ビルの狭間の空遠く幸い住むと……誰が云うのか。番外地に生まれ、なにも信じられず、誰からも愛されずに、大都会を彷徨いつづけるミゲルとサチコ、十九歳のふたり。革新と混迷の六十年代、東京は騒がしく、薄汚れて、若者には夢だけが、あった。そうだ、漫画を描くのだ。愛も希望も、罪も真っ暗闇の未来も、すべてを漫画に描くのだーー。丸尾末広、渾身の青春譜に今、世界が震える!世界が狂い騒ぐ激動のただ中で、光と影が鋭くせめぎ合った時代を、唯一無二の才能が虚実ない交ぜに描き出す、アンダーグラウンド漫画道。●丸尾末広 ビームコミックス好評既刊●[天國 パライゾ][トミノの地獄]全4巻[笑う吸血鬼]全2巻[瓶詰の地獄][芋虫][パノラマ島綺譚]●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
手塚治虫文化賞受賞作『パノラマ島綺譚』で、世界を震撼させた漫画界の魔神が、再び、巨星・乱歩の原作に挑む。今度は、乱歩全作中…いや、日本文学史上、最高に危険な問題作。グロテスクでエロティックな漫画表現の極限に向けて、世界的アーティスト・丸尾末広が今、恐るべきその本領を全面開放する。
14頁の描き下ろしと膨大なる加筆修正により、著者の代表作品がついに復活! 著者の思い入れが窺われるほどに緻密な手直しでより濃厚な仕上がりで、薄幸の少女「みどりちゃん」の頬につたわる涙もグッと心に迫る、これぞ新生「少女椿」也! この商品に対するお客様の声
アウシュビッツとナガサキ、遠く離れた二つの地で、宣教師と名もなき少年は繫がる——。 (モーニング2019年24号)
2009年手塚治虫文化賞受賞作!これぞ、猟奇と怪奇とエロスに満ちた、日本漫画の新たな宝モノ!巨匠・江戸川乱歩の代表作にして最大の問題作を、エロティックでグロテスクな作風で世界的人気を誇る丸尾末広が、奇跡の完全コミック化!
1億円を強奪した男が深夜タクシーに乗り吉原に向かう途中、タクシー運転手が語りだした怪談が現実になり…虚構と現実のあわいの恐怖を描く手塚治虫「バイパスの夜」。美内すずえ「白い影法師」は、転校した教室の空席に座った涼子は、徐々に空席の理由を知ることになり……学校の地縛霊、心霊現象の恐怖。唐の文宗の頃、長安に住む勤勉実直で豪傑な男が夜ごと怪異が起こるという廃墟で肝試しをすることに。そこで目にしたのは、ガミガミと怒る小さい自分の姿だった…諸星大二郎の幻想譚。徐々に巨大化・狂暴化するモンスターの恐怖を描いた日野日出志の「はつかねずみ」、花輪和一の「怨焔」はいわゆる「江戸怪談」を描く。味わいの違う8つの恐怖。決して古びることのない名人技を堪能できる一冊。※電子書籍には永井豪「霧の扉」は含まれていません。※電子書籍にのみ、著者のサインが収録されています(手塚治虫、美内すずえ、諸星大二郎、内田春菊、花輪和一、萩尾望都 敬称略6名)(C)Tezuka Productions 1969,2021 (C)Suzue Miuchi 1975,2021 (C)Daijiro Morohoshi 1988,2021 (C)Hideshi Hino 1970,2021 (C)Suehiro Maruo 1986,2021 (C)Shungicu Uchida 1989,2021 (C)Kazuichi Hanawa 1979,2021 (C)Moto Hagio 1971,2021
「永遠の命をあげよう」。そう謎の女に言われて、十四歳の少年は、吸血鬼となった…。現代日本を生きる美しき少年少女吸血鬼の物語。「少女椿」・「パノラマ島綺譚」(原作:江戸川乱歩)・「トミノの地獄」…唯一無二の“闇”を描いて、世界中に熱狂的ファンを持つ日本漫画界の魔神・丸尾末広、その魅力が横溢する傑作長篇が、手に取りやすい新装版となって、ついに刊行!(全2巻)
夢野久作の代表作完全漫画化についに挑んだ『瓶詰の地獄』から、丸尾テイストが横溢する待望のオリジナル作『かわいそうな姉』まで、世界で彼にしか描き出すことのできない、猟奇と陶酔に満ちた、漆黒の物語の花束。
それでも死ぬまで、学校に行くのさ――。約1年ぶりに鬼才登場、渾身の32P!(コミックビーム2024年9月号)
「最も苦しんだ者こそが、天國(パライゾ)の門を開くーー」戦後の混乱収まらぬ頃。汚穢と悲哀、最底辺の貧民窟で、寄る辺なき混血の少年は今日のみを生きる。【ネンコロリ】ナガサキとアウシュビッツを、ある宣教師と名もなき少年が繋ぐ。惨たらしくも美しい地上の地獄絵図。【オランダさん】第二次世界大戦下の強制収容所。逆境と抑圧、苦痛に塗れた獄舎に、神はいるのか……。【童貞マリア】日本漫画界が世界に誇る魔神・丸尾末広、画業40周年記念。計5作を収録した、漆黒の作品集。●丸尾末広 ビームコミックス好評既刊●『トミノの地獄』(全4巻)『笑う吸血鬼』(全2巻)『瓶詰の地獄』『芋虫』『パノラマ島綺譚』●コミックビーム 公式ツイッター●@COMIC_BEAM
【25周年特別読切第1弾】画業四十周年記念、最新読切(コミックビーム2020年12月号)
戦後の混乱収まらぬ頃。汚穢と悲哀、最底辺の貧民窟で、寄る辺なき混血の少年は今日のみを生きる。(月刊コミックビーム2020年7月号)
巨匠が送る待望の最新作は焼跡をさすらう少年達へのベルスーズ(子守唄)。(月刊コミックビーム2020年3月号)
無残な焼け野原に神はいるのか…。天国はあるのか…。(月刊コミックビーム2019年12月号)
「アルチュール・ランボーのような誇りと激しさを秘めて、丸尾末広は、自らの魂の廃墟の上に立っている」フランス・コミック界の巨匠・メビウスが生前、羨望とともに絶賛した、漫画界の魔神・丸尾末広。世界が待望するその最新作は、キャリア初となる巻数を配した最大の長編作として構想された。宿命の双子が経験する地獄巡り、ロマネスク怪奇幻想復讐劇、今ついに瞠目の開幕。