コミックDAYSの感想・レビュー1020件<<7891011>>不器用だけど、ひねくれないで、まっすぐ頑張る君と宇宙を歩くために 泥ノ田犬彦starstarstarstarstar_borderMiyake「人と同じように生活するのにさ 工夫が必要なひともいるんだよね」 普通が全くうまくできない転校生宇野とヤンキー小林。 その2人が出会い、ぶつかりながら、少しずつ前進してゆくドラマ。 眩しいぜ。 「上手にまっすぐ歩けない それを笑われたり怒られたりすると 怖くて恥ずかしい気持ちになります」 ピュアで素直で不器用な努力家の宇野&小林コンビを、ひたすらに応援したくなる。なかよし発ガールズ麻雀ストーリー #1巻応援ぽんのみち 卯花つかさ 春場ねぎ IIS-Pstarstarstarstarstar_border兎来栄寿近年はMリーグの隆盛もあり、1万円近いライブビューイングチケットが即完売となるなど他のプロスポーツにも匹敵する盛り上がりを見せています。『コロコロコミック』が協力して小学生麻雀大会が開かれていることなどもあり、本格的に若い世代に広がりつつある麻雀。 とはいえ、小学生女子がメインターゲットである『なかよし』に麻雀マンガが登場したときは麻雀好きたちにも衝撃が走りました。遂に時代はここまで来たか、と。しかも、キャラクターデザインは『五等分の花嫁』の春場ねぎさん。まんが担当は既に『ごきげんよう、一局いかが?』で美少女×麻雀マンガの実績もある卯花つかささんという、力の入れようがうかがえる布陣。 連載開始時から大いに話題となったこの『ぽんのみち』ですが、『なかよし』最新号では付録として紙の麻雀セットまで付いてきており、これによって数万人の女児たちに麻雀を遊ぶ土壌が生まれるのかと思うと胸が熱くなりました(おじさんたちが大挙して『なかよし』を買っていた様子には目を瞑りながら)。 私自身も麻雀を覚えたのは小学4年生のころで、しかも教わったのは近所の2つ上のお姉さんからだったので、小学生女児でも麻雀は十分楽しめると断言できます。 1月からはアニメも始まり、尾道でも観光協会とコラボしてがっつりと施策を打っているようです。なお、『咲-Saki-』ファンの友人もアニメ放映開始と同時に早速尾道へ聖地巡礼に行っていました。 https://x.com/d_hara_standard/status/1743426031648907377?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA マンガ版でも尾道の伝統行事なども描かれますが、アニメだと背景描写がより多くなるので巡礼の楽しみも増していくことでしょう。 マンガ版の内容としては、毎回がっつり麻雀をやるわけではなく傍らに麻雀がある女の子たちの日常系ストーリーという色合いが強いです。ガチの麻雀好きからすると物足りなく思えそうですが、『なかよし』でやる作品としてはこれくらいの塩梅がちょうど良いのだろうと思います。 私は麻雀大好きで負けず嫌いなお嬢様、リーチェさんが好きです。ハンドルネームが「リーチェいっぱつ」なのも良いです。 本作を読むだけでも麻雀の基本的なルールは覚えられると思いますし、『咲-Saki-』をきっかけにプロ雀士になった伊達朱里紗さんのような子が本作をきっかけに生まれてくれたら(参考:『朱色のステラ 伊達朱里紗』)それはとっても素敵なことだなと思います。 アニメ放映と併せてもっともっと彼女たちの麻雀のある日々を、見ていたかったなぁと思うのと、敢えて言うならば1冊1000円は子供がお小遣いで買うには少し高いので、なかよしの他の単行本と同じく500円前後で出して欲しかったなぁと。商売の都合は解りながらも。参考書の使い方ガクサン 佐原実波starstarstarstarstar_borderゆゆゆ受験をしようと決めたとき、姉の知り合いのなんかすごい人に、参考書の使い方から説明をされた。 適当に始めようとしていたら、本作に出ている福山さんのように、「はじめに」から読みなさいと言われた。 そこから学習計画の建て方云々。 第一話で福山さんが話していた通りのことを言われた。 役に立っていないと思っていた、過去に通っていた塾によるブーストは偉大だったと気づかされた。 あの頃、もう浮上しないと思っていた学力は、ご指導のおかげで無事浮上。 あそこで自力での学び方を教わっていなかったら、やっぱり入学後にまた、勉強についていけなくなっていたと思う。 そう考えると、学習参考書をテーマにしているので子供向けに見えるが、親世代から勉強の仕方を教育し直す漫画なのかもしれない。 勉強は自分から進んで計画的にやらなきゃ身につかない。 そういえば、昔DMチラシ漫画にあった「これ、◯◯ゼミでやったところだ!」って詰まるところ、教科書準拠品のような内容だったということだよなぁ。 そりゃあ、ちゃんとやれば点数が取れるはずだよなあと、福山さんの説明に納得してしまった。トー横キッズに優しいギャル弁護士 #1巻応援ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー ヨウイチ 高崎俊(弁護士法人原法律事務所)starstarstarstarstar_border兎来栄寿近年は「トー横界隈」が何かと話題になることも多い歌舞伎町。2023年4月には新たなシンボルである東急歌舞伎町タワーが開業し、さまざまなマンガにもその姿が描かれ始めています。 歌舞伎町が舞台の本作でもしっかりと描かれていたのを見たときには、「マンガは時代を映す」という某氏の言葉を思い出しました。 本作の主人公は彼方総合法律事務所で働く、中卒のギャル弁護士れいな。「ギャル弁」はギャルの弁当ではなく、ギャルの弁護士です。彼女が歌舞伎町のアンダーグラウンドを駆け巡り、ちょっと変わった報酬をもらいながらさまざまな事件に関わっていくストーリーとなっています。 第一話から『闇金ウシジマくん』ばりのテンションでアングラの怖さ、痛々しい行為が描かれます。作者のヨウイチさんは新鋭ですが、絵に非常に迫力があります。れいながかわいいだけではなく、この世界で渡り合っていくだけのモノをもっていることを表情で描いているのが良きです。 いろいろな事情を抱えてはいるのですが、れいなは弱きを助ける側。お金の代わりに「捨てるに捨てられない思い出の品物」を報酬としてもらうプロボノ活動をする弁護士という変わった立ち位置にいる人物で、その特殊性だけでも面白いです。 弁護士の監修も受けながら描いていることで、法律周りの部分も精密で知識を得ながら楽しむことができます。近年に実際にある犯罪の手口も描かれていますが、悪用はダメ、絶対。 1巻にはトー横界隈の女の子を助けるお話も登場。パパ活など、まさに今の世相を反映しながらもその中で見せてくれるドラマが王道ながら良いです。庄屋や柏木など脇役も魅力的で、特にれいなと庄屋の関係性は好きです。 しっかりとツボを押さえた作りがなされており、今後も楽しみです。ザビエルvs島津貴久の空中戦闘は見ものです #1巻応援鉄腕ザビエル 美谷尤starstarstarstarstar_border兎来栄寿フランシスコ・ザビエルといえば、その強烈なヴィジュアルで歴史の勉強をサボっている生徒の間ですら認知度が非常に高い歴史上の人物。 本作は「もしもザビエルが超常的な身体能力を持っていたら?」 というifが加わった歴史ファンタジーです。いわば、『パワー・アントワネット』のようなタイプの作品ですね。 日本でも僧兵という存在があったように宗教に関わるものは物理的な強さが求められることもあり、『信長の野望』シリーズなどでも僧兵はかなり強力であることも多いです。強固な信仰・信念、その下で鍛錬された肉体。宣教師や僧侶は布教のため当時は多くの人が持たなかった読み書きの能力も備わっており、知力も高い。個の能力としては強くなるのも必然的です。故に、荒唐無稽な設定でありながらも僅かながら納得感はあります。 とはいえ、第1話でこそ地面を拳で割る程度でしたが(それでも十分すごいのですが)、回を増すごとにザビエルの卓越したフィジカルが発揮されていきます。『刃牙』の登場人物がやるようなことを次々とやっていったかと思えば、やがて『ドラゴンボール』のごとき超人的なバトルが繰り広げられていくようになるに至っては、吹っ切れた完全なファンタジーとして楽しめます。 そんな具合でありながらも、時折聖書の引用がされるとテンションとのギャップに思わず笑ってしまいます。歴史考証についても、食事であったり昔の一般名詞であったり、意外としっかりしているのがまた良いです。 宣教はパワー。 ユダは裏切っても、筋肉は裏切らない。 新しいザビエル像を味わってみてはいかがでしょうか。 余談ですが、幼い頃の貴久が某少年探偵団の一員に見えてしまい笑いました。どういうことだってばよパンチラッシュJKタラちゃん ジブロー 斯道歩名無し威嚇しながら内心ブルってるワル。 やたらエロい女性たち。 読むと色々混乱するこどもどろぼうこどもどろぼう 山吹starstarstar_borderstar_borderstar_border寸々「ネギのゆくえ」でスマッシュヒットした山吹の連載。若い作者なのかと思ってたけど、なんかノリが古いな… サスペンスフルにならないでほのぼの気味に寄せてるのは面白いと思うがあまり続きが気になる感じではない。本に救われた青年とふたりの女性 #1巻応援恋をしたのに世界は滅びる気配もない 東雲starstarstarstarstar兎来栄寿東雲さんの初連載・初単行本……なんですが、画力的にもそれぞれ魅力的過ぎる女の子たちもそうであると感じさせない作品です。 図書館の本に救われ読んでいるときだけ自由でいられて生きてこられた原体験から、人と接するのが極端に苦手でありながらも司書をしている主人公の青年・天城。もう、その設定だけで深く共感せずにはいられませんでした。 その上で ″「好き」を手離さずいてくれたら…って この先どんな人生を歩んでも 「好き」をお守りに揚々と立ち向かってほしいから 俺も本が楽しみで生きれてるとこあるし…″ なんていうセリフまで出てきたら大好きにならざるを得ないではないですか。あまつさえ、ふたりのヒロインがどちらも非常に良いんですよね。 片や、天城が勤める図書館に夫の遺言を携えてやってきた謎多き美女。1話終盤でその謎の一端が明かされ、3話や巻末のおまけで更なる魅力が明かされます。綺麗さとかわいさを併せ持つだけではなく、食に貪欲なところや表情豊かで感受性も高く世界観を持っているところも非常に良いです。 一方、天城の幼馴染の空岡も、登場から僅か3ページで好きになる要素しか出てこないと思わせてくれる人物。3話では、そのかわいさが爆発します。何と言っても幼馴染ですので。幼馴染からしか摂れない栄養があります。 マンガなのでどちらか片方のルートしかないわけですが、これがゲームならどちらのシナリオも楽しみたい。甲乙つけ難い。 決めゴマの大胆さや表情の繊細な魅力も素晴らしいです。 それにつけてもやはり、根底に流れるのが冒頭1P目で描かれるような″想い″であるところに一番強く惹きつけられます。 巻末のおまけを見るだに、東雲さんはグルメマンガの才能もおありのようで。けんさ焼きは近々作ってみたいです。イケイケボディの作り方!はたらく細胞マッスル 清水茜 前田悠starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。不安しかないが…逢いたくて、島耕作 弘兼憲史 諏訪符馬名無し島耕作のスピンオフはコケまくってるからこれも地雷臭しかしない。まず令和の現代にシマコー好きな大学生なんて設定が無理があるし、作中で主人公が「スピンオフ含む全1200話を1000回以上読んだ」とヤケクソめいたこと言ってるのも説得力がない。そんなの物理的に不可能に決まってんだろ。やたらと数字盛るだけで説得力が何もない。シマコー愛を語る割に現状それらしい描写もないのはいただけない。 島の出世で不幸になった今野を救う話らしいが、正直今野よりも救ってほしいキャラは他に山ほどいるんだよな。 あとは台詞もやたら長い。長々と説明台詞だらけで読むのもただただしんどい。聞いた話だとこれでも台詞の量削った方だというから困惑しかない。 そして何より申し訳ないが絵がヘタクソ。これに尽きる。 まあ色々酷評したけどまだ1話だから様子見だろうか。主人公はシマコーシリーズを「聖典」とまで言って前述のように読みまくり「どのページにどんな台詞があったかも頭に入ってる」と豪語しているので、半端なことは絶対できないくらいにハードルが上がってるので、どんなマニアックな知識が出てくるかという点は期待したい。部長が少女漫画家部長は少女漫画家 西村マリコ 古都かねるstarstarstarstarstarゆゆゆ第一話で課長は部長の副業調査を任命される。 タイトルで少女漫画家と言ってるから、どんな感じに暴露されるんだろうと、ワクワク。 このおじさんが少女漫画家か。 と部長チェックも欠かさない。 課長は実は漫画が好きそうなフラグが建ったから、人知れず部長のサポートでもするのかな?と期待値MAXからの、意外な展開。 やられた〜と読んでたら、部長が左遷されて、もう一回やられた〜と、続きの話をどんどん読んでしまった。 少女漫画が好きなおじさんでいいじゃない。 でも無理をしすぎたら寿命が縮みますわよ。もどかしすぎるエロコメ阿南さんは出会って3秒で合体したい! 松林佑starstarstarstarstar_border宮っしぃタイトルからエロコメディを想像して読みましたが、たしかにエロ要素はある でも、ヒロインヒーローともに未経験の恋愛知識もほぼ壊滅的、しかもベースの知識がAVという酷い設定 それでも少しづつ進んで行く関係性は面白く、エロコメだけでなくラブコメとしても楽しい 今の段階だとエロコメ要素強いが、今後どの様な展開になるのか楽しみ あと絵がすごくエロいです、エロ求める人もオススメできます2023年ベスト読切雛猫 空次郎starstarstarstarstar寸々2023年良かった読み切り。 人間としての身体と思考を捨て、より有用性のある生き物に"孵化"することが本当の幸せなのか。 姿かたちが変わっても変わらぬ愛を向けてくれる妹(後輩?)に多少救われる。 コミティアで2万回は見たことある漫画〜!と思ったら初出コミティアだった。真島ダークファンタジーDEAD ROCK 真島ヒロstarstarstarstarstar_border宮っしぃ今までの真島先生作品らしい、剣と魔法のファンタジーらしさもあるが、今作はダークな内容や印象が強いファンタジー作品に あいかわらず面白いですけどね! 魔界に入学した主人公は神である校長を殺すためにという初手から結構重ためな内容からスタート コミカルに描かれつつも、重ためな雰囲気、主人公の過去になにかあった悲壮感や復讐心がすごく強く描かれていて、今までとは違った印象で楽しめる まだ始まったばかりなので、今後にマジで期待できる良作です怖い。。。マイホームヒーロー 朝基まさし 山川直輝starstarstarstar_borderstar_borderalank娘がいる自分としては、怖かったです。さまよう刃を読んだときにも感じた怖さ。家族愛にたどり着く前に怖くてちょっとキツくなりました。サスペンス好きにはとっても面白いと思います。というか、こんなにハラハラさせられることあります!?面白くないですサタノファニ 山田恵庸名無し面白い!と思って読める漫画ではありません。 ストーリーもキャラも中身のない場当たり的なものばかりです。 加点するようなところはあまりありませんが、中身がない分特に減点するようなところもないような気がします。気づいたら惰性で読み続けてると言った感じの漫画かと。二人の行く末を見守りたいかさねと昴 山田金鉄starstarstarstarstarゆゆゆちょっと癖のある三白眼な男性が登場する山田金鉄先生のラブコメ作品。 癖があるけどみんな優しくてイケメンなのがたまらない。 本作の男性・榎田昴は女装が趣味。 女装といえど、高身長、細身とあって、漫画だときれいなお姉さんにしか見えない。 もともとかわいいものが好きだったそうだけど、はじめたきっかけをみると、かさね(主人公)と同じく「かわいそう」の感情がむくむくと湧いてくる。 主人公は目がくりくりっとした、ボーイッシュな女性。 カラッとしたポジティブな性格で、見ていて気持ちがいい。 そして、榎田昴のケツを揉む。 猫が毛布をふみふみするように、おしりを、もみもみ。 お気に入りのキャラクターをモミモミするように、おしりをモミモミ。 なんだか女性も癖が強い。 そして、ときどき低身長のかさね視点で描かれる、下から見上げる昴がとても色っぽい。眼福。 先生の他の作品と同じく、読んでニンマリ。 二人に幸せになってほしいなと思ってしまう恋愛漫画。複雑で繊細な人間関係スキップとローファー 高松美咲素人ノワールこんなに人間関係と心情変化を書き上げる漫画なかなかないです… むつみと志摩は勿論、その周りの人間から見たむつみ、自己分析と反省。 さらっと色んなことがモリモリで凄すぎます。 多感な学生時代は人間ここまで考えるんですよね…1番人間として成長していく時期。 見てて微笑ましかったりほっこりしたり色んな感情が動く作品です。家政婦女子高生と漫画家先生アオハルだなんて君のせい 花瀬はる名無し現役の女子高生が家事代行のアルバイトを、男性の一人暮らし宅(しかも在宅中に)で、たったひとりで行うという、超非常識で非現実的な点にだけ目をつぶれば(本当は椿町ロンリープラネットくらい過酷な背景がないとフィクションと割り切って読めない…)漫画家のネタだしを女子高生が助けるという設定は楽しくていいと思います。コワモテで体もデカいけどとても優しい大崎くん愛も大きい大崎くん 折原透子名無し不器用でみんなに勘違いされがちだけど好きな人にはまっすぐなところがキュンとしました。大崎くん推せます。読切かと思ったら連載で嬉しい(^^)魅力いっぱいん島崎。平和の国の島崎へ 瀬下猛 濱田轟天干し芋4巻まで読了。 ひょうひょうとしている島崎。 ヒーローショウで活躍する島崎。 初めての野球で独特なフォームを披露する島崎。 あっという間に何人も人を殺害する島崎。 各国の美味しい料理を作れる島崎。 島崎の色々な面を見るたびに愛おしくなる存在。 ずっと、見守りたい。さすが、「不穏系ほのぼの」コメディーこどもどろぼう 山吹starstarstarstarstar_borderゆゆゆ読んでいて、ほのぼの平和な気持ちになった直後に、いたたまれなくなってくる。 人は見た目ではないというけれど、少女が禿げたおじさんになってしまったら、いろいろ大変そう。 おじさんが若い奥さんと手を繋いで寝たり、奥さんと砂場で泥遊びをしていたり…。 発言も幼い。 存在しないおじさんなら、まだ旦那さんの心も穏やかだろうに、彼は存在する上に空き巣だったから心穏やかになれない。 娘に空き巣のおじさんが入っているのだから、なおさら心は穏やかでない。 母は、おじさん化してしまった娘のことを心配していつも通り接するけど、人知れずはらりと涙もこぼれる。 みのりがご機嫌のときはほのぼのしているのだけど、ふとした瞬間、読んでいる方も我に返る。 不穏な展開を感じて、その思いは一層強くなる。 早く戻って! へんな仮面が悪かったの? 早く戻ってーー!! あらすじを読んでも意味がわからず読み始めたのだけど、あらすじに書かれていた「不穏系ほのぼのコメディー」の表現はだてじゃない。 ほのぼのなのに、ほのぼのできない不思議な世界観。あなたもご堪能ください。どう説明すればいいのかわからないけど面白い変身人間ちえ 甲斐冬雪starstarstarstarstarひさぴよ1話目からインパクトが凄い始まり方だったが導入だけで作品の方向性を決めつけることなかれ。物語は徐々に変質して「怪物」を巡って群像劇が渦巻いてゆく。この面白さをどう説明すればいいのかわからないので読んでくれとしか言えない。万人受けはしないかもしれないけど、風変わりな面白い漫画を求めてる人にはぴったりの作品だと思う。ヴェ。 しんどい、けれど学ばせてもらえる零れるよるに 有賀リエstarstarstarstarstarNano児童養護施設のお話で1話1話が重くてしんどい。学生時代に児童養護などといった福祉のことは少し勉強してたけど…どうしても苦しくなる。そんな中、天雀の強さというかかっこよさというか、惹かれてしまうのもすごく分かる。 「子どもすぎてどこにも行けない、何もできない」「もっと大人になれば行きたいところへ自分の力で進んでいける」この天雀の言葉が良すぎて胸に突き刺さりました。明るい少女漫画、という感じではないけれど…親や家関係で悩んでたりとか、似たような経験がある人にはすごくいい漫画だと思う。これはフィクションだけど、そういった悩みなんかを少しでも楽にさせてくれるように思えました。若い学生さんでも、私みたいな気がつけば成人してしまった人にも読んでほしい作品。<<7891011>>
「人と同じように生活するのにさ 工夫が必要なひともいるんだよね」 普通が全くうまくできない転校生宇野とヤンキー小林。 その2人が出会い、ぶつかりながら、少しずつ前進してゆくドラマ。 眩しいぜ。 「上手にまっすぐ歩けない それを笑われたり怒られたりすると 怖くて恥ずかしい気持ちになります」 ピュアで素直で不器用な努力家の宇野&小林コンビを、ひたすらに応援したくなる。