話題になったので気になってました。最初の方の話は若い子の恋愛という感じなのかな。学生ならでは・若さゆえの恋愛観、うんうん分かると共感できる部分があり、懐かしさとほろ苦さを思い出させる作品でした。
面白かったし、夢を持っている人にとってのあまりに理不尽な運命、それでも僅かな光を見失わない強さに心打たれました。ただ「ゴドーを待ちながら」を知っていれば、もっと入り込めたのかなとも思いました。
色んな方の性愛についての体験談をもとに漫画化された作品。 読んだ後、何とも言えない何かに襲われる感じ。できれば共感したくなかったは言い得て妙だなと。 個人的に好きなのは「私、結婚するかも」ですね。BSS(ぼくが先に好きだったのに)だ~~~!!と心の中で盛り上がりました。しんどいけどいいよね…体験談だから本当にリアルでヴッてなる。NLでのBSSをあんまり浴びたことがないからってのもあるかも。終わり方もめちゃくちゃいい。 タイトルが結構ドストレートだからあんまり進んで読もうとはならないかもしれないけど、なんかイイ。でもリア友やフォロワーに面と向かって薦めるのは照れくさいのでここでこっそりおすすめしとく。
なんだろう、すべて美しい。 素晴らしかった、タイトル絶対「猥談」って付けないほうが手に取りやすいのに。私も人に薦められなかったら手にとってないと思う。 でもこんないいマンガなんだよ、と言いたくなるぐらいいいマンガでした。 1話完結がいっぱいあるタイプ。 私の個人的な好みでは、2話目と最終話(表紙の絵は最終話ですね)がとてもよかったです。 もちろん、全部悪くなかった上で。 でもこれ読み手によってどれが好きかすごい分かれそう、どれが好きでしたかね?
純猥談なんていうから 「純然たる猥褻な談義」 だと思った私ですが、実際は 「純文学+猥談」 のようで、なんでもプロジェクト?のようなもので、映画(動画)だったりSNSだったりと展開しているもののコミック版な位置づけが、本作。 大元は存じ上げてなかったのですが、端的に言って、すっごく良かった。 特に、ちょっと切ない、ちょっと物悲しいリアリティのある恋愛が好きな私にとって、必ずしもハッピーエンドにならないかつ体験談をベースにした本作はドンズバでした。 特に1話目。 甘酸っぱい青春時代の思い出をとても美しく描き、大人になって再会してもヨリを戻すことなく本当の別れを演出した様は、グッときました。 過去の良い思い出は、添付のコマ画像にあるように 「たまに思い出すぐらいで ちょうどいい」 というセリフは真理そのものですね。 思い出は思い出のままで、現実にもってこない、もってこさせない感じが大人だと思います。 たえる、こらえる、人生の苦味ともいえるこの感覚が最高です。 1話完結の短編形式ですが、どのエピソードも素晴らしく、 過去の恋愛に未練や煮え切らないものがあっても、前にすすめなければならない人生と折り合いをつけていくキャラクター達には共感せざるをえません。 甘いだけではない、ハッピーエンドにならない、リアルな恋愛を読みたい方はぜひ本作をおすすめします。
結婚式を翌日に控えた娘の元へ訪ねてくる父親。二人の会話はどこか気まずく、間が時を埋め、話し始めると父が会いに来た理由が分かるが…。 家族って最も近い他人って誰かが言ってた気がするけど誰だったかな。 いつも一緒にいた、その長い時間で分かったようになるけど、実質分からないこともたくさんあるし、家族に見せない顔もある。 特に親子は好きだから一緒になったわけでもないのに強いつながりができてしまう。さらに、似た部分もあったりで同族嫌悪な部分も出てきたりもする。 もちろんいい部分はたくさんある。でも、世間的には悪い部分から目を逸らしすぎな気がしてくる。 似たくないところが似て、そこがどうしようもなく親子なこともあり、タイミングを変えれば良いにも悪いにも転ぶ。 だからこそ、鏡のような存在でもある。 いい部分は学ぶべきだ。 年を取ればとるほど、同じやり方でうまくいけばいくほど人は硬くなり変らなくなる。 この作品を読んでそこで変われるのが愛なのだと思った。 「一緒にいたい」それがすべてに勝る。 素晴らしい結論だった。
恋に出会いに盛り沢山です、、 主人公このろまなところに共感します。
■1巻 天然キャラのコミカルな恋愛模様かと思いきや、ハードなヒューマンドラマだった。 締め付けられる面白さ。 家出してからのストーリーが、一気に引き込まれる。 友達もいるし母親も余裕はないけど優しいし、すぐに家に帰ると思ったらそんなことはなかった。 主人公は人間関係で失敗し続けることで、本気で追い込まれていたのが身に滲みてわかる。 「私の馬鹿は、人に笑顔を強いる凶器」 「怒らせても苦しませても傷つけても、私の周りは優しい人であふれてるから、みんな取り繕ってくれる…」 「じゃあ私から離れるべきだって、決意した」 人を好きだからこそ、その人の自然な笑顔が見たい。 でも、自分にはそれができない。 迷惑ばかりかけてしまう。 言葉にすると陳腐だけど、文字通り「死ぬほど」悩む有紗が、いつか自分を認められるように。 デキる大人になる、以外の道も多分ある。 ■2巻 千晶との生活が描かれる。 有紗は不器用で言葉も拙いけど、行動力と絵の力で、人に何か強くを伝える力があるなぁ。 魅力的だと思う。 有紗が拓の息子にバットでぶん殴られて流血するのが強烈だったな。 どうしても好きな家族を取り返したいのが伝わった。 有紗も自ら殴られに行くのが衝撃だったな…体張りすぎ。 じーさんの息子の顔描いて、笑顔になって、のシーンは好き。 千晶のでかい笑顔の絵描いて、千晶が涙流すシーンもとても良い。
切なさと寒さで胸がギュッとなる。気づくと眉間にシワが寄っていた。油断すると涙が出ちゃいそうだったから。 消極的な意味ではなく、言葉を伝えたい意図と間違えて伝えてしまう意味でコミュニケーションが苦手な主人公の女の子、を描く会話がとても上手なので作者さんはコミュニケーションが上手な方なのかもしれない。 いらぬ気の遣い方や会話のずれ方、人の話を聞く時は肩に力が入ってしまうのがすごくよく分かる。 天然でドジな本人こそが一番ちゃんとしたいと思っている。 理解してもらえないとき、すごく孤独を感じる。 孤独を感じたときはすごく寒い。 冬の北海道で、誰にも理解されず、ひとりぼっちで過ごすのはどれだけ堪えるんだろう。 淡々と進むようで、背景までしっかり描かれているので映画やドキュメンタリーのような密着感があってグッと来る。 ドキュメンタリーの撮り方には二種類あるとどこかで聞いたことがあって、結論を持った上でそれに沿って撮っていくやり方、なんか分からないけど面白そうだからとりあえずカメラを向けてみるやり方。 この漫画は後者のように感じる。 予測のできない彼女の行く末を、たとえ悲しいことになったとしても見守っていたくなる。 きっとドジばっかしてしまう彼女も人一倍考えてはいる。 だが、母子家庭だったこともあって誰にも、特に母に迷惑をかけないように小さく生きていたことで疑問を持っても外に出せずやがて疑うことをしなくなっていったんじゃないかと思った。 僕は帰国子女なんだけど、日本に帰ってきてからは常識が違って分からない事だらけで、疑問しか出てこないから途中から疑問を持つのをやめた結果、驚きや感動が減ってしまった経験がある。 何が起きても、へー、そういうもんなんだ、と。 疑問を放棄すると理解から遠ざかっていく。 疑問を持つって本当に大事なことで、人類の進化は全てがそこに詰まっているんじゃないかと思ってる。 もし女子高生の彼女もどこかで疑問を持つことをやめてしまったんだとしたら、それは思考を放棄したり、成長を止めてしまうことに繋がりかねない。 他人に気を遣いすぎて、疑問を持っても解消できなくて、一生懸命やっても上手くいかない。 これは分かりやすい大きな不幸ではないが、これだけが全てである人からすれば、どうしたらいいか分からなくて辛いに違いない。 好きになった相手にもうまく気持ちを伝えられない。素直になれない。うまく言葉が出ない。不器用だから天然だから出た言葉も伝えたい意味と違うように伝わってしまう。自己肯定感が低いから自分を低く見積もる。 どうせ自分なんかが・・。と。 恩恵を受けても感謝より先に申し訳ない気持ちになってしまうのだ。 解決法はきっと見返りを必要としない大きな愛に包まれることだ。 彼女はまだ若い。どんどん変われる。 どうか、救われてほしい。 2巻で、自分自身の天然さドジさ馬鹿さに呆れて付き合っていく覚悟していて最高でした。 どうしようもできない部分も含めて自分なんだ。 覚悟して人生を踏みしめていくんだ。 鼻がツンとする。 頑張って生きるんだ。
※ネタバレを含むクチコミです。
話題になったので気になってました。最初の方の話は若い子の恋愛という感じなのかな。学生ならでは・若さゆえの恋愛観、うんうん分かると共感できる部分があり、懐かしさとほろ苦さを思い出させる作品でした。