安易に読まないほうがいい
今世紀最大のトラウママジキチ作品。茶化すこともできないくらいの切実な狂気があり気づいたら真剣に読んでいる。理解の範疇を超えているのに感情移入してしまっている。 ストーカーに拉致監禁された人気モデルの愛理。食事もトイレも管理され性的暴行を受ける日々の中、とある過去の秘密を共有し、心を通わせるようになる。 「ヒロくん」「愛理」と呼び合い、恋人のように過ごす2人だったが……。 あらすじだけでも頭を抱えるようなストーリーだけど、更にとんでもない展開になるから凄い。犬(人)の世話をしてる強烈なバナー広告を見たことある人も多いのでは。 そもそもの出会いが間違ってるのに愛理とヒロくんに幸せになってほしいと思ってしまう。絶対有り得ないし許されないことなのに、愛理は洗脳されてるだけだと思うのに。 不幸へのデスロードが敷かれているような状態で2人がどう生きていくのかを見守りたいと思います。 とりあえず安易な気持ちで読み始めないほうがいいです。でも面白がるくらいのスタンスでいたほうがいいです。とんでもないので。
結構なえぐさ。
共依存というか、あたおかな案件と言っていいくらい狂っている感じ。
怖いものみたさで読むと、心削られるので読むのに注意です。
ストーカーに誘拐されたモデル。
ストーカーの住むゴミ屋敷の中で暴力を受けながら、徐々に心も支配されていく展開。
というのも、ストーカーも、自身と同じように毒親からの影響を受けていた過去を知り、共感しはじめてしまう。
当初はストーカーに対して暴力による恐怖がメインだったが、やがて同情にかわり恋愛へ発展する。
この流れが、字面だと異常だと思うかもしれないが、読んでいて違和感を感じさせないからすごい。
ただ、少し経つと
いやいや、やっぱおかしいだろ
と思えるので、まだ自分は正常なんだと再認識できる。
そして物語がすすむと、このストーカーに対し反逆するのですが、この3巻あたりからの展開も、まぁエグいので気になった方はぜひ読みすすめてほしいです。
正直、胸糞しか残らないので、その点はご注意ください。