白聖女と黒牧師

仲良すぎて母子

白聖女と黒牧師
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ただし母は牧師で、子は聖女。 しっかりしているように見えて、寄せられる好意に鈍感な黒牧師! 向けられた好意にこれほど気づかないのは、それだけ自己評価が低いのか、おじいさんが愛情たっぷりだったのか。 オラオラ系牧師がデレるストーリーかと思いきや、全くそんなことなく。 聖女様と牧師の甘甘な掛け合いも、ほのぼのいつまでもみてしまう。 そして、服装を変えても聖女様はとてもかわいい。 キリッとした聖女様っぷりはだんだん減っていくけど、ふにゃふにゃした聖女様もまたかわいい。 かわいいがいっぱい詰まっている。

ブルーブルーそしてブルース

26歳と66歳のクロスロードブルース #1巻応援

ブルーブルーそしてブルース
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『日々ロック』の榎屋克優さんが、ブルースを描く。それだけで事件ですし、熱いものがこみ上げてきます。 忌野清志郎と甲本ヒロトを愛していて「ブルースはどちらかというと古臭い」「ビートルズやストーンズの方がかっこいい」と思っていたという榎屋さん。ですが、この作品を描くにあたってブルースを聴いてみたらどハマりしてしまったそう。 そもそも、作中でも語られる通りロックのルーツもブルースですからね。必然的な帰着なのかもしれません。私自身も元々はロックが大好きでしたが、ジャズやブルースをこよなく愛する親族の影響で有名どころは聴いてきています。ブルースにはブルースの、また違った良さがありますよね。 本作では第1話「Change My Way」からサブタイトルがブルースの有名楽曲名となっています。ブルースに馴染みのない方も、まずはこのサブタイトルになっている曲辺りから聴いてみると良いのではないでしょうか(第2話の「Everything's Gonna Be Alright」は検索するとSweetboxの方が先に出ると思いますが、Muddy Watersの方でしょう)。 本題の作品内容は、26歳の健康食品会社の営業である田中が十字路で悪魔に40年の寿命と引き換えに「ブルースマンになりたい」という願いを叶えてもらう契約することで、憧れの66歳のブルース奏者である仲村弦と入れ替わってしまうというものです。27歳で逝去した伝説のブルース歌手ロバート・ジョンソンのクロスロード伝説に擬えているのは言うまでもないですね。 ただ、ロバート・ジョンソンは恐るべきギターの腕前を手に入れましたが、田中はさしてギターも上手くないまま弦と入れ替わってしまったことで、むしろ苦労します。 通常、転生モノや入れ替わりモノだと、元の体での経験や知識を活かして無双したり、あるいは替わった先の体の超絶技能を駆使する展開だったりが多いですが、田中はその逆を行っているのが面白いところです。もし自分が推しに転生したらと想像すると、恐れ多すぎて慄きまともに動けないことでしょう。田中の苦労は察するに余りあります。 一方、元の田中の体には弦が入り、ミュージシャンとして自由を謳歌してきた人生から一転して毎日満員電車に乗って出勤するサラリーマンとしての生活をスタートします。弦が未経験ながら持ち前のコミュニケーション能力で見事に営業の仕事を行うシーンでは、アンドリュー・カーネギーを思い出しました。このふたりの入れ替わり生活の対照的な様、それでも根底にある音楽の楽しさや素晴らしさが読んでいて心に響きます。 3月に発売した『メゾン・ド・レインボー』などでも顕著でしたが、榎屋さんの描くキャラクターたちの何とも言えない人間臭さや温かみが心地良く、随所で利いています。人生のどこかで交差したことがあるようにも感じられるサブキャラクターたちもとても魅力的で、ふたりと彼らの関係性も見どころのひとつとなっています。会社のメンバーとのカラオケのシーンや、ボトルネック奏法のシーン、京都の一幕など好きな良いシーンがたくさんあります。音楽が絡むシーンの熱量は流石です。 物語の行く末は開幕1ページ目で暗示されており、まさに憂歌の様相を感じさせていますが、40年の寿命を捧げた田中と40歳差の弦は果たしてこれからどうなっていくのか。 ウイスキーと音楽と一緒に嗜めば、良い夜になること請け合いの作品です。

日向の手のひら

最近読んだ中でもダントツ好きな読切 #読切応援

日向の手のひら
nyae
nyae
1年以上前

まだ年端もいかない孤独な少女がコミュニケーションの手段を奪われてひとの顔色を伺いながら日陰で生きている。これはしんどいやつかな…と思いながら読み進めましたが、あつお青年をはじめ、文を1人の人間として、そして新しい家族として当たり前のように受け入れてくれる人々の温かさに読者としてもグッとくるものがあります。 文ちゃんはそう遠くない未来に普段から堂々と手話を使って人と会話ができるようになるんじゃないかなと、明るい未来を想像できるラストで良かったです。

デッドマウント・デスプレイ

ただの異世界転生物とは違う

デッドマウント・デスプレイ
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

まずデュラララの原作者が入ってるので、物語の質がかなり高い 異世界で魔王的な扱いをされていたが、最後に転生をし現代の新宿へ そこから日本を舞台にした異世界・魔法・異能などなどが入り乱れたバトルや物語が始まり、ただの異世界転生物としては全く違う楽しみがある 特に元々新宿にいる異能力者的なキャラや殺し屋たちがかなりキャラ立ちしてて、どのキャラも味がある 物語自体がしっかり作り込まれてて設定とかも濃厚な雰囲気漂うなどなど、総じてクオリティが高い良作だった

ぜんぶシンカちゃんのせい

シンカさんは進化心理学に興味津々

ぜんぶシンカちゃんのせい
名無し
7ヶ月前

やましい意味ではなく、生物としてのヒトの性について興味がある、クラスの頂点女子・シンカちゃんは、とある理由で底辺男子・トウタとお試しのお付き合いをすることに。美人だけど不思議ちゃん…?なシンカちゃんは、果たしてトウタくんのペ◯スの大きさを測ることができるのか!?

優良物件もうダメ荘 ~風呂、トイレと天使は共同です~

来ました!我らが水無月先生!

優良物件もうダメ荘 ~風呂、トイレと天使は共同です~
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

今回はプランダラとは違いアホ全開寄りな話し めちゃくちゃ安いボロアパートに何か問題を抱えてる住人たちが住んでいる中、天使登場!その天使はかなりアホ!住人もアホ!やっぱ水無月先生はっちゃけた作品最高ですわ... アホな内容だが、その中でも何か影がある住人たちのストーリーは相変わらず重さと深みがすごいが、そこから一気にしょうもない話に持って行くところが、噛めば噛むほど楽しめる水無月先生らしさで素晴らしかった

最速無双のB級魔法使い 一発撃たれる前に千発撃ち返す!

中途半端なとこで終わって...

最速無双のB級魔法使い 一発撃たれる前に千発撃ち返す!
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

魔法の総容量で全てが決まる魔法ファンタジー世界で、主人公は容量が少なくB級呼ばわりされてる、貴族だが家族からも見放されるが、実は魔力の変換速度が以上に速く弱い魔法を最速でぶっ放しまくれて俺ツエーしつつも学園生活を送り〜、と魔法の設定とか色々と面白い内容だったが、俺たちの冒険はこれからだぜ!で完結 ものすごく中途半端...! 前半の魔法設定とかはしっかり描かれてたけど、途中からそれも無くなり、結構勢いで進んでいくのも個人的に× もうちょいちゃんと続いて描かれていれば結構面白かったのに残念な作品

吉祥天女

40年前の作品とは思えない

吉祥天女
かしこ
かしこ
1年以上前

「童夢」でも最終的にチョウさんを仕留めたのは女の子だったな…ってのを思い出しました。遊びの延長で無邪気に殺人をするチョウさんと違って、あの女の子は正当な怒りで殺してましたよね(正義のヒーローにこの言い方はよくないかもしれないけど)。吉祥天女に登場する叶小夜子はサイキックという程の能力はないですが、自分に危害を与えた人間の心を操って自殺に追い込んでいました。正直そこまでやらんでもいいだろ…と私は思いましたが、クラスメイトの由似子にとっては最後まで憧れの存在だったことに安心してるところもあります。自然とフェミニズムを考えさせられる作品ですが、これが40年前に描かれたと知って驚きです。今も読まれるべき不朽の名作とはこのことですね。

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ

中世の戦争

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

かわいい女の子たちによる聖歌隊。 対して、戦争だからそういうものだとはいえ、残虐なシーンがごろごろ。 彼らの論理や倫理としては間違っていないとはいえ、今とは異なるため読み続けていると、ズーンと沈んできます。 シャールカが落ち込むのを見て、そうなるよねと同調したり。。 歴史ものでしばしば先が気になってやってしまうネタバレとして、フス戦争を調べました。 勝ったのか、負けたのか、なんだこれは。 いや勝ち負けでなく、歴史は変わったのかが重要か。 盛大なネタバレ覚悟でフス戦争について読んだのに、『乙女戦争』という漫画としては無傷でした。 ちなみに先に、チェコの伝説『乙女戦争』を読んでいたら人名に馴染みがあるものの内容が違って混乱するところでした。 この作品は、フス戦争とチェコの伝説をかけ合わせた物語だったんですね。 なお、冒頭で残虐なシーンと書きましたが、時代を考えると日本は応仁の乱前後。 日本も日本で、彼らなりのルールがあるものの、ヒャッハーな世界です。 世界的にそういうものだったのかもしれません。 現在、Kindle Unlimitedで全巻無料で読めるみたいです。 タイトルだけ知ってたなと言う方には良い機会だと思います。

おちたらおわり

憧れのタワマンに住むママ達の過酷な人間模様!

おちたらおわり
名無し
1年以上前

ライフのすえのぶけいこが新連載で描くのは『タワマン×ママ友』です。家族の幸せの為にやっとのことで手に入れた最高の環境。しかし学生時代に自分のことをいじめていた女がタワマン最上階に住み、ママ友グループの頂点に立つ存在として君臨していた。世界で一番憎んでいる相手と再会した主人公。今回も闇が深そうです。

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