愛しか感じない「メイド」×「スケボー」マンガ #1巻応援
多様性の時代である令和。最近はメイドも多種多様です。 ひたすら食べるだけの子もいれば、アキバで抗争するメイドもおり、ゴミ捨て場で拾われるヒゲ面メイドもいます。 そんな中、こちらはスケボーで空中を舞うメイドのお話です。 世の中、掛け算が大事で。単体ではありきたりであっても、掛け合わせることによって独自の組み合わせとなりそこに魅力が生じてくるのは人間でも作品でも同様です。 「スケートボード」×「メイド」。 通常では交わることがほとんどないであろうふたつの要素をどちらもこよなく愛する筆者によって、唯一無二の作品が誕生しています。レースを振り乱しながら、激しく華麗なトリックを決める姿が新感覚です。 すずしろさんの画力がとにかく高く、女の子はそのままラブコメにしても問題がないくらいかわいいのですが、そのかわいさを保ったまま少年マンガのアクションのように格好良く迫力のあるスケボー捌きを見せてくれます。表紙絵だけでも伝わるであろう、躍動感と疾走感がたまりません。大胆に見開きや大ゴマを駆使して目だけで楽しませてくれます。 個性豊かで魅力的なメイドたちのみならず背景も美しいのですが、西洋風の街並みの中に現代的なスケボー専門店が存在しており、細部の部品まで精緻に描かれているのに愛を感じずにはいられません。 「好き」は最強ですが、この作品には確かな「好き」が溢れています。 描きおろしでも見られる、スケボーから離れた日常の部分だけでも彼女たちの息遣いが感じられて好(ハオ)です。 マンガでも十分面白い作品ですが、アクションが非常に動画映えするであろう作品なのでアニメ化されたら海外などでも大ブレイクしそうで今後の展開が楽しみです。
料理や掃除に裁縫等は勿論の事スケートボートを乗りこなしてこそメイドの嗜みと言うどこぞの戦車乗り達を彷彿とさせる一風変わった世界が舞台となった本作品なんですが、坂道や段差を活かしたテクニックだけではなく登場人物達1人1人の表情や仕草がいきいきしている上にスケボーに乗るさまが優雅かつダイナミックに描かれており、何の違和感もなくメイド×スケボーの2つの要素が見事に調和され一気にこのメイドスケーターの世界観へと思わず引き込まれてしまったんですよね
と大まかなストーリー性や感想を書いていきましたが最近の漫画好きな方々の間で話題になっている事もそうですが、スケボーの世界大会にて日本人選手が優勝・上位入賞する等スケボーの知名度や感心が高まってきている事も相まっておりスケボーに乗る乗らないに限らず、皆さんも是非この不思議な世界観に足を踏み入れてはいかがでしょうか?