何をやらしてもダメないじめられっ子・日の本三平(ひのもと・さんぺい)は、学校や家でも叱られてばかりで居場所がなく孤独だった。そして虫や動物が大好きな三平は、秘密の隠れ家で虫や動物を飼育して孤独を癒していた。そんなある日、父親から成績の悪さを責められた三平は、嘔吐した時に出現した赤い毒虫に指を刺され、謎の奇病にかかってしまい……!?
2004年公開の映画「日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場」の原作にもなった初期名作短編『地獄の子守唄』『胎児異変 わたしの赤ちゃん』『恐怖列車』『蔵六の奇病』の4本を収録した日野日出志ベストセレクション! 雑誌掲載時には巻頭8ページが2色だった『地獄の子守唄』の巻頭を4色カラーで掲載!
日野日出志の代表作であるショッキング自叙伝、ついに復刻!! 「これは血の匂いとその美に魅入られて、地獄に堕ちたある無名絵師の、狂気と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語である……」(本文冒頭のモノローグより)
ホラー漫画の巨匠・日野日出志の原点となる名作「蔵六の奇病」と他3作品を収録した短編傑作集。死期の迫る動物が集まる不思議な沼“ねむり沼”の近くの村で、頭が弱い農夫・蔵六(ぞうろく)が暮らしていた。そして働きもせずに絵を描いたり、ぼんやりしながら日々を過ごす蔵六は、ある日、毒キノコのような七色のできものが顔一面に吹きだし、やがて体中にできものが広がっていき……!?
1億円を強奪した男が深夜タクシーに乗り吉原に向かう途中、タクシー運転手が語りだした怪談が現実になり…虚構と現実のあわいの恐怖を描く手塚治虫「バイパスの夜」。美内すずえ「白い影法師」は、転校した教室の空席に座った涼子は、徐々に空席の理由を知ることになり……学校の地縛霊、心霊現象の恐怖。唐の文宗の頃、長安に住む勤勉実直で豪傑な男が夜ごと怪異が起こるという廃墟で肝試しをすることに。そこで目にしたのは、ガミガミと怒る小さい自分の姿だった…諸星大二郎の幻想譚。徐々に巨大化・狂暴化するモンスターの恐怖を描いた日野日出志の「はつかねずみ」、花輪和一の「怨焔」はいわゆる「江戸怪談」を描く。味わいの違う8つの恐怖。決して古びることのない名人技を堪能できる一冊。※電子書籍には永井豪「霧の扉」は含まれていません。※電子書籍にのみ、著者のサインが収録されています(手塚治虫、美内すずえ、諸星大二郎、内田春菊、花輪和一、萩尾望都 敬称略6名)(C)Tezuka Productions 1969,2021 (C)Suzue Miuchi 1975,2021 (C)Daijiro Morohoshi 1988,2021 (C)Hideshi Hino 1970,2021 (C)Suehiro Maruo 1986,2021 (C)Shungicu Uchida 1989,2021 (C)Kazuichi Hanawa 1979,2021 (C)Moto Hagio 1971,2021
謎の老婆に教えられた「最悪の儀式」によって、地獄から甦った中学生の円間大雄。しかし復活した少年は、殺戮を繰り返す化け物だった。静寂に身を潜め、暗闇のなか人間どもの背後に忍び寄る。腹を喰い破って内蔵を貪り、四肢を引き裂き鮮血をすする。呪われた少年が次に現れるのは、あなたの…。怪奇と叙情的な世界を独特のタッチで表現する、ホラー漫画家の重鎮日野日出志が描く「地獄小僧」。
日野日出志の名作を集めた至極の短編集! ファンなら見逃せない一冊。――CONTENTS―― ・胎児異変 わたしの赤ちゃん ・ウロコのない魚 ・幻色の孤島 ・赤い花 ・ばか雪 ・蔵六の奇病 ・七色の毒蜘蛛 ・ゆん手 ・水色の部屋 ・まだらの卵
血を吐いて倒れた夜に 夢を見た 夕日に浮かぶ電信柱 忘れ去られた影一つ 夕日が溶ける どろりと溶けて血の池地獄 地獄の中に誰かいる…… 怪奇と叙情的な世界を独特のタッチで表現する、ホラー漫画家の重鎮日野日出志が描く「赤い蛇」
腐乱犬酒多飲(ふらんけんしゅたいん)博士によって海から引き上げられ生命を得たモンスターは生みの親の博士の命を奪い、一人街に出る。そこから恐怖のストーリーが始まる。街を破壊し、人々を恐怖に陥れながらさまようモンスター。その運命は! 表題の他、「ゆん手」「鶴が翔んだ日」「山鬼ごんごろ」などのユニークな佳作を収録。1980年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
「おお…、太陽を中心に、ひときわ輝く星々が見える! 太陽とは太陽神の子であり、輝く星々は幾人かの勇者たちである。そして彼らは、やがて大平原の王者 となるであろう!!」――部族の呪術師による予言のとおり、混沌の原始大陸に降臨した太陽神の子・ボボは、デカ、チビ、ムササビ、ケモノ、ヨガ、コチョウ、地ネズミ、ホテイといったフリークアウトな勇者たちと共に、幻のユート ピアを求めて旅立つのだった…。壮大なスケールで描かれた「太陽伝」は、日野日出志が挑んだ初の長編作品であり、氏の《死生観》や《宗教観》が最も色濃く出た異色の立国物語である!!
艶やかな恐怖を目撃せよ! 「赤い蛇」「幻色の孤島」「ウロコのない魚」など ホラー漫画の巨匠が放つ傑作集! 平成初期まぼろしの作品群「あしたの地獄―2020年地球発―」より「水の怪物」を単行本初収録。子供の頃、無意識に “恐怖” “悲哀” “妖艶” を 同時に体験し学んだのがこの作品群だった。そして大人になった今でもその衝撃は変わらない。まごうことなきマスターピース! ── 石野卓球 夢想の世界を描いているからこそ、いっそう怖くて美しい。多くの人を魅了してやまない日野作品の魅力も、まさにこれなのではないか。われわれ日野ファンは作品のページを捲るたび、いつか見た悪夢の光景に出会う。そしてその恐ろしさに打ち震えながら、思い出した!と叫ぶのだ。失われていた記憶をついに取り戻した「ウロコのない魚」の少年のように。── 朝宮運河(書評家/巻末エッセイより) 巻末エッセイ:「いつか見た怖い夢」朝宮運河
ホラー漫画界レジェンドの真骨頂。「地獄変」「蔵六の奇病」「地獄の子守唄」など 代表作ばかりを1冊に凝縮!全368ページ 日野日出志入門はこの1冊から! この贅沢すぎる選集に身震いを禁じ得ない! 日野日出志先生独自の美学に彩られた眩暈のするような傑作の数々がここに集結した! ──伊藤潤二 全てが狂気!狂乱!日野ワールド全開の愛と憎悪! ──ホラーエンタテイメント番組「ゾゾゾ」 メインパーソナリティ 落合陽平 「蔵六の奇病」冒頭をカラー収録! 幻の傑作「蛇屋の怪」を初収録!
ヘビ虫 骨虫 ドクロ虫 肉虫 血虫 死毒虫 ここは地獄の底の底… うごめく地獄の毒々虫よ 死虫 臓虫 うじ魔虫 亡者のうめきにさそわれて 毒々虫の数え唄 どくどくどろろ どくだがつん 肉を食え 骨を食え 血を吸え はらわた食いちぎれ 日野日出志ワールド全開! 地獄のどくどく姫よ、悪しきを食らえ!
雪が降り続く人里離れた山の中に、ユキは祖母と二人で住んでいた。母親は町に出て働いていたが、ある日置き手紙を残して出ていってしまう。年老いた祖母は、自分がいなくなったら…と孫の行く末を案じていた。しかし慎ましく暮らす二人に、悲劇は迫っていたのだった… 単話配信。
写真家が訪れたある村。やけに猫が多いその村について、一人の少女が話を始めた。それは、昔猫を連れた旅の僧がやって来たことから始まるという。幻想と怪奇が入り交じる物語。単話配信。
奇病を患って生を得た蔵六とその家族、そして忌み嫌う村人たちの恐ろしく、美しく、そして悲しい怪奇物語。全体に民話調が漂い、独特の世界観を描くのに成功している。筆者が1年かけて完成させた代表作。発表当時のオリジナル表紙で配信。
日本一の狙撃主・存美正吾。一年前に射殺した人質事件の犯人の兄に逆恨みされ、焼き殺されてしまう。しかし落雷による衝撃が彼の遺体にプラズマを発生させ…
過去の作品のオマージュを含めつつ、だた不条理に人が魔物に殺されていく怪談作品の短編集。グロテスク描写は相変わらず、怪奇画集としてもおすすめ!
多くの人間が関わり通り過ぎる事により集まったさまざまな想いが、いつしか巨大な伏魔殿になっていた。学園に巣食う魑魅魍魎が身も凍る恐怖、怪奇現象を引き起こす。
さまざまな怪奇とそれに纏わる物悲しさ描く日野日出志の作品を彩った数々のフルカラーイラスト集。読み切り作品3本を含んだ、日本のホラーの神髄を世界に知らしめた天才の傑作選です!
長い間開かれた事の無い門、うっそうと生い茂る木々、この不気味な佇まいの屋敷は近所の人々から化け物屋敷として恐れられていた。だがこの屋敷には人が住んでいる。虫に囲まれて生活する不気味な男が一人…
複雑で怪異に満ちた生き物“人間” そんな人間達に興味を持った黒猫が語る、冒険の先で見たさまざまな人間劇…。
心に寄生しその人の性格をどんどん暗くする事で肥えていく虫、地獄虫。この虫を食べて生きる妖怪がいる。気まぐれな歌と共にやってくる妖怪“鬼んぼ”が活躍するスリラー・ショックストーリー!
平凡な風景、どこまでも続く家並み。現在どれだけの家が平穏に暮らしているのだろう。無数の人々の中、何かが急速に崩壊した始めていた…