東京は丸の内に本社ビルを構える、資本金五百億円・傘下系列会社八十四社の巨大企業、明和重工は、日本を代表するビッグビジネスとして日本重工業界に君臨していた。しかし、工場の廃液が原因の水質汚染公害をいかに穏当に補償し、事なきように収めて企業のイメージを回復するか、という喫緊の課題があった。巨大企業が金の力で自らの悪を封じ込めようとする時、闇夜に“怨”が立ち上り、人の姿になって復讐の刃を研ぐ。呪われし血を流すため、現れたのは“猟奇夫人”であった!
※本作は、「少年の町ZF」(全9巻・小学館刊)を底本とした合冊版になります。ある夜、東京郊外の空に突如『ラボック光(ライト)』と呼ばれる発光体群のUFOが現れた。そのうちの一つが下降し、多摩市の東北東にそびえる高陣山(こうじんやま)の樹海に消えた。翌日、それを目撃した真庭典明(まにわてんめい)をはじめとする11人は、光の正体を確認するために高陣山へ向かった…。だが、森の中からは不気味な笑い声が……。
※本作は、「サハラ」(全9巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。アンゴラ独立戦争のさなか、とある戦場では、政府軍部隊が、解放戦線主力部隊に包囲され猛攻撃を受けていた。隊長チュチュ・ヒステリーカ率いるサハラ女外人部隊総勢13名は、政府軍救援の命令を受け出動。戦場に到着した彼女達がとった非情な行動とは…。──『魔女』の異名で恐れられる、女だけの外人部隊の生き様と死に様を描いた衝撃のドラマ!
プロゴルフトーナメントを撮っていたカメラマン・日下猛は、プレイ中の女子プロゴルファー・日向萠との会話がもとで日本中の注目を集めてしまう。カメラマンをクビになった猛は「2年以内にプロゴルファーになり、その後一年以内に優勝する」というとんでもない条件を突きつけられる。プライドと意地をかけて、猛の挑戦が始まった!
太閤・豊臣秀吉が没した慶長3年(1598年)。天下はにわかに騒乱し新たな覇権争いの様相を呈していた――。そんな戦国の烈風の中、若き武将・真田幸村に見初められた1人の少女。名はかすみ! 後に“くノ一”として、幸村とともに戦乱の世を切り開いていく少女であった!