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完全無欠の公爵令嬢メアリ・アルバート(合金ドリル(縦ロール)装備)。目指すは――自身の没落!?アルバート公爵家の令嬢・メアリは、自分がヒロインをいじめ抜く乙女ゲームの悪役令嬢であることを思い出す。行く末は貴族社会からの追放。そんなの冗談じゃないと没落回避――は、しない!?「むしろ目指せ没落! 悪役街道を突き進むのよ!」なんて意気込むものの、ゲームの主人公(ヒロイン)・アリシアからの好感度が何故か高く、嫌がらせをしても全て好意的に取られてしまう。早くも暗雲立ちこめるが、メアリは無事に没落できるのか……!?
本作は、小説家になろう→書籍化→コミカライズと、夢の街道をまっしぐらに進んでいる作品です。
原作は2014年に投稿されているものです。
従者とは思えない態度と性格の従者や、それを許しているご令嬢は超絶権力持ち公爵家の娘。
どこへ行くにもその従者を連れ歩き、学園へは馬車でなく自転車通学、好きなものはコロッケ。
でもやろうと思えば立ち振舞は地位に見合った完璧公爵令嬢を振る舞うこともできる。
にもかかわらず、悪役令嬢だと記憶を取り戻してからは、悪役っぽい振る舞いを従者とともに研究…
それから、悪役令嬢を強制するかのような縦ロール。ドリルのような縦ロール。緩やかにならない、かきあげれば、フワッでなく、ブンッ。
なんじゃそりゃ、となる書き方ですが、そこがおもしろいです。
ラブコメですが、主人公は鈍感というかフラグクラッシャーというか、そんなかんじなのと上述のとおりなので、コメディも強いです。
それから表紙イラストより、漫画のほうがキャラクターがイキイキしています。
デフォルメ、コミカル、シリアル。どれも魅力的です。
ちなみに、転生先のゲームは、売れたとあるのにアラが多いストーリーだなあ、と本編とは関係ないところに疑問をもってしまいました。
「乙女ゲームだから仕方ないよNE★」で許されているところが多いです。なので、そこは目をつむりましょう。舞台と、ストーリーを強制するゲームが悪いのです。
続編の逆ハーレムルートはKUSOゲーと言われても仕方ない気もする勢いです。
それでもやりこんでしまう人たちがいるのはキャラクター愛故なのでしょうか。
もしくはだからこそ、3作目が出なかったのでしょうか。いや、1作目が人気すぎたのか。
話がずれました。
オリジナルの小説も読みやすいです。
コミカライズのこちらも読みやすいです。
悪役令嬢系が好きな方はぜひ。