親の再婚により弟となった洸貴と同居を始めた有也は、彼への恋心を押し殺すのに必死だった。だがある日、酔った有也は洸貴に介抱され、キスされた。普段は有也を邪険にする洸貴が、正体をなくしたその肌に触れ欲情している──。込み上げる歓喜と背徳の想いに怯えた有也だったが、翌朝、酒に弱く酔うとすぐ寝てしまって記憶がないと、洸貴を誘うような嘘を口にしてしまい……。
時は足利時代。絵を学ぶために明の国を訪れた少年・千歳は、いつしか皇帝の愛顧を受ける宮廷画家にまで成長した。そんなある日、千歳はひとりの男と運命的な出会いを果たす。武将の面差しと帝位を狙う知略を見るものに感じさせる趙浚祥だ。彼は、千歳が描きたいと思っていた画の理想そのものであった。ともに過ごすうちに囚われていく恋情。人の手によって教えられる熱。身も心も浚祥に捕らえられた千歳を待っていたものは、残酷な裏切りだった…!? 裏切りと憎しみ、愛と悲しみのグランドロマン誕生!!
恋を仕掛け、裏切った相手・光春の担当となった編集者の修二。癒えない過去の傷のせいで、作家をやめ他人との関わりを捨てると言う光春を贖いのため止めようとする。だが憎しみに駆られた光春は、作家を続ける代わりに自分を抱き共に苦しむことを迫ってきた。抱くほどにその華奢な体に溺れ、修二はようやく光春への恋心に気付くが、己の罪を思い知った今、想いは伝えられず…。
姉の代わりに秀孝と結婚することになった裕也。形式だけのはずが、積極的なキスと優しいリードで混乱のなか初夜を迎えて……!?
フリーライターの柊は、10年振りに元同級生・黒瀬に再会する。かつてストレスの捌け口として犯され続けていた柊。耐えかねて逃げ出した彼をずっと探し続けていたというのだ。反抗虚しく監禁され、再び無理やり抱かれる日々が始まるかと思われた。しかし、待っていたのは信じられない程甘く淫らな生活だった。思うまま蕾を犯されながらも、愛を囁かれると身体は容易くグズグズになってしまい――。そんな気持ちを持て余し、脱出を試みる柊だったが…?
明治時代。東京で洋行準備をしながら充実した日々を送る義高の元に、郷里から男妾として遥が送られてきた。必要は無いと追い返そうとした義高だったが、必死に取り縋って懇願する様子にほだされ渋々遥を側に置くことに。しかし慣れた手管で夜ごと義高に奉仕しながらも、いつまでも恥かしそうに抱かれる初心な遥に、義高は次第に心を傾け始める。そんなある夜、絶頂で意識を失った遥を自室へ運ぶと、机の上に置かれた二人の情事が事細かに記された文を見つけてしまい――!?
平凡な公務員の佳久は、奇妙な夢に悩まされていた。見知らぬ男に乳首を弄ばれる快感、花芯を戒められながら最奥を抉られる苦しみと、その後に訪れる絶頂。全てがリアルすぎる…。そんなある日、前世の恋人だと名乗る2人の男が現れ、夢は全て前世の記憶であり今生では結ばれる運命にあると迫ってくる。拒絶する佳久。しかし、強引に雄を挿入され、身体は淫らに濡れ悶え、心には甘い想いが込み上げ始め…。そんな佳久と結ばれようと男達が選んだ道は――?
時は19世紀、ところはロンドン。世間知らずな名門貴族の坊ちゃまウォルターは、持ち込まれた結婚話から逃亡、大好きな執事・クレメントの元へ! 溢れる気持ちだけを頼りに、あどけない天使の美貌で精一杯の誘惑を開始。でもクレメントからは、慇懃で超冷静な「お断り」ばかり。それでもめげないウォルターに、クレメントは突然、お仕置きとばかりに、とろけるような濃厚な愛撫をほどこしてきて…!? 執事×坊ちゃまの官能ラブレッスン、単行本未収録のハネムーン編「船中の花嫁」・その後のふたりを描いた「坊ちゃまの誘惑」を収録した特別版! (※本作品はイラスト入りです。電子書籍化して配信するにあたり一部単行本と異なる仕様がございます)
痩せっぽっちで苛められっ子のアレクは夏期休暇のため生まれ育った家へ帰省する。それはアレクにとって憂鬱な日々の始まりだった。優秀な兄たちと違い、出来損ないのアレクは家族からも、使用人からも疎まれていた。そんなアレクの心の支えは、従兄弟のレナードだ。いつでもアレクを理解し、優しくしてくれるレナードがアレクは大好きだった。レナードもまたアレクをなによりも大事に想ってくれる。レナードが与えてくれる愛をアレクは盲目的に受け入れるが──人気シリーズ最新作、ついに登場!
母親の死がきっかけで、イギリスの実父にひきとられた瑞樹には、秘密の恋人がいる。瑞樹が通うパブリックスクールの憧憬の的であり、義理の兄であるアルフレッドだ。ずっと孤独に生きてきた瑞樹にとって、アルフレッドはかけがえのない存在だった。そんなとき、アルフレッドを慕う少年エリクが現れ、瑞樹はエリクの仕掛けた罠に嵌まってしまい──人気シリーズ二作目、加筆修正を加え文庫化!書き下ろしショートも収録。※本作品は過去に配信していた「たとえ禁じられた恋であっても」に加筆・修正を加えた新装版です。
人より身体の弱い瑞樹は母親の死がきっかけで、イギリスにいる実父にひきとられた。男好きで問題ばかり起こした亡き母の子どもとして、冷たい視線に晒される瑞樹だが、父の再婚相手の連れ子で義兄のアルフレッドだけは無愛想ながら瑞樹を気遣ってくれた。次第にアルフレッドに好意を寄せる瑞樹。アルフレッドもまた健気に毎日を過ごす瑞樹に惹かれ始めていた。そんなとき、アルフレッドは裸で男に奉仕する瑞樹の姿を目にしてしまい…!?人気シリーズ第一作、大幅加筆修正をして文庫で登場!書き下ろしショートストーリーも同時収録。※本作品は過去に配信していた「たとえこの恋が罪であっても」に加筆・修正を加えた新装版です。
由緒ある伯爵家に生まれたエドワードはそれゆえに誇り高く、敵とみなした相手にはどこまでも冷淡になれた。そんなエドワードにはただひとり許せない相手がいる。義兄アルフレッドのライバルで、下町育ちのクライブ・リンゼイだ。けれど、ある秘密をクライブに知られてしまい、エドワードは身体を差し出すことに──与えられる屈辱と快楽。身体を重ねる度に、エドワードの心は変化していくのだが……※本作品は過去に配信していた「たとえ背徳の罠に堕ちても」に加筆・修正を加えた新装版です。
その電車に乗ったのが、淫らな悪夢の始まり。平凡な会社員・佳樹(よしき)は、満員電車で痴漢に遭う。艶やかな色気を放つ英一(ひでかず)と季之(としゆき)に身体を嬲られ、ふいに洩れたのは甘い吐息。執拗に追われ、下肢に淫具を挿れられた佳樹は、男達に従うしか術がなかった。エスカレートする行為によって、彼らにしか反応しない身体にされた佳樹。彼らにとって自分は羞恥奴隷でしかない。そこに愛があるはずがないのに、愛されたいと願ってしまうようになり……。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】異常な男に、異常な自分。「怯えた顔は、最高にそそる」学生時代に訪れたロシアで、明人は友人達によって輪姦されてしまう。六年後、明人は癒えないトラウマに悩まされながら日本で社会人となっていた。だが取引先のトップ・ヴィタリーに、その秘密を暴かれてしまう。冷酷な瞳に見据えられ、逃げられない証拠をネタに犯される日々。怯えれば怯えるほど、ヴィタリーは楽しげに明人を嬲ってくる。終わりのない凌辱に、明人の心の奥底に眠るなにかが次第に開花していき……。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】平凡なサラリーマン・智章を待ち伏せていたのは、二十数年ぶりに再会した幼馴染みのレイ。幼い頃に交わした結婚の約束を実現するため、プロポーズをしてきたレイに、智章は戸惑うばかり。男同士で、何より財団の次期総帥(予定)のレイとは身分が違いすぎる。智章は何とか断ろうとするが、仕事の取引を盾にしたレイに強引に攫われ、美味しくいただかれてしまう。過ぎた束縛も愛があるからと思い始めた智章だが、自分の「好き」とレイの「好き」には大きな隔たりがあることに気づいてしまい……。※こちらの作品にはイラストが収録されています。尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
亡き父の跡を継ぎ社長になった和之は、経営不振に悩んでいた。憂さ晴らしに入ったバーで酔い潰れ、目覚めると隣には見知らぬ男。昨夜の記憶はなく、下肢に残る不快な痛みに戸惑う和之を、その男・亮は微笑みながら、身体は覚えているはずと組み伏せてきて!? 抵抗虚しく、深みを抉られた和之は快感に喘がされてしまう。その上、借金完済と無償融資を持ち出した男に対し、施しを受けるのは赦されないと自身を担保にすることに――。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】アルバイトで豪華客船に乗り込んだ雅。だが、彼が連れて行かれたのは性奴隷のオークション会場だった。襦袢姿で拘束された身体に、這い回る仮面の男達の手。抵抗できない雅は一万ドルでサディストに売られてしまう。狂気に塗れた男に恐怖を抱いた雅は最後の力で逃走するが、目の前に広がるのは暗い海。絶望から身投げしようとした彼の前に現れたのは金髪青年紳士・レスリーだった。匿われても震えたままの雅の身体に仕込まれていた媚薬は、淫らな疼きを生み始めて……。無垢な日本人青年と、金髪紳士が織り成す船上ロマンス。
【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編収録!】「わたしの胤を注いでやろう」 平凡な学生だった千之は、初めての恋人・柏崎と出会い、幸せに過ごしていた。しかし、あの日すべてが変わってしまった。柏崎に請われるまま襦袢だけをまとい、絹紐で縛られた千之。そのまま激しく抱かれるが、それを見つめる三人目の男・清成がいた――。注がれる視線は熱く、舐めるように千之の身体を這う。柏崎に慣らされた身体は嫌がりながらも淫らに反応してしまう。そこから始まったのは、甘い官能地獄。三人で行われる背徳的な行為は、次第に初心だった千之を追いつめていき……。
憧れのオーストリア史を学びに、ウィーンに留学した春希。その生活は苦しく、食費を削って研究に没頭するあまり、資料収集に訪れた屋敷で倒れてしまう。主である侯爵・クラウスは失態に怒ることなく、春希にパトロンとしての支援を申し出てくれた。初めは戸惑っていた春希も、彼の嘘のない優しさに負けて頼ることに。身分の差はありながら、二人は良い友人関係を築いていた。ふとした時に触れる彼の体温に、鼓動が高鳴ることもあるけれど、これは単なるスキンシップ。そう思っていた春希に、クラウスは愛情ではなく欲情で接しているのだと忠告されて……。
両親を亡くし、叔父達に虐げられていた優樹は家出し、同じように傷つき疲れ果てていた秀隆と出会う。その夜、互いの傷を癒すように寄り添い眠った。連れ戻され、叔父の取引先の老人の慰み者になるしかなくなった時、二人は再会する。従姉の婚約者として現れた秀隆は、投げやりになる優樹を慰め憤ってくれた。どうせ奪われるのなら……と、優樹は初めてを彼に捧げた。老人に嬲られる日々、秀隆との逢瀬を心の支えにしていた優樹。だが、その行動や言動に変化が現れ、次第に秀隆が分からなくなり??。
「わたしに抱かれる以外、生き残る術はない」平凡な大学生・直は、ある日見知らぬ男達によって異国に拉致された。そして謀反人の一族として死罪を命じられる。抵抗する直に、王イズディハールが下した決定。それは、花嫁として抱かれ女として生きることだった。傲慢な王に凌辱され、その痕跡を衆人の目に晒される直。夜毎の荒淫に心が折れかけた頃、幼い王子達と出会う。彼らが純粋に語る父王は、直を支配する王とは印象が異なっていた。イズディハールとの間に情などあるはずがない……直は戸惑うが――。
「これって誘拐?」「いや、お持ち帰りだ」ごくごく平凡な大学生の友樹は、バイト先でマフィアのボス・アルヴィンに、あり得ない値段で買われ、「商品の検分」と称して強姦されてしまう。見た目は紳士、でも中身は傲慢で横暴なアルヴィンのスーパーテクに、即順応する正直すぎる身体。まるで仔猫を愛でるように優しい時もあれば、逆らうとお仕置きと称した酷い躾が待っている。その扱いは愛人というより玩具レベル?裏表が激しいアルヴィンを理解できない友樹は、無謀にも脱走を試みるが――!?絶倫マフィア×憐れな青年のハイテンションLOVE▼(▼→黒ハート)
「教えてやろう――男に愛されるすべてを」ハートリー・グループ総帥のジェラルドに見初められた春彦は、契約を結ぶ為に身体で接待をさせられることになる。半ば騙された形での拘束に春彦は抗うが、逆らう毎に繰り返される淫らなお仕置きに、心は次第に麻痺していく。人格を無視され、人形のように抱かれる日々。ジェラルドにとって自分は恋人でなく、所詮愛玩物でしかないことに戸惑いを抑えられなくなった春彦は脱走を試みるが!?
「割り切って遊ぶには、俺は最適な男だよ」男に裏切られ、言い争っていた怜(れい)を助けてくれたのは、編集者の鵜飼(うかい)。妖艶な容姿ながら恋に不器用な怜は、彼に誘われるまま一夜を共にしてしまう。自分だけを愛してくれる恋人(ひと)が欲しかったはずなのに、鵜飼から愛がなくとも身体は淫らに反応することを教えられた怜。だが、戯れだけで身体を繋ぐ関係は、怜の前に別の男が現れたことで一変する。簡単に相手に身体を許すな――不敵に笑い首筋にキスしてきた鵜飼に、怜は戸惑いを隠せなくて……。