宮本昌孝(みやもと まさたか、1955年9月11日 -)は日本の脚本家、時代小説作家、SF作家。日本SF作家クラブ会員。骨太な作風でありながら、明るくにじみでるユーモアに特徴がある。静岡県浜松市出身。
応仁ノ乱以降、足利将軍の権威は失墜。十一歳で将軍職を父・義晴から引き継いだ足利第十三代将軍義藤(のちに義輝と改名)の初陣は、無惨な敗走だった。その途上、旅の武芸者の凄まじい剣技を目撃した義藤は開眼、峻烈な武芸稽古をはじめる。犬神人の少女・真羽との初恋、暗殺者との死闘、父・義晴の狂気…さまざまな事件に苦しみつつも、志を抱く若き将軍は、一介の武芸者・霞新十郎として忍者の浮橋とともに廻国修行の旅に出る…。
時は戦国、将軍・足利義輝をして「百万石に値する」と言わしめた若き武人・魔羅賀平助は、愛馬・丹楓と共に気ままな旅を続けていた。天下の諸侯が召抱えたいと欲するが、いかなる大名にも仕えず、自らの意志で必ず弱き陣に加勢する、それが『陣借り平助』の流儀……
時は、戦国――。本能寺の変で織田信長が討たれ、世は再び千々に乱れようとしていた。その混沌とした乱世に、己の“義”を貫き通した伝説の忍びがいた。その名は風魔小太郎。2メートルを超える体躯、恐るべき膂力、揺るがない信念を武器とし、天下に名を馳せた豊臣秀吉、徳川家康と真っ向からぶつかり合う!“風神の子”と呼ばれた稀代の忍びの生涯を描く、壮大なる戦国大河が今、幕を開ける!!原作『風魔』祥伝社文庫刊