昨年、電子書籍のみで発刊された百合オムニバスがこの度新装版となり再構成されて紙・電子で発売となりました。
1話だけ切り取ってみても相当に満足度の高い百合短編が、相互に絡み合う群像劇として連作短編で読めるこの幸福感。
嘉神さんへの好意がクラスメイトにバレてしまい本人にまで伝わって困惑する大宮さん。
隣の席にいる多賀さんが逆隣にいる諏訪さんに向ける強い視線に気づいている、大宮さんの友人の匙本さん。
同じ塾に通う1位と2位で、それぞれの学校では1位の「最強」を目指す澄海(すみ)と尊(みこと)。
おのおの異なるさまざまな関係性から生じるストーリーは、それぞれに魅力的で胸を高鳴らせてくれます。
個人的には傍観者としても当事者になった瞬間も完璧な匙本さん、好きです。
西大路かれんさんはもっと好きです。
最初は高校生同士として出逢って絆を育みだした彼女たちの、その先の物語が描かれるのも味わい深いところです。共に過ごした時が積み重なるからこそ生まれる酸いや甘い。感情や、振る舞いに凝縮されたものが百合好きを幸せにしてくれます。
帯を缶乃さんが書かれているのもむべなるかな。百合好きの方はマストバイです。
友達だけど、気付いたら気になっている。目で追っていた相手と、気付いたら距離が縮んでいる。一緒にいると嬉しいのに、苦しくなるこの気持ちは何だろう…。尊すぎる関係性にドキドキが止まらない!川内が贈る、ぎゅっと濃縮された甘酸っぱい百合恋愛オムニバス!
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