ますます混迷する世界情勢。来たるべき21世紀の日本の姿を想定し、若きエリート官僚達が描いた国家のシナリオ「ODYSSEY(オデッセイ)」が始動した!しかし、様々な思惑が絡み、事態は思わぬ方向へと変容していってしまう……。壮大なスケールで描かれた、近未来国際政治コミック!!
世界秩序を陰でコントロールする十三賢人同盟。その巨大な力にマークされた久住舞。心のやすらぎを得られる日はいつ!?
周りから祝福されながら、幸福なボクシング生活を歩む男・吉岡猛。才能はありながら、同階級に吉岡がいたがためにスポットライトを浴びることのなかった男・首藤悟。時代と運命に翻弄される二人のボクサーの軌跡。戦後の混乱が収まり、高度経済成長に向けて走り出そうとしていた頃の東京。上野にある田島ボクシングジムに一人の才能あるボクサーがいた。そのボクサーの名は、吉岡猛。数日後にはノンタイトルながら日本チャンピオンとの試合も組まれていた吉岡だが、気になることが一つあった。それは、数日前に同じジムの首藤悟としたスパーリングのことだった。ジムの期待を一身に浴びている吉岡とは違い首藤は、誰からも期待されていないボクサー。戦績も16戦7勝(5KO)9敗というぱっとしないもので、練習もろくにしない選手だ。しかし、このスパーリングで吉岡はこの首藤から強烈なパンチを浴びてダウンを喫してしまう。トレーナーは「まぐれだから気にするな」と言うが、吉岡にはあのパンチがまぐれだとは到底おもえないのだった……… 目次 第1話 前兆 第2話 夜の拳 第3話 第3の男 第4話 深層海流 第5話 不可解 第6話 黒い援護者 第7話 夢魔の告知 第8話 蓮の花 第9話 仮面 第10話 最後の拳
幕末。京都・池田屋襲撃事件の夜。若き新撰組隊士・馬庭実行は、路上で遭遇した外国人宣教師ヘボンから一つの謎を投げかけられる。カゴメの唄の「カゴメ」の意味するものは?日本と古代ユダヤを結ぶ接点とは?146年後に人類を滅亡に導くという「最終戦争」(はるまげどン)の秘密。ヘボンの説得に反発しながらも「謎」に引きこまれていく実行。悠久の時を隔てた運命の出会いは、人類の未来を変えることができるのか?
大人になれば皆変わって行く。変わらなくてはいけない。若い頃は暴走族で狼の目をしていた松島も、今では家族想いでローンに追われて羊の目をした交番勤務の一警ら。彼が非行から立ち直り、落しかけた命を拾い、警察の道へ進んだのも、全ては尊敬する族時代の先輩・岡鉄男のおかげ。一本筋の通った男だった。そんな中、街ではシャブ絡みの事件が横行していた。捜査が進むうち、松島は若き日の良き思い出と、再会したくない形で再会する事になる…。
新宿の汚れた夜の街を生きる住民たち。彼らにだって彼らなりの青春もあれば、純愛だってある。女に買われて金を稼いでいる新宿の売れっ子ホストのケンジも、今日ばかりは買う側の立場。1時間10万円で新宿の高級デリバリーヘルスを呼んだ。女の名前はユイ、妖精の様に可愛い女。「やりたくなった?妖精のハダカ、見たくなったでしょ。」そう言うとユイは一時間の砂時計をひっくり返した。しかし、ユイの「キスはダメ」の言葉にケンジは急に態度を変えて…。
22世紀後半、はるか太陽系外で地球連邦軍と植民地軍とに別れて戦う人類。その戦火の中で、不死身の活躍を続ける、光真生(ヒマコトイクル)!!
国際組織パックスに、敢然と立ちむかう海上狼(うみがみろう)!! 正義の青狼拳(せいろうけん)を、怒りの鉄拳にかえた、超バイオレンス・アクション。
世界に雄飛する一代の快男児、その名は王立院雲丸(おうりついんくもまる)!! 巨匠・池上遼一とゲーム界の貴公子・広井王子コンビが贈る空前絶後の熱血冒険浪漫!!
池上遼一と豪華な原作者4人がコンビを組んで描かれた、伝説の名作群。ボクシングをテーマにした「ジム」をはじめ、幻の4作品を収録!! 沢木耕太郎の原作による表題作「ジム」。雁屋哲による熱血競馬物語「悪たれ馬ドンキー」。アメフトを題材にしたやまさき十三の「タッチダウン」。そして史村翔のハードボイルド作品「傷痕」の4編を収録。4人の原作者それぞれが最も得意とするジャンルで書いた物語を、池上遼一が劇画化した貴重な名作群が「幻のコミック傑作選」として蘇った! 15歳で皇拳ジムに入り、17歳でプロボクサーのライセンスを取得した青葉一男。そして、世界タイトルを奪い、5度の防衛に成功するが、交通事故であっけない死を迎えてしまう…。瞬く間に人生を駆け抜けて行った天才ボクサーの生涯を、ふたまわり年上のジムの女性マネージャーとの愛を交えながら描いた傑作。1977年作品(第1話)。
世界のイケガミが放つ、拉麺ノワール!!(ビッグコミックスペリオール2020年5号)
めくるめくエロスの世界! 女性の内側に潜む情欲の深遠を、卓越した画力と圧倒的な想像力で描き尽くす──劇画界の巨匠、入魂の問題作がついに電子化!『陰獣トリステサ』──中年の銀行頭取である「私」は、若くして夫を亡くした美貌の伯爵夫人ドローレスと結婚した。ドローレスにとっては財産だけが目当ての結婚で、「私」には決して肌を許さなかった。ある日、ドローレスは品評会で一匹の醜い小犬を買ってくる。「悲哀」(トリステサ)と名付けた犬をドレーレスは溺愛し、夜な夜な彼女の寝室からは、とろけるような嬌声が聞こえてくるのだった──伝奇ロマン作家・橘外男の原作を池上遼一が大胆に劇画化した表題作。【収録作品】クリスタル・アイ 第1話(オールカラー)クリスタル・アイ 第2話夢魔の感触蛇 ─前編─蛇 ─後編─陰獣トリステサ
※本作は、「I・餓男」(全6巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。写真を職業とする広瀬未来は偶然、大物政治家のスキャンダル写真を撮ってしまったため口封じに強姦されて自殺してしまう。それを知り復讐を誓う恋人の暮海猛夫。巨大組織との、あらゆる手段を使用した壮絶な戦いがはじまる。収録作「日本編<その1> 白地に黒く死の丸染めて」ほか「日本編<その2> 戦いの序幕(エフエー)」「日本編<その3> ギャンブラー夏子」「日本編<その4> 殺愛」「アメリカ編 兇殺行」の長編5話を収録。
陸上競技の天才、ユウの前に突然あらわれた女、パエッタが彼に出生の秘密を告げる。自分がBC21世紀の大王ギルガメシュの精子から生まれたと知ったユウは真相を確かめようとするが・・・
安達ヶ原の大庭しげという老婆は、「企業と都合と利益のために犠牲になるものが多過ぎる」と嘆く。今の世の中は鬼以上の人間が多過ぎる。そんな人間鬼は始末せねばならない。人間を愛すればこそ人間鬼を殺す。人間鬼を殺さなければ人の世は滅びる。それが殺愛である―――。現代日本に警鐘を鳴らす、名作コミック!
劇画の巨人・池上遼一が描いた単行本未収録の隠れた名作を復刻。小鷹利城攻略中の武田信玄は、城主ともども城中の人間全員が消えてしまったことを知り、金山を熟知する家老・榊原典膳の捕縛を下命するのだが…。農民から侍に憧れて信玄に仕える猿彦が黄金仮面と対峙する戦国ホラー時代劇の傑作。
西部の無法街から遠く離れた山奥に、仲間の金を奪って逃走した電撃キッドと呼ばれる男が、息子のビリーと二人で住んでいた。ある日、金を取り戻しにキッドの家へとやって来た無法者二人は、ビリーを人質にして金の在り処を強要する。金の隠し場所である底なし沼へ着いたキッドは、息子のビリーを助けるために…!?池上遼一の初期傑作集!!※この電子書籍は発行当時の単行本を底本としております。読みにくい箇所が含まれている場合もございますので、あらかじめご了承ください。
慶長20年5月。大坂の陣で豊臣家を滅ぼした徳川家康。日本は新たに元和元年を迎えるが、豊臣秀頼亡き後も、家康を討とうとする者は後を絶たなかった。都三郎(みやこ・さぶろう)と呼ばれる忍もその一人で、今は亡き主君・秀頼の命を果たすため、家康の首を取らんと城に忍び込むが…失敗。すぐに追手が掛かってしまう。だがその追手は、三郎と同じく秀頼の命を受けていた筈の忍、穴巻隣助(あなまき・りんすけ)であった…。『冥土で笑う奴』/巨匠・池上遼一のデビュー初期、貸本漫画家時代の二作品を収録した珠玉の短編集!!※この電子書籍は発行当時の単行本を底本としております。読みにくい箇所が含まれている場合もございますので、あらかじめご了承ください。
慶長19年、幕府の隠れキリシタン狩りはますます厳しさを増し、踏絵を用い、隠れキリシタン殲滅を強行していた。だが、虐殺にたまりかねた信徒たちは、幕府への逆徒と化していく。そんな時、江戸から長州へと幕府の巡察使・十朱隼人がやって来た。長州藩の赤尾は十朱に対し、不思議な術を使う信徒たちの首領が女であり、その女を殺してほしいと頼むが…!?巨匠・池上遼一のデビュー初期、貸本漫画家時代の作品です!※この電子書籍は発行当時の単行本を底本としております。読みにくい箇所が含まれている場合もございますので、あらかじめご了承ください。
ヤツは金も求めない。名誉(ベルト)も求めない。しかし、周囲の者たちに巨大な存在感を示す男―――。高度経済成長期直前の日本。人々の心から戦争と貧困の記憶が薄れはじめていたころ。世界タイトルを期待される気鋭のボクサー・吉岡(よしおか)は、同ジムの首藤(しゅどう)とのスパーリングで、無様なKOを喫する。以来、試合での勝利では癒されない「なにか」に悩まされる吉岡。首藤よ、なぜお前はそんなにも、男たちの情熱・焦燥・恐怖をかきたてるのか!?異色ボクシングストーリー!
“明暦の大火”により、夫・夢助を亡くしたおえん。しかし、夢助はおえんを救った幻之助が殺していた。やがておえんと幻之助は親しくなるが、夢助とおえんの子のサクラが……。1972年、青林堂「ガロ」の発表した初期の名編。
山ふところ深く人里遠くはなれた山中の蝶が群舞するこんなところにぼくがこうしているのは…あのおそろしい体験をしたからです。それは2ヶ月前―― 奇妙な事件をぼくが目撃したことからはじまるのです――(「人面蝶」より)。表題作のほか、「週刊少年マガジン」などに発表された幻想ロマン短編集。
劇画界の巨匠・池上遼一が描いた初期の傑作短編集。転校生の狂田(きょうだ)と番長の座を争う一鷹英男(かずたか・ひでお)は、未完成の高速道路からオートバイでジャンプして、どちらが遠くで着地するかという命を賭けた勝負をすることに。しかし、英男のオートバイは父・小太郎(こたろう)に売られてしまって……!?父と息子、気持ちのすれ違う二人に悲劇が……。