると……その異様な者は再び現れ少女を追いかけ怪我をさせるという怪事件が起きた。果たしてこの目つきの鋭い異様な影の正体とは一体何者なのか? そして少女は何故ターゲットにされ襲われてしまったのか!? 奇怪ホラー作品!
このお話は南フランスにある古い館での恐ろしい悪魔と少女の奇怪な物語である―― 少女レミーは学年一位の成績で性格はとても明るく心優しい子。そんなレミーとその両親の家族三人で長旅ドライブ中、夜道を走っていると車の故障により走行不能になってしまう。仕方なくレミーの父親は偶然近くにあった薄気味悪い館に助けを求めに行ったのだが行ったきり戻らない…心配した母親も館に向かって行ったのだが……。南フランスの不気味な館を舞台に次々と起こる怪奇現象を描いサスペンスホラー作品!!
熱帯植物の研究をしている父親が外国から帰ってきて、喜んで迎える加代(かよ)と友人・美紀(みき)。その時、採集した南米の植物が入っているバッグを温室で開けた父親は、そこに紛れ込んでいた珍しい毒蜘蛛にかまれて、頬に毒蜘蛛のアザがついて高熱に苦しむ。その後、父親の様子がおかしくなり、母親も何かに襲われて頬に毒蜘蛛のアザがつく。そして恐ろしい魔の手は加代に忍び寄り……!?
強い霊感を持つ少女・午刻舞子は、出版社の依頼で45年前に引退した大女優・美川路子を捜索することに。引退から半世紀…舞子の霊能力をもってしても大スターの消息は掴めない。そこで舞子は、路子の生家がある山奥の村を訪れてみると、その村には余所者の女を「竹女」と忌み嫌う、おぞましい風習が残っていた。さらに目の前に恐ろしい血まみれの竹人形が! 舞子は様々な怪奇現象に巻き込まれながら、路子を探し出すために大奮闘!
転校生のひろみは、夜の校舎に響く不気味な鈴の音に導かれ、美しい少女、加代と出会う。すぐに意気投合し、友情を誓う二人だったが、その日を境に、ひろみの身に様々な異常現象が降りかかる……。
推理作家である寒川五郎は作品のアイディアに詰まり美術館を訪れていた。そこでAB商会重役の妻、静子に出会う。2人は作家、愛読者の関係から自然と親しい関係になっていたある日、寒川は静子が平田一郎という男から脅されていている事を知る。静子の為にと寒川は平田の正体を探ろうとするのだが、平田は住所を転々とし人相すらも不確かな存在で…