ネタバレ

色々考えさせられる作品だった。“親ガチャ”なんて言葉もあるとおり、子供は親を選べない。凶行を繰り返した挙げ句に捕まった両親は自業自得だが、その後の非難や好奇の目に晒されるのは、本人ではなくその家族なのだ。人生を謳歌することも許されずに息をひそめながら暮らす子供たちに胸が痛んだ。
特に両親の手伝いをさせられていた長女はずっと罪悪感も背負ったまま、地獄の日々を生きている。そんな子供たちが本当に少しずつだが、普通の幸せを掴もうと奮闘する姿に、心の底からエールを送りたいと思った。
どうかこの子たちに祝福される未来が訪れますように…と、願わずにはいられない。

読みたい
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
祝福されないこどもたち【単行本版】

祝福されないこどもたち【単行本版】

都内の閑静な住宅街に暮らす3姉弟。人付き合いが苦手な長女・波瑠子、今どきなネイリストの次女・奈津子、受験と恋愛で悩む高校生の長男・亜紀斗。親と離れて暮らしている一見普通の3人は、人には言えないある秘密を抱えていた。ある夜、酔って帰宅してきた奈津子の左薬指に指輪が嵌められていることに気がついた波瑠子。口論になる2人だったが「私、結婚するから」と激昂する奈津子に対し、波瑠子は他人と深く関わってはいけないと言い放つ。「私たちは殺人犯の子供達なんだから」と―――。◆収録内容◆「祝福されないこどもたち」第1話~第6話+単行本収録の描き下ろし番外編 ※本作品は、電子書籍「祝福されないこどもたち」1巻~2巻を収録した単行本「祝福されないこどもたち 上」の電子書籍版です。

パペット・イン・ザ・シティ【単話】

パペット・イン・ザ・シティ【単話】

ここは誠福町。犯罪率はずっとゼロ・周りはみんないい人ばかり。暴力はおろか、他人の悪口を言うことすら、ありえない。汐崎心も当然そう思っていた。不思議な転校生・宮部京に出会うまでは――。「見せてあげる、ここが本当はどんな町なのか」異色の新鋭・きよね駿が描く、アンチユートピア×青春譚!

パペット・イン・ザ・シティ

パペット・イン・ザ・シティ

ここは誠福町。犯罪率はずっとゼロ・周りはみんないい人ばかり。暴力はおろか、他人の悪口を言うことすら、ありえない。 汐崎心も当然そう思っていた。不思議な転校生・宮部京に出会うまではーー。 「見せてあげる、ここが本当はどんな町なのか」 異色の新鋭・きよね駿が描く、アンチユートピア×青春譚!

わたし、今日から「おひとりさま」【単行本版】

わたし、今日から「おひとりさま」【単行本版】

高校卒業と同時に結婚・妊娠。以来、泉は幼い頃からの夢だった専業主婦として暮らしてきた。しかしある日、夫から一方的に離婚を言い渡される。さらに中学受験を控えた娘は稼ぎのいい夫につくと言い、泉は突然、ひとりになってしまう。不安定な経歴・真っ白な履歴書・知っているのはママ友社会だけ。そんな状況の中、聡明な娘に言われるがまま上京する泉。無謀かと思われた東京暮らしは、周りの助けを受けつつ、手探りながらも前進していく。文句を言いながらも居候を許してくれた友人・じゅりちゃん。クズだけどポジティブで優しいヒモ男・紐野くん。そして、いつも的確なアドバイスをくれる娘・ミチちゃん。能天気さも武器に変えて、泉は妻でも母でもない幸せを見出しつつあった。誰にも明かしていない“ある秘密”を抱えながら――。※本作品は、電子書籍『わたし、今日から「おひとりさま」』を一部加筆修正して収録した単行本の電子書籍版です。

溺れる水

溺れる水

【一日一本飲めば痩せる水。あなたは飲みますか?】山田可奈子は同僚の西山に密かに思いを寄せていた。しかし、この想いが絶対に叶わないことは分かっている。何故なら自分が「デブ」だから――。ある日、可奈子は西山の恋人がすらっと痩せた女・リサであると知りショックを受ける。トイレの個室で食べ物を貪っていると、美人で有名な山崎あやめが可奈子に一本の水を差し出して……「私も昔は醜かったの。ねぇ、変わりたくない?」ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー。

わたし、今日から「おひとりさま」

わたし、今日から「おひとりさま」

高校卒業と同時に結婚・妊娠。以来、幼い頃からの夢だった専業主婦として暮らしてきた泉。だがある日、夫から一方的に離婚を言い渡される。しかも中学受験を控えた娘は稼ぎのいい夫についていくと言い、泉は突然、ひとりになってしまう。聡明な娘に言われるがまま単身上京し、どうにか元同級生・じゅりの家に転がり込むが、バリキャリな彼女の生活は、まるで別世界の出来事のよう。対して、不安定な経歴・真っ白な履歴書・知っているのはママ友社会だけ。就職はおろか、内見すらできない現実を目の当たりして絶望しつつも、どうにか自立しようと、日々をもがいていく泉。そんな泉を心配し、時に厳しく見守るじゅりだったが、泉の“ある秘密”を知ることになりーー。

「祝福されないこどもたち」感想にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。