歪で切なくて最高に眩しい三角関係
美術部の男子・尾沢くんの視点で話が進むんだけど、尾沢くんが恋をする雪村さんと顧問の有野先生3人の関係性やそれぞれの思いを踏まえると、尾沢くんはいちばん脇役だったのだと気づいてしまう絶妙な描き方。脇役かもしれないけど、尾沢くんがいなかったらあの結末にはならなかったし、未来に希望が持てる終わり方で、眩しッ!って感じです。
目の前で見せつけられ叶わぬ恋をしてしまった男子の美大受験記。
可愛くて絵も上手い同級生の雪村さんが、女性の美術教師・有野先生に連れられ美術部にやってきた。吸い寄せられるように雪村を好きになってしまう主人公だったが、雪村の視線の先にはいつも有野先生がいて有野先生にだけ見せる笑顔があって…。
絵の上手さへの嫉妬や羨望、才能、恋、努力、憧れ、ライバル意識などいろいろな感情がそれぞれに混ざっていてよかったです。
きみの眼をじっと見る。/読み切り by チャンピオンクロス。九州の田舎高校の美術部で起こった、切なくて苦しい"偏愛”物語。
美大受験日当日。 同じ美術部の雪村が差し出してきたのは…。(チャンピオンBUZZ 2024年Vol.11)