タイトルの「オールラッシュ」とは、撮影後のフィルムをシナリオ通りに並べた試写のこと。少し冴えないが熱意だけはある主人公・波野が映画監督を目指して奮闘する日々をベースに映画製作の裏側と魅力を余すところなく描きます。
タイトルの「オールラッシュ」とは、撮影後のフィルムをシナリオ通りに並べた試写のこと。少し冴えないが熱意だけはある主人公・波野が映画監督を目指して奮闘する日々をベースに映画製作の裏側と魅力を余すところなく描きます。
横浜にある古い「横濱キネマ館」―幼い頃そこで映画を見てから、智穂はそこの息子の亮二にずっと片想い。でも亮二は、智穂を妹扱いするばかりで…。横浜を舞台にした切ない恋の物語です。【同時収録】24色のメッセージ
助監督と言えば聞こえは良いですが、その中でも三番手の雑用同然な主人公。この立場からの映画作りを描く作品って意外にないと思いますし、スクリーン裏の苦労や業界の厳しさはストレートに伝わり、読後は映画鑑賞する時の感じ方が少し変わった気がします。 展開は地味ですし、主人公のヘタレ気質はちょっと鼻につくものがあって、ついに辞めるか悩みだした時は辞めちまえよと思ってしまいましたが。 単行本の装丁デザインはこれで手に取る吸引力がありました。