新しい。
アンタッチャブルなテーマをSFで切ったら、とんでもないものが出てきた! 物語は、閉鎖的な世界を嘲笑うかのように自由に展開する。これは新しいリアリズムだ。
この漫画は各登場人物ごとの正義を見せ、読者に答えではなくインスピレーションを与えようとしているんだろうと思った。
テーマは弱者と強者の対立
日本社会が沈んでいく中で、少ないパイをめぐり
他者を思いやる余裕がなくなり弱者への自己責任論が叫ばれたり、ルサンチマンが強くなっていって強者を袋叩きにしたり、弱者と強者の対立が起きているように感じる。
どんな強者でも一瞬で弱者に落ちていく今の社会を鑑みると自分もいつそうなるかはわからない。
強者とまでは言えなくても今は健康だし若く収入も安定しており、恵まれている。
ただ一寸先は闇で、病気•怪我や失業、介護で一気に転げ落ちる。
他人事ではない。
なので
弱者に寛容に、富を分け与えよ
をすべきと頭では理解した。(傲慢だが)
だが自己犠牲を実行するのはとても難しい。
やっぱ、心の奥底で自分が得したいし、自分が損して(と感じて)まで、人に得をさせるという気持ちになれない。
汚い自分の本音に気づけ、認めることが出来たのはこの漫画のおかげ
この漫画をきっかけにして、価値観の再構築をするきっかけになったらと思う。
今後の展開が楽しみだ。
持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。
持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。