ホラー怪奇漫画の巨匠日野日出志の全作品網羅に挑戦する、電子コミック全集がついにスタート。1967年のデビュー作<つめたい汗>から代表作<蔵六の奇病><赤い蛇><毒虫小僧>まで、初単行本化作品を含む珠玉の作品の数々を順次刊行いたします。画業53年を迎えた、日野日出志作品の歴史を振り返ります。
水泳部のエースでありキャプテンを務める女子高生スイマー亜矢を突然水の怨霊が襲う!亜矢の体は、全ての水分が吸い取られ一瞬にしてミイラと化すのだった。学園に巣食う人間の想念が、さまざまな怪奇現象を起こす。身近な学園で起きる恐怖短編集。1993年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
怪奇作家梅木は、妊娠中の妻にトカゲの赤ちゃんが生まれたらすごいと冗談を言って、困らせていた。しかしそれは現実のものとなり、トカゲの赤ちゃんが生まれてしまう。恐れおののいた梅木は、始末しようするが、妻はなんと育てると言い張った。そこから不幸で奇怪な物語が始まる。表題のほか名作「赤い花」「水の中」も収録した、傑作作品集。1975年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
私の名は日野日出志。怪奇と恐怖にとりつかれたまんが家である、、、から始まる作者の告白的作品。自伝とも夢想とも言える形式の中で怪奇と猟奇が集約された傑作。ラストの3日後に君は死ぬと読者に指差して言い放つ狂気は何物に代え難い。その他「蝶の家」「七色の毒蜘蛛」「白い世界」「博士の地下室」「どろ人形」などの傑作揃いの1冊。1971年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
雷鳴轟く夜、生まれ落ちた双子のうち怪物のごとく奇怪な片方の赤ん坊は、ゴミ捨て場の一角に死んだまま捨てられた。しかし、怨念の鬼火が再びその女児に命を与え、復活させる。そこからおぞましくも悲しいその子の運命の物語が始まった。あまりにも残酷で怪奇溢れる仕打ちの中に人間の存在を問い直す、「蔵六の奇病」にも通ずる隠れた名作。ラストは涙なしでは読めない。1985年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
腐乱犬酒多飲(ふらんけんしゅたいん)博士によって海から引き上げられ生命を得たモンスターは生みの親の博士の命を奪い、一人街に出る。そこから恐怖のストーリーが始まる。街を破壊し、人々を恐怖に陥れながらさまようモンスター。その運命は! 表題の他、「ゆん手」「鶴が翔んだ日」「山鬼ごんごろ」などのユニークな佳作を収録。1980年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
これは血の匂いとその美に魅入られて地獄に落ちたある無名絵師の狂気と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語である。(冒頭の言葉) 作者自身を投影した絵師の独白で綴られる本作は、筆舌に耐え難い残酷な表現で埋めつくされ、まさに日野日出志の「狂気」が見事に圧縮された怪作である。ここでは作者の死、苦、血、狂、女全ての表現において、アートとしての完成形を見ることができる。ラストカットで絵師によって読者に投げつけられる斧は、コミックの歴史に残る名シーンでもある。必読の一作! 1982年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。オリジナル表紙でコレクションしよう!
工場地帯に住む少年は、空き地で風変わりなまだらの卵を見つけ、家に持ち帰った。ある日、学校から帰宅した少年は、何かが卵からかえっているのを見つけたが、なんと愛犬のポチや飼っていた小鳥たちが殺されていた。一体なにが起きたのか? 表題の「まだらの卵」を始め、日野日出志珠玉の短編を集めた。1976年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
むかし、白馬岳のふもとに茂作と箕吉というきこり親子がいた。ある吹雪の晩やっとのことで探した小屋で暖をとり、寝入ったところに雪女が現れ、父親の茂作を凍死させてしまう。雪女は箕吉の命は助ける代わりに決して他言することのないように言い残し去った。一人きりになって寂しい思いをしている箕吉の家に、美しい女性が訪れる。その女性と結婚した箕吉は幸せな日々を送っていたが、、、。日野日出志が描くゆうれい談話集。1985年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。オリジナル表紙でコレクションしよう!
Walking Dead 死んでいるのに生きている! 男はそんな自分を受け入れられず さまよい続ける。当然、出会う人たちや組織は彼を 忌み畏れ、災いと受け取るのか? 醜く腐った彼の姿を世間はどう扱うのか? 物語は哲学的な様相まで見せて、非現実の世界に 読者を誘う。日野日出志でしか描けない究極のホラー。1986年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。オリジナル表紙でコレクションしよう!
日野日出志が描く、赤い色がかかわる恐怖を描く4篇のコミックを収録。なんでも願いをかなえてくれるというかわいい人形をもらった女の子。ママをいじめるおばあちゃんが嫌いで、いなくなればいいと思ったとたんにおばあちゃんが…【赤い眼をしたお人形】迷路のように広大な屋敷を持つ旧家に生まれた少年。外に出たくても出られない不気味な家、おかしな行動を繰り返す家族……。言い知れぬ不安と恐れを抱く少年の前に赤い蛇が現れた時、さらなる怪奇が襲い掛かる…!【赤い蛇】他に【赤い実のなる踏切】【赤の恐怖】を収録。
日野日出志の名作を集めた至極の短編集! ファンなら見逃せない一冊。――CONTENTS―― ・胎児異変 わたしの赤ちゃん ・ウロコのない魚 ・幻色の孤島 ・赤い花 ・ばか雪 ・蔵六の奇病 ・七色の毒蜘蛛 ・ゆん手 ・水色の部屋 ・まだらの卵
未知の孤島に流れ着いた男は、記憶を失っていた。周りは巨大生物が歩き回り獲物を容赦無く食い荒らしているではないか。男は恐怖におののきながら突然、とてつもなく高い城壁を発見する。文明と人間の気配を期待するも、城壁の上からから大量の死体が打ち捨てられ、来るものを拒んでいた。男は城壁の様子を隠れ見しつつ、壁の向こう側に行ってみたいと強く思うようになっていった。果たしてこの高い壁の向こうはどうなっているのか、この男の運命やいかに。1972年に描かれた日野日出志の代表作の一つ。モノクロの中に色を感じさせる幻想的な世界観が読む者をどんどん現実から引き離していく。あなたも主人公とともに不可思議な空間に迷い込むだろう。初版時のオリジナルカバーをできるだけ再現。他傑作の数々を収録しました。
目玉をぬかれた人形は 砂に埋もれて なんと哭く オロロン オロロン オロロン ロン 青い海見る 目がほしい 持つ者に災いをもたらす御神眼を探しに女の子に身を変え人間世界に現れた妖怪まんだらとその御神眼を奪おうとする血吸い鴉(からす)の戦いを描いた、いわばアクションホラー 。後半はまるでジェットコースタームービーのように恐ろしい場面が目まぐるしく展開される。1995年発表の力作。初版時のオリジナルカバーをできるだけ再現。
「今日は家族でドライブに行く日だ!」ケン坊が目覚めて台所に行くと、朝食の準備、タバコやガスはそのままに両親の姿だけがなくなっていた――― 改めてにいちゃんのサブと、町を探しても大人は誰もいない。ピンキーやゴリなど数人の友達と合流することは出来たが、それ以外の人々はどこを探しても見当たらず、町の様子も不気味に変わってしまっていた。人々が消えた町、異常に多いネズミ達、素通りしてしまう電車… ここは一体どこなのか? 食料や電気もなく、自分たちはこれからどうなってしまうのか… 不安の日々が続く中、子供たちは自分たち以外の気配を感じて…!? 日野日出志先生の名作が初電子化!
友達ふたりと田舎のおじいちゃんのところへ遊びに行った秀一は、帰りの列車で奇妙な体験をする。トンネルに入ると突然電灯が消え、真っ暗になった中でものすごい騒音がしたのだ。トンネルを抜けると座席に黒い羽が落ちていて、周りの乗客がまるでゾンビのように恐ろしい顔になっていた。帰宅すると、出迎えた両親の様子がおかしく、奇怪な出来事が秀一を襲い始めるのだった。しかし、それは恐ろしいドラマの序章でしかなった。表題の「恐怖列車」を始め、思わずのけぞる展開で描く短編の数々。1976年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
旧家に暮らす僕は絶えず家を出たいと考えていた。言い知れぬ恐怖と不安に苛まれていた毎日。近づいてはいけない開かずの間と、狂った家族、祖父、祖母、父、母、妹。狂気と残酷に囲まれて過ごす日々。それは赤い蛇が現れることで、これ以上考えられないほどの狂った世界に僕は引き込まれていく。日野日出志が一人称で語る時、必ず深い狂気があなたを襲う。心して読まないと、神経が痛む傑作中の傑作。1983年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
不気味な赤い満月の夜。町は赤く染まった。黒装束の馬に乗った男たちが、僕や家族、そして町中の人々を次々に 連れ去っていく。どこへ、そして何のために!? そして、僕らの町は忌まわしいブタの町になった。怖さ際立つ一人称ホラーの世界。1983年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
京の都にある羅生門は、鬼や妖怪が出るという噂の場所。ある強い侍が鬼退治に羅生門を訪れるが、案の定恐ろしい邪鬼に襲われる。力に勝る侍は鬼の片腕を斬り落とし難を逃れるが、鬼は七日の間に腕を取り返すと去っていった。鬼の再来を心配する侍だったが、思わぬところで再び襲われれてしまう。表題のほか<鬼>を主題にした味わい深い時代劇短編集。1987年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
ゴミ捨て場で生まれた孤独な黒猫はついに町に出てみることにした。最初にたどり着いたサーカス団で、ある男に餌をもらい、しばらく居座ることになったが、男は周囲からイジメにあい、つらい毎日を送っていた。ところが、あるものを作ることによって男は一躍サーカスのスターになっていく。その成功と幸せは永遠に続くものと思っていたが、、、。黒猫が見た人間世界。そこには不思議な人間模様の数々が漂う。恐怖の切り口を変えた、日野日出志の異色作。1979年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!
むかし、さる国のあるところに四季の迫った動物が集まるふしぎな沼があった。人々はその沼をねむり沼とよんでだれひとり近づくものはなかった。そのねむり沼の近くの村に、蔵六という一人の農夫が住んでいた。蔵六の顔一面に……毒キノコのような七色のできものが吹き出したのは、村の桜も満開のころであった……(収録作『蔵六の奇病』より)ホラーコミックの巨匠・日野日出志が送り出した、傑作短篇集! 他に『幻色の孤島』を収録。
決して近づいてはならないという桜の森。そこには桜姫という美しくも恐ろしい妖魔が住んでいて、近くを通った人間を森の中へ呼び込んでは殺していたという。だが魔物を信じない太郎は、いつの間にか森へ迷い込み、あまりの美しさに奥に行って桜姫に見つかってしまう…… 「花ざかりの森」をはじめ、餓鬼に襲われ毒を受けた娘の「餓鬼地獄」を収録。日野日出志の恐ろしくも幻想的な作品集。
学校中から慕われている大仏先生。その周りでは何故か不可解な出来事が多かった。それでも生徒たちは先生に信頼をよせて、先生自体もより良い先生であろうとしていた。だが、大仏先生の過去には恐ろしい秘密があった……。表題作「ぼくらの先生」をはじめ、ナマズを寄生させて共生し利益を得ている少年の「おーいナマズくん」など日野日出志先生の魅力あふれる怪奇ファンタジー作品群。