コミプレの感想・レビュー105件<<12345>>復讐の連鎖か、それ以上なのか #1巻応援最果てに惑う モモヤマハト兎来栄寿成年向け雑誌でも一般誌でも活躍しているモモヤマハトさんによる一般誌最新作。 モモヤマハトさんは何と言っても心を抉るような展開を得意としていますし、本作も1話からそういった方向へと疾駆していく設定です。 7年前に最愛の妹である由里が強姦され自殺してしまったことを受け、犯人である塾講師を殺して刑務所に入っていた主人公・一馬。出所後、既に生きていることに未練はなく、すぐに由里のもとへ行こうと思っていたところで殺した男の娘と思しき少女・椎花と出逢い関係を持ち始めていきます。 死ぬつもりだったにも関わらず母親からは 「あなたは十分苦しんだ これからは自分の幸せだけを考えなさい また家族で一緒に頑張っていこう」 と精一杯の笑顔で生を願われ、そして自分が憎むべき仇であろう椎花と逢って精神がグチャグチャになる主人公とその行く末が見どころです。椎花は椎花で他にもいろいろな背景があり、どこに進むにしても地獄。 今回は表紙絵も綺麗で売れ感もありますし、モモヤマハトさんのラフな線が重なって味になっている絵が好きです。 精神的なダメージを負うのはほほ確実としても、サスペンスとして続きが気になる構成です。今までの作品が好きだった方も、そうでない方にもお薦めします。のんちゃんとアカリの感想 #めちゃくちゃおもしれー もっと人気出てほしいなのんちゃんとアカリ 日日ねるこ名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 毎回大爆笑!! これ今よく予告編を見かけるホラー映画のAI人形ミ〇ガンの先行ってるんじゃね?!のんちゃん+アカリ=ミ〇ガン ・特に好きなところは? のんちゃんのツンデレぶりが良い。アカリのぶっ飛びぶりも。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 今さらだけど、もっと話題になってもいいと思う。 たぶん無理だろうけどアニメ化したら面白いだろうなー。キャッチコピーに惹かれた散り損ないのヒラエス にたもと名無し大切にしてくれる人がいると頑張れるの分かる その人に裏切られるのは想像したくないけどかずらの気持ちはすごく伝わった主人公の激情に心がギュッとなる散り損ないのヒラエス にたもと名無し主人公が親友に裏切られて絶望に落ちていく様に心がギュッとなって、そこに現れた女にでも縋りたくなる気持ちの変化に心を揺さぶられた 「死ぬ時まで一人は寂しい」って言うシーンの空気感がたまらなく綺麗で惹き込まれるし、印象的なシーンが多く飽きさせない展開でどうなるのかって思ってたら、思いもしないラストで続きが気になる仕事で出会った二人の男性との奇妙な三角関係紺青の恋 藤原撫子名無し仕事もしっかりこなし趣味もあって満たされた生活を送っていた32歳の主人公・慈が、仕事のつながりで同い年の男性二人と知り合う。気さくで話も合う"ひじりくん"と、いつもひじりくんのそばにいるクールな"伊野さん"。ふとしたときに、ひじりくんに対する自分の感情と伊野さんの感情に気づいた時に、奇妙な三角関係が生まれそうな気配がしたのでした。ドロドロするのか、それとも淡々と進むのか。気になります。みんなみんな生きていたんだ(過去形) #1巻応援わけあって絶滅しました。ビューティフル 行徒 河田雄志 今泉忠明兎来栄寿「名著『わけあって絶滅しました。』をコミカライズってのはわかる…スゲーよくわかる いろんな生き物が絶滅したエピソードは マンガで読んでも絶対面白いに決まっとるからな… だが『×美少年』って部分はどういう事だああ〜〜〜ッッ!? あらゆる生物を擬人化して美少年にするっつーのかよーーーッ! 行徒先生の作画でェ〜〜〜ッ!? どういう事だ! どういう事だよッ! クソッ! ナメやがってこのコミカライズゥゥゥ〜〜〜!! 超最高じゃねーか クソッ! クソッ!」 と、心の中のギアッチョが猛りだしました。この企画を立案して通した方は最高だと思います。 私が特に好きなのはオドントケリスの回だったのですが、まさにその回を作画担当の行徒さんがTwitterで上げていたのでぜひ読んでみてください。 https://twitter.com/yukit0o0/status/1630391315635802112?s=46&t=aPYURLk7MwHKhx8tFWOvzQ このような形で、さまざまな生物の絶滅に至ったまでの物語が1種数ページで描かれます。中高生がこれを読めば生物の成績が良くなること間違いなしなので、ぜひ学校にも置いて欲しいです。 また、小学生の頃から美少年が大好きな私は行徒さんの美少年がたくさん見られて二度美味しかったです。 しかし、『学園革命伝ミツルギ』に出逢ったときからずっと河田雄志さん×行徒さんが大好きなのですが、『ミツルギ』が再来年で20周年というのは人を宇宙猫のようにするのに十分な事実ですね……。 『誰が奥寺翔を殺したのか?』も始まりましたが、今後も末長いご活躍をして欲しいです。第二話へ続く!どく・どく・もり・もり 背川昇starstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。🐔ニワトリが人類を救う!? 前代未聞のオンドリ・バトル・アクション!ニワトリ・ファイター 桜谷シュウ名無し※ネタバレを含むクチコミです。新婚夫婦×サッカー・スタグル飯!あつあつ!スタグル旅 能田達規名無し※ネタバレを含むクチコミです。漫画とお笑いの融合出会い なか憲人名無し漫画の形をとった大喜利の舞台。 この漫画の大喜利自体も中々秀逸なものが多く面白いのだけど、このパッケージがあれば、無限に漫画を作れる事に気付きました。 絵は、適当な人が描いて、大喜利だけセンスの良い人が考えたら、あらゆるお題で漫画が増殖できそう。 よし、この企画をもって編集部に突撃だ! あっ、絵も描けないし大喜利もできない事忘れてた・・・ 誰か、この企画あげるよ。刑期を終えて出会った少女の正体は最果てに惑う モモヤマハト名無し※ネタバレを含むクチコミです。ほのぼのしつつ意識改革をふたりでおかしな休日を 伊藤正臣野愛真面目なトシくんと陽気なゴンちゃん。 お菓子作りが趣味のトシくんが、体型を気にするゴンちゃんのためにヘルシーなスイーツを作って食べるお話。 自然体で仲良しな2人に癒されつつも、ゲイカップルならではの視点にいろいろ考えさせられます。 差別意識も偏見もないつもりでも、何気ない質問や会話に無意識の決めつけがあったりするんですね。 トシくんの同僚こずえさんのナチュラル失礼ムーブを見ていると、自分も気をつけないといけないなと思います。 美味しいお菓子とかわいい2人にほのぼのしながら、自分の意識を改めさせられる素敵な作品です。なんだかすごい「余白」の話ブランクスペース 熊倉献さいろく最終話を読み終わって映画を一本観たような感覚になれた。 充実感の得られる作品でした。 このぐらい完成度高い作品だと人にオススメしやすいし、ちょうどいい長さでもある。 読みやすいと思うしぜひ読んでみてほしい。大喜利出会い なか憲人starstarstarstarstar_bordermotomi斬新、おもしろいにもいろんな意味があるけど、大喜利してくるだけで十分面白い女だと思います!! 「こんな学校は嫌だ。どんな学校?」って考えてしまいました。心があたたかくなる、冬に読みたい1冊 #完結応援あかり 小日向まるこstarstarstarstarstarnyae連載時から読んでいて単行本を心待ちにしてました。タイミングを逃して最終話だけ読んでなくて、単行本で無事に最後までしっかり見届けられました。 物語のメインは「あかり」という女性とステンドグラス作家の篝が出会ってからの話ですが、あかりや篝(と息子)の過去の話がとくに印象的です。ステンドグラスですから多くの色が話の中にも出てきます。白黒の紙面からどんな色だろう、きっとこんな感じかな、とイメージするのが楽しいです。終盤にあるフルカラーの見開きで表現している場面では、今まで自分の頭に思い浮かべていたものが目の前に現れたような気持ちになり感激でした。 余談ですが白にもいろんな色がある、というところで某「白って200色あんねん」が脳裏をよぎってしまったことは紛れもない事実である。やたら解像度の高いクリエイター群像劇それでもペンは止まらない 熊田龍泉mampuku少女漫画と萌え漫画の中間のようなタッチでキャラをいきいきと美しく見せつつ、コメディ寄りにがっつりふざけながらもストーリーは骨太で面白い。何よりひたむきな主人公がバチクソに好み。程よいタイミングで5巻完結。いい漫画でした。 4巻のこの構図、すごく既視感あるのでなにかのパロディかと思うのですがどうしても思い出せない……想像力の物語 #完結応援ブランクスペース 熊倉献starstarstarstarstarNano完結巻発売されたら一気読みしたいと思ってとっておいた作品です。 自分の想像したものが現実になったらどうなるんだろう。みたいな話。 学校や職場が爆発しないかな~なんて、誰もが一度は考えたことあるはず。 スイちゃんはそんな想像を現実にしてしまう力を持っている。 最初は傘作れるなんてめちゃ便利やん!ショーコはアホっぽくてスイちゃんは冷静で大人っぽくていいコンビだな~と思ってたけど、だんだん不穏になってくる。 想像力って無限大で素晴らしいかもしれないけど、だからこそ怖いな…と初めて思った。 ラストすごいよかった…うまく言えないけどとにかくよかった。 ラストスパートの盛り上がりも最後の数ページもすごく好き。いい作品に出会えた。大喜利だ出会い なか憲人野愛大喜利が好きなので大喜利強そうな漫画は大体好きなんですが大喜利してる漫画ははじめて見た。うれしい。 緩急のつけ方好きよ、おもしれー女。ステンドグラスの光の描写に感動あかり 小日向まるこ名無し子ステンドグラス職人のおじいさんは最愛の妻を亡くしたショックでスランプになっていた。疎遠になっている一人息子は葬式にも来ず、孤独によって卑屈になってしまったおじいさんはこのまま職人を辞めようとしたところに…息子が離婚してから会っていなかった孫娘のあかりが訪ねてくる。ステンドグラスに興味を持った孫娘との交流によって元気になっていくおじいさんだったが、実はあかりには秘密があって…というお話。あかりの秘密がなかなかの衝撃だったのでハラハラしましたが、結末はステンドグラスの灯りみたいに優しくてホッとするものでした。 ステンドグラスを通した光の描写が美しくて本当に感動しました。いつもと使われている画材も違うような気がしてこだわりを感じました。後書きによると小日向まるこさんのおじいさんが実際にステンドグラス職人だったそうで、セリフやストーリー以外でもそういうところに想いが込められているのかもしれません。愛を糧に蛇になって戦う君の戦争、僕の蛇 中野でいちさいろくオロチと呼ばれる生体兵器を体内に移植されて生きられた検体、モルニエ。 モルニエの原動力はバディとされる恋仲相手の血液を摂取することでオロチを発動(?)することができ、襲いくる敵と戦う。 ヒーローズっぽいところもなんとなくあるような? 描写がちょっとだけストーリーの重さに追いついていない感じが否めないけど、絵柄には特徴がありそこが味になっていて割といい。 あと読みやすい、これ大事。カサハラテツロー10年ぶりのオリジナル新作!エアドラ カサハラテツローnyae元漫画家が戦闘ロボットのパイロットに…というおもしろい設定。全4回とのことですが久しぶりのオリジナル作品を読めるというだけでファンとしては嬉しいです。今のところイチゴと呼ばれる女の子がどんな活躍をしてくれるかが楽しみで仕方ない。かわいい絵に騙された(いい意味で)海辺のキュー 背川昇野愛スマホ買ってもらえないし部活はクソだしこんな町滅びちゃえと願ったら、ネガティブな感情を食べてくれるいきものが現れた! 女子中学生・千穂×謎のいきもの・キューちゃんのドタバタ日常コメディだと思って読み始めたのでめちゃくちゃ騙された。騙された! スマホ買ってもらえない、部活の先輩がちょっと意地悪、好きな先輩がいる……女子中学生ならではの可愛らしいモヤモヤに思えるけれど、千穂を取り巻く微妙な悪意や敵意がめちゃくちゃリアル。ちゃんと嫌な気分になる。 キューちゃんに食べてもらえばみんなスッキリだけど、本当にそれでいいのかな?と読み進めるたびに不安は膨らんでいき……やっぱり不穏な話だった!騙された! となりました。夢中になりました。 めちゃくちゃ面白かった。 ネガティブとポジティブだとかヒーローと悪役だとか生きとし生けるものすべてそんな二極化できません。 自分の黒い感情ごと受け止めて、強く生きていきたいものです。 あと、安易に世界滅亡願うのやめます!ふくふくしい厄病神(元美女)厄いよ!アラクシュミ ツナミノユウさいろく神の姿を見られても「エロいデブ」と男子高校生に言われてしまう悲しいデブ。 たとえ神様でもデブは身体に悪影響を及ぼすのだ…ツラい…(自戒)とにかく“腹”が良い漫画 #1巻応援厄いよ!アラクシュミ ツナミノユウnyae自分は不幸だと思いながら生きる現代人が異常に増えてしまったせいで、エネルギーを摂りすぎてそこそこふくよかなボディになってしまった厄病神のアラクシュミは、このままでは死ぬぞと宣告されてから本来の仕事とは真逆の“善行”によってダイエット!という話。 アラクシュミが痩せられるかどうかというより、エネルギーの出入りによって腹のぽよぽよ具合に変化が起きる、それを楽しむ漫画かなと思って読んでます。なかなかこのくらい良い腹を持つ主人公居ないですよね。いい意味で自分の見た目を気にしてない所も良いなと思いました。美醜は関係なくとにかく「死なないため」に痩せるという。かといって死に物狂いで頑張ったりもしない。笑 妹分?のラクシュミちゃんの重すぎる愛も見どころです。同担拒否ってワードが普通に出てくるの面白すぎる。新キャラも出てくるのでこれからどんどん賑やかになる予感。<<12345>>
成年向け雑誌でも一般誌でも活躍しているモモヤマハトさんによる一般誌最新作。 モモヤマハトさんは何と言っても心を抉るような展開を得意としていますし、本作も1話からそういった方向へと疾駆していく設定です。 7年前に最愛の妹である由里が強姦され自殺してしまったことを受け、犯人である塾講師を殺して刑務所に入っていた主人公・一馬。出所後、既に生きていることに未練はなく、すぐに由里のもとへ行こうと思っていたところで殺した男の娘と思しき少女・椎花と出逢い関係を持ち始めていきます。 死ぬつもりだったにも関わらず母親からは 「あなたは十分苦しんだ これからは自分の幸せだけを考えなさい また家族で一緒に頑張っていこう」 と精一杯の笑顔で生を願われ、そして自分が憎むべき仇であろう椎花と逢って精神がグチャグチャになる主人公とその行く末が見どころです。椎花は椎花で他にもいろいろな背景があり、どこに進むにしても地獄。 今回は表紙絵も綺麗で売れ感もありますし、モモヤマハトさんのラフな線が重なって味になっている絵が好きです。 精神的なダメージを負うのはほほ確実としても、サスペンスとして続きが気になる構成です。今までの作品が好きだった方も、そうでない方にもお薦めします。