現実、将来、老後。 どの言葉がよりふさわしいんだろう。 あっけらかんと、つきつけられる。 持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。 しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。 すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。 孤独死しないために婚活して結婚? 結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。 気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。 ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。 我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。 今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。
こんなに鬱にならない鬱な題材の漫画ないと思うんですよね! 今週のモーニング掲載の特別編、エンディングノートの話。 別にみんな絶対高齢になって死ぬとは限らないのでエンディングノートとか大事だよなあと思いつつ、なかなか話題に出しづらい。 でも漫画にしてあると興味わくしついつい読んじゃう! 途中でツッコミもあるしちゃんとオチもある、しかも変に誤魔化したりしないから著者も作品も好きです。
※ネタバレを含むクチコミです。
鳴海の職場には、ネットで調べなくても、専門書を読まなくても、色々知っている人がいるので、勉強になるなぁ。 那須田君は、鳴海に好意を持っているものの口走る言葉がとってもサド的。 鳴海の親戚のお墓に一緒に行ったり、実家に行って父親に物申す感じも面白い。それによって、鳴海は、那須田君に全てをさらけ出す感じになっている。誰よりも、もしかしたら本人よりも鳴海を知っている那須田君。ちょとキモイ。 そして、鳴海の同僚の、松岡さんはの発言は、かなりのリアル感をあり。 この本には、今まで誰にも聞けなかった内容が詰め込まれているので、是非、一読してほしい。
これは万人に、特に日本人の長男長女のための参考書だった。 カレー沢薫先生、ギャグ以外も描けるんですね… ギャグテイストではあるけれど、めちゃくちゃ重たい課題なだけにすごく読みやすく描かれていて助かります。超ためになります。 読んでる途中で親に連絡してしまう人がいっぱいいそう。 だってこんな事考えてなかったもの。知らなかった。 でも知らなかったで済まされないよ!読んで学ぼう、本当に。
「よく死ぬにはよく生きなければいけない」とはうまく言ったもので、『不浄を拭うひと』でもある通り、死に方にその人の人生が表れる。究極的には死んだ後のことなんてどうでもいいんだけど、やはり身内や関係のある人に余計な迷惑はかけたくない。そのためには生きてるうちに周りと手続き的にも感情的にも良好な関係を作っておく必要がある…となり、意外と前向きになれてしまう。ギャグも冴えてるし。 人生を振り返り、世代間、性別間の価値観の違いを見直し、アップデートするための素晴らしい参考文献でもある。今まであんまり苦労せず、「何も考えないで歳だけ取ってしまったな〜」とか、「老害になりたくない」という自覚がある人には特におすすめしたい。
将来を見ているかの様な作品でした。 孤独死って、ニュースなどでは取り上げられているけれど、私自身今生きている上でチラッと話すこと考えることはあっても、死に対して真剣に向き合い考えたことはなかった。 最後まで読みやすく描かれてるけどリアルすぎて、怖くなったり。 でも、勉強になってます。 女性を主人公にしてる所も、今後の日本を表しているかの様に思いました。
現実、将来、老後。 どの言葉がよりふさわしいんだろう。 あっけらかんと、つきつけられる。 持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。 しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。 すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。 孤独死しないために婚活して結婚? 結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。 気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。 ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。 我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。 今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。