こういうタイプの作品はかなり好きだな。 5つの短編(+エピローグ)が上下巻にまとめられており、そのほとんどが登場人物がただ会話をしているだけ、という構成。 …それだけ聞くと退屈そうに感じるかも知れないが、それは大きな間違い。 どの話も、密室に近い空間でのやり取りなので、まるでコチラが盗み聞きしているような後ろ暗さを感じながらページをめくる。 なにより、それぞれの会話がどこへ向かっているのか、最後まで先が読めずまったく気が抜けないのだ。そして巻末に添えられたエピローグが想像力を掻き立てる…。 個人的には、表題作と「夢の国には観覧車がない」が特にハマった。
人の握ったおにぎりを食べられるか問題。 家族や友達なら喜んで食べる。友達の家族とか親戚はちょっと嫌。スーパーとか弁当屋さんの人が握ったやつなら大丈夫。 これって感覚的なものだから仕方ないんですよね。 でも自分が握ったおにぎりを大切な人に拒否されたらやっぱり傷つくと思います。 あんなにお手軽で美味しいのに争いを生むんだから、おにぎりって罪な食べ物。 自分の握ったおにぎりを食べてくれる人を大切にしたいですね。
※ネタバレを含むクチコミです。
見守りながら読めました。 鈍感な人ってモテる事あるよな~と思いました。 高校生らしいつきあい方で、展開がテンポよくて面白かったです。 彼女の必死なところもみていて可愛かったです。 本当に付き合った後の二人も見てみたいと思いました。
始発電車に乗った高校生の加藤木は、同じく始発に乗るクラスメイトの「殺風景」に出会った。 二人だけの車内で目が合ってしまったので仕方なく話すことになるが…。 校門もまだ開く時間ではないのに、なぜ二人は始発に乗っていたのか。 1話ごとに終点へ1駅ずつ近づいていき、互いの謎が一つずつ開示されていく。 https://tonarinoyj.jp/episode/3270375685311559790 現時点で3話まで公開されていて、淡々としつつも少し状況が見えてきた気がします。 作画は『青年少女よ、春を貪れ。』の山田シロ彦先生なので透明感のある空気と女の子がかわいくていいですね。 原作があるようですが、青春密室劇と書いてあるので終点に着いた後どれくらい続くのか気になりますね。
青春時代恋愛カースト最下位みたいな男はすべからく初恋こじらせ系男子だと思っているのだが、かくいう自分もその類で、本作が語る初恋とは?の内容がビシビシ古傷をえぐってきます。 年食ってくると青臭いものが、気恥ずかしさと慣れ(その悩みはすでに自分にとって1万回目のループだ、的な)で、飽きも含めて受けつけなくなってくるのですが、本作は久々に良い感じに共感をえました。 また、青春群像劇だけでなく、ヒロインの謎の死を追う感じで、サスペンス的な要素がまたそうさせるのだと思います。 初恋も、謎といえば謎ですからね。 あの時の熱狂とかは、今思うとなんだったのか?と。 事件とともに、自分の初恋を再認識していく過程は、なかなかおもしろい試みだと思いました。 はやくも、続きが楽しみです。
1話目から良すぎて続きを読むのが怖い。 https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331768523247 なんでだろう。 まだ1話目なのにいや、1話目だからか、痛いほど胸が締め付けられた。 現在の自分から、中学校の頃の自分を振り返る形で始まったので、主人公が美少女と出会ったその頃を大切に思い出して語っている感じがあって、甘く切ない。 そして1話目ラストだ・・・。 恋とは何か、自問自答しながらようやく自身で分かるかもしれないところにたどり着き、恋が始まった瞬間にその少女の先が提示されるというのは辛すぎて胸がギュッとなる。 どうりで愛おしくて忘れられない思い出を振り返るように美しく描かれているわけだ。 「男にとって初恋はずっと特別」なものだ。 特別な記憶を宝箱にしまっていたかのように少女の描写がいちいち美しい。 美しいほどに、鼻の奥がツンとしてくる。 初恋には余裕がない。 自分から溢れてくる新しい感情が芽生え続けるのを感じるだけで忙しくて、相手のことなど考えていられない。 初恋はきっと、そのあとのどんな恋よりも盲目になる。 勝手に自分の何かを相手に投影してしまうこともある。 この絶世の美少女に、主人公は何を投影し期待し勝手に心乱され落胆するのだろうか。 それをこの子がどれだけ相手に感じられたくないのだろうか。 おそるおそる連載を読み進めていこうと思います。 出てくる交通標識と方言的に和歌山県の白浜町という海辺の町が舞台っぽい。 土地を想像しながら読むのも楽しそうだ。
こういうタイプの作品はかなり好きだな。 5つの短編(+エピローグ)が上下巻にまとめられており、そのほとんどが登場人物がただ会話をしているだけ、という構成。 …それだけ聞くと退屈そうに感じるかも知れないが、それは大きな間違い。 どの話も、密室に近い空間でのやり取りなので、まるでコチラが盗み聞きしているような後ろ暗さを感じながらページをめくる。 なにより、それぞれの会話がどこへ向かっているのか、最後まで先が読めずまったく気が抜けないのだ。そして巻末に添えられたエピローグが想像力を掻き立てる…。 個人的には、表題作と「夢の国には観覧車がない」が特にハマった。