地獄も幸せも人それぞれ
結婚してても仕事できても美人でも若くても、人それぞれの地獄があるんだなと気づかされる。 AさんでもBさんでも元ヤンちゃんでも新人ちゃんでも、みんな何処かしらわかるなあと思うところがある。そして、みんな何処かしら嫌だなと思うところがある。 Aさんが他人を羨むばかりの話だったら、読むのが辛くなって投げ出していたと思う。 家庭があるBさんや若い元ヤンちゃん達とのささやかな関わりの中で、自分からは見えない彼女達の苦労や努力をしっかりと理解し、成長する姿がかっこよかった。 人には人の地獄があるし、人には人の幸せがある。自分から見える部分だけで人を羨んだり呪ったりしても、なんの意味もないのだ。 代わり映えのしない地獄みたいな日常でも、人は前に進めるんだなと感じた。
そりゃ、それぞれ思う事があって当たり前だよな。
隣りの芝生は青い。
今は色んな選択肢があるけど、人間の心はそんなに変わらないし、読んでいてより人間の感情が複雑化した様な印象を受けました。
Aさんの恋路は、グッときますね。頭で色々考えていたら、自分が思い描いていた結末とは違う結末になった。でも、恋だけでなく、大人になると頭で考えてしまうよねと。思ったこととは裏腹なこと言ったり、チクチクした事も言いたくなる時もあるよなとか。休みたくなる時もあるよなとか。
皆に共感する所あるし、いくらか救われたとこもあり、読んで良かった。