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青春漫画の旗手が贈る思春期の眠れない夜。『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコト最新作は、能登を舞台に描かれる“眠れない”高校生の思春期の夜。不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキと出合い、放課後に学校の今は物置になっている天文台で、つかのまの眠りと、秘密を共有するという不思議な関係が始まる…… 読めば明るく笑えて、そして彼らと一緒に心地よい眠りに誘われます。そしてまっすぐに、男の子と女の子の、友達から恋愛への初々しさを描きます。<あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある>日本人の4人に1人は睡眠障害を抱え、10代の不眠症も急増していると言われる現代、くたびれているのに眠れない、つらくながい夜に「もうひとりぼっちじゃない」と言ってくれる作品です。※インソムニア=不眠症
とうとう完結しましたね
で、読後どうにも気になるところがありまして…
どうして曲が、真夏の服装なのに、中見はウィンドブレーカー?夏の服装には見えないんだけど
何か意味あるんでしょうか?
オジロマコト先生も“ゾゾッと鳥肌の仕掛け”なんてXに書いてるんで余計気になってしまって
“ゾゾッと鳥肌の仕掛け”と作者様のXに書いてあったんですね。。。
イサキちゃんは卒業式の日に倒れて、亡くなったのだと思います。
倒れたのが校舎が横向きに描かれているページ。ここでは花びらが舞っているのですが、これはイサキちゃんが後輩からもらったフリージアのものです。画面が横向きになっているのも倒れたことを表している。
前ページで「わたしはもらったお花あるから一旦家に戻って、またくる。中見は?」「俺はここにいるよ」と会話しているので、学校を出てすぐ倒れたのでしょう。
校舎横向きの次のページでは水鳥が飛び立っており、イサキちゃんが天国へ行ったことを暗喩しているように感じます。
その次のページでは橋の前で「待ってた?」「ううん、寄り道しながら来たから丁度よかった」と二人の会話がありますが、中見は学校でイサキちゃんを待っていたはずで、辻褄が合いません。
ですから、ここからの夜のお楽しみ会のシーンは現実ではないです。僕は、イサキちゃんの意識が薄れゆく中での妄想だと思っています。まあ卒業式より前にあったことの可能性はありますが。
101話では怖くなり橋を渡りきる前に声を発してしまっていますが、最終回では無言で渡りきっています。あるいはこのシーンは「あの時渡りきっていたらずっと生きていられたかも」というイサキちゃんの想いの表現なのかもしれません。
次の、年取った中見のアップのシーンから最後のページまでは、はっきりとはわかりませんが、一貫してイサキちゃんの顔が描かれていないことから中見は現実の12年後であり、このシーンのイサキちゃんは中見の妄想で実際には存在していないのだと思います。
二人の服装は59話で未来を想像した時に出てきた服装です。
ただ、この服装はイサキちゃんが想像したものなので、あるいはこれら12年後のシーンも全て死にゆくイサキちゃんの想像なのかもしれません。
最終回は一見するとハッピーエンドなんですが、ハッピーエンド派の人も違和感は感じてる人が多いと思います。
僕も最初は気付かずコメントなどを見て思い至りました。
この解釈はバッドエンドではあるのですが、切なさと生きていくことの儚さ大切さが伝わり感動しました。
どこかに書きたかったところ、ここを見つけたので1年前の投稿にですみませんが返信させていただきました。