すごく心温まるというか、ぽかぽかするというか、感慨深い気持ちになりました。親戚ってこういうのだよね、わかる~…このなんともいえない絶妙な空気感。それがすごく伝わってきて主人公に共感できました。 「関係あるけど関係ない」そんな感じのあったかい愛のお話でした。いいなぁこういうの。理想の家族の形だなあと思いました。良作。
自分には経験がないので想像しかできないけど、結婚相手の親って、何なんだろう。家族と思えるものなんだろうか。あくまでも「他人の親」って感じもする。そこら辺の度合い?もこっち側とあっち側で違うだろうし。言われてみればこれって…みたいな気づきがある読切でした。
青春だ思春期だかわいいだなんだで片付けたら少年にうるさいと言われてしまいそうだけど、こういう頭でっかちではち切れそうな青春っていいよね。 バインに振り回されるのもカタラーナに包まれるのもいい。クイズみたいに2択じゃないんだぞ!!少年!! と、うるさくてうざい大人は言いたくなる。 男子ってやーねみたいな感じでも、少年かわい〜みたいな感じでも、どちらからでも楽しめる。 バインもカタラーナもいいから両方行ったらええんや
カタラーナはお菓子の名前であることは知ってましたが、このマンガにおいて何を指しているのか知ったときは笑ってしまいました。中学生男子の想像力、侮れない。。いや、バインの丸さに比べると、カタラーナの四角さったらないですよね。思春期の男子にとっては気になるが故に「うるささ」を感じてしまうこともあるんだ。彼はなぜあんなに女性のあれこれが気になってしまうのか、いつか自分の頭で解明してほしい。
イケメンだけど近寄りがたくて友達がいないイルくんと、空気が読めないけど信念はある不良・保坂。何故かウインクされた人は幸せになると言われているイルくんは、周りにハブられている保坂を見て彼の幸せについて考えるように。次第にふたりの間には妙な友情が生まれてくる。読みながらなんとなく思っていたことを、途中でモブの女子がはっきり言ってくれていて「そうなんだよね〜」とうなずいた。
自由広場の「読んでたら「趣味が良いな」と思うマンガのレーベル」トピックでも名前が挙がった、去年の1月から始まったばかりの注目レーベルである路草より、あやきさんの連載作品が単行本となり発売されました。 https://manba.co.jp/free_spaces/48016 くらげバンチに掲載された読み切りの「番台さん」もそうですが、あやきさんは劇的ではない日常のありふれた出逢いから始まる関係性を、卒なく丁寧に描くのが上手いなと感じます。 本作は小学生のときに出逢った少年ふたりが大人になってから再会する物語ですが、冒頭で描かれるその出逢い方やその後の交流に、私自身が小学一年生のころに初めて一番仲良くなった友達とどのように知り合って仲良くなっていったのかを不意に思い出しました。私の親友もまさに浮世離れしすぎていて庶民が買うようなお菓子や清涼飲料水のことを知らず、色々な駄菓子の食べ方などを教えて俗化させてしまっていたなぁと。描きおろしも微笑ましいエピソードでしたが、カントリーマアムガチ勢の私としてはシティマムがツボでした。 それはさておき、田舎で移動スーパーをしながら独居老人の話し相手になったり電球を替えたり、マルチな何でも屋さんと化している24歳の青年・悠馬が主人公なのですが、車で外に出ないことには何もない田舎にいると移動スーパーはとてもありがたい存在です。商品と共にコミュニケーション体験も運んでくれるのは本当の話。 そして、本当に田舎は狭いコミュニティでさまざまなことが良かれ悪しかれすぐに伝播してしまうことや、権力を持っている人や繋がり、人口が衰微していくのを食い止めるための施策の立て方など田舎のディティールに逐一頷きながら読んでいました。 かつての親友である陸斗との絶妙な関係性の描き方や地の会話の軽妙さなど、派手さはないものの独特の良さが幸せを運んでくれる作品です。
すごく心温まるというか、ぽかぽかするというか、感慨深い気持ちになりました。親戚ってこういうのだよね、わかる~…このなんともいえない絶妙な空気感。それがすごく伝わってきて主人公に共感できました。 「関係あるけど関係ない」そんな感じのあったかい愛のお話でした。いいなぁこういうの。理想の家族の形だなあと思いました。良作。