死んだ瞬間過去にタイムスリップ
余命わずかだと言わずに最後の時を迎えるカシアが、最後の最後に言いたいことを夫にあれこれぶちまける姿は圧巻。死を迎えたと思っていた次の瞬間、気づけば過去であるグレゼ領に来た次の日に。過去の夫と改めてやり取りする中で、グレゼの違った面に触れてカシアの気持ちに変化が。続きがきになりどんどん読み進められる
伯爵令嬢「カシア・ルベルノ」は、皇帝の命により平民出身の戦争英雄「ジェスター・グレゼ」と結婚するが、10年もの間、愛もお金もない不幸な生活を送り、領地の仕事や城の管理など苦労ばかり強いられ、しまいには不治の病で死を迎えてしまう。いや、死を迎えたと思っていた。「カシア」は死と同時に、グレゼ領に来た次の日に戻っていた。また地獄のような人生を繰り返すと絶望していた「カシア」だが、以前とは違う人生を送るべく「ストライキ」を宣言する!2度目の人生で「カシア」は自由気ままに生きることができるのか?
美しい外見と伯爵令嬢という身分。帝国一の花嫁候補と称賛された主人公のご令嬢が王命で嫁がされたのは、武功で平民から男爵に成り上がった傭兵の、偏狭なド田舎の土地。
それでも、領地に身も心も尽くして10年、亡くなる間際にやってきた夫へ言いたいことを言い尽くし、亡くなる。
何故か新婚初夜翌日に死に戻り、10年間で得た人間関係、領地の情勢、歴史、いろんなものを盾に、言いたい事をいい、だらだらのんびり暮らすことを決意する。
ハッキリと嫌なことは嫌と言えるようになったおかげで、少しずつ、死ぬ前の人生とは変わってきているように思える。
城に勤める人たちは良い人ばかりなのに、夫がひどすぎる。
男爵としての教育を、誰も受けさせていないんだろうか。
まだ序盤で、高嶺の花を与えられて戸惑う夫側があまり描かれていないにしても、ひどすぎる。
夫とすれ違ってしまった前世をやり直す系なんだようけども、、、読んでいて、この男は!!と思ったら第一話をみるとすっきりしそう。
主人公、前世でがんばったよ。うん。まだ子も誕生していないのだから、ゆっくりしたらいいよ。